• sex
  • 2013.10.23

男目線のセックス本は間違いだらけ!/愛され痴女の性批評


【第21回】勘違いテクに洗脳された男性を、どう修正するか?

アルテイシア 愛され痴女 オーガズム フェラ セックス テク anan 勘違い クンニ
by Foxtongue

 職業柄、セックスのハウツー本をよく読みます。それらの大半は“男が男のために書いた本”で、勘違いがいっぱい。AVと同じで、女目線に欠けているのです。
たとえば「挿入中にペニスを抜くと興奮が冷めるから、つながったまま体位を変えろ」と載っているけど、ちゃんと女体を学んでから書きやがれ。ペニスを抜かずに体位を変えられると、小陰唇が引っぱられて痛いのです。「いだだだだっ!」となって、一気に興奮が冷めてしまう。

 挿入の記事で挙げた「のの字攻め・三浅一深・入遅抜速」も、セックス本で紹介されていたテクニック。48の殺人技的なものに対する憧れか、その手の本は「技の数を増やせば勝てる」と勘違いしている。
でも、女性をイカせる鍵は「性感帯を狙って一定のリズムで刺激すること」。ヘタに変化をつけられるとイケないし、「なんか技使ってる?」と気が散ってしまう。
キスについても、こんなテクが紹介されています。

 ・上あご、歯ぐき、舌の裏、歯の裏を舐める
 ・唇を噛む
 ・口の外に舌を出した状態でからめる 
 ・いやらしく音をたててディープキスする

 これらすべて「キモッ!!」と女を萎えさせるキス。
若い男子から<彼女に振られた時、正直に理由を教えてほしいと頼んだら「キスが気持ち悪くて心が離れてしまった」と告げられた>と悲しいメールも頂きました。

男性目線のテクニック本に氾濫する誤った知識

 そんな男女のすれ違いを減らすため、私は「テクニックに走らず、女体を理解せよ」「シンプルイズベスト、余計な技を足すな」とセックス指南を続けてきました。
でもやっぱり、世の中には圧倒的に男目線の情報が多い。

 クンニについても「膣にも舌を入れよう」と大抵の本に書いてます。鈍感な膣に短く柔らかい舌を入れられても、ほとんど何も感じない。男性が疲れるだけで、まったくの無駄。
「クリに鼻を押しあてて刺激しながら、膣に舌を入れる二点攻め」を紹介している本もありました。
そんなテクは無駄だと気づかせるため、男性の亀頭に鼻を押しあてて「フフッ…どう、感じる?」と聞いて、戸惑わせるといいかも。

「クリ・ヴァギナ・アナルを同時に責める三点攻め」とかもよく載ってますが、男性は複合技が好きですね。マッスルドッキング的なものに対する憧れか。
「騎乗位の時に彼女のアナルも攻めよう」とかも載ってるけど、ほとんどの女性はアナルを攻められたら引くでしょう。私だったら、チン折りのアルに変身してしまうわ。

 ちなみに「『キミのあそこにキスしたいな』と言ってクンニしよう」と勧めている本もあり、この話を周りの女子にしたら「キモー!!」と合唱していました。オッサンのキモい勘違いには困ったもの。

 キモいだけじゃなく、実害があるのはもっと困ります。
「耳の穴に舌を入れよう」「眼球も性感帯だから舐めよう」と勧める本もありますが、実際にそれをされて中耳炎や結膜炎になった女友達もいます。「唾液にはバイキンがいっぱいやぞコラー!!」と阻止しなければ、自分の体は守れません。


自称Mは勘違い男を増殖させる?

 最近読んだセックス本には「女性を一番刺激する手段が、言葉責め」「言葉責めを使って、男性が完全にイニシアチブを握っていると提示することが大事」と載っていました。
この手の本の著者は「多くの女性はイヤでも喜んでるフリをする」という事実を知らないのか?<女性の8割がイったフリをしたことがある>というデータがあるように、女性は相手に気をつかって演技をする。

 私も大学生の時、男から「どうしてほしい?」と言葉責めされて、断腸の思いで「い、いやんっ…」と喘いでみた。
でもあまりのイヤさに我慢できず「ほら、正直に言えよ」と言われ、「それやめてくれないか」と正直に言いました。

アルテイシア 愛され痴女 オーガズム フェラ セックス テク anan 勘違い クンニ ガラスの仮面 月影
漫画『ガラスの仮面』/作者:美内 すずえ/出版社:白泉社
月影先生(=月影千草)劇団つきかげ主宰兼マヤの師匠。演劇史に名を残す名作『紅天女』の主役を務めた唯一の人物。

 月影先生(byガラスの仮面)は
「芝居をしている時はいつだって別人になっていられる…千も万もの仮面をつけられる…!」と語っていたけど、私にMの仮面をつけるのは無理でした。
でもいつかきっと、『紅天女』を演じてみせる…!!

 じゃなくて、そんな勘違いした男、修正してやる…!!(by Zガンダム)

 そのためにも、自称Mの女性には注意を促したい。
「私はMだから、イラマチオとかアナル攻めされると喜んじゃう(はーと)」とかいう女性がいるけど、相手に「普通の女の子は嫌がるから、勘違いしないように」と釘をさすべき。
<彼氏にお掃除フェラを求められてギョッとしたら「えっ、元カノは喜んでしてきたんだけど…これって普通はしないの?』と言われた>といった声も寄せられます。

 自称Mの女性は、男性に「女はSっぽく強引にされるのが好き」と誤解を与えてしまう。
公衆便所にも<次に使う人のことを考えましょう>と張り紙がしてあります。最低限の公共心をもってセックスしてください。

受け身はやめて、教え上手な女を目指そう!

 昔、若いのに見事なクンニ名人にあたって「上手い!」とヒザを打ちました。それで「なんでそんなに上手いの?」と聞くと、相手は恥ずかしそうに「じつは…『クンニは舌の力を抜いて優しくクリを舐めるように』って、ソープで教えてもらったんです」。

「そうか、その泡姫さまに感謝するのだぞ」と目を細めた私。

 また、年下の男友達が「スペイン人の女の子と付き合ってた時『そんなに激しく触られても痛いだけ!』『がっつかないで!焦らしてくれないとイケないでしょ』って怒られて、自分のセックスが間違ってたことに気づいた」と話してました。
このように女性が教えることで、男性は正しいテクニックを学べるのです。

 私のもとにも<女性はAVみたいなセックスが好きだと勘違いしていました>と男性読者の声が寄せられます。
そして女性からは<彼氏のAVみたいなセックスが苦痛><激しく手マンされて出血した><あまりの痛さに泣いてしまった>といった声が寄せられる。
国内の調査では、75%の女性が「セックス中いつも痛い、たまに痛い」と答えています。それでも我慢して感じてるフリをしていたら、どんどんセックスが嫌いになる。
そりゃセックス回数ワースト1位、セックス満足度ワースト1位の国にもなりましょう。

 日本の女性は受け身な人が多いけど、言い方を工夫して伝えてください。
「痛い」じゃなく「私は敏感だから、もっと優しくして」とか。「それは感じない」じゃなく「こうされると気持ちいいな」とか。そんな風に言われると男性もやる気が出るし、自分も気持ちよくなれるから。

 彼氏に「AV洗脳を修正するAV」を観せるのも効果的。女目線で作られたシルクラボの作品を観せてみるとか。
なにより「イカされるんじゃなく、イク」「満足度は自分で上げる」と主体的にセックスに臨んでください。


AVを観て勘違いしている女性も…?

 私が飲み屋でエロトークしてると、自称テクニシャンの男が寄ってきて
「女性は全身が性感帯だから」「俺はキスだけでイカせるね」と鼻クソみたいなことを言ってくる。

「キサマ誰に向かって言うとんねん」と思いつつ、「そんなに素直にお芝居を信じてくれたら、女の子はありがたいわね!ホホ!」とにっこり返します。

 でも、男友達からこんな話も聞きました。
「彼女がフェラする時、ズボボボッってやたら音をたてて、ダイソンの掃除機みたいに吸ってくるんだよ…」
「“吸引力の変わらない、ただひとりの女”ってウリなのかもよ?」と返したけど、彼女もAVに洗脳されているのかもしれません。またはananのセックス特集に。

 セックスは相手あってのコミュニケーション。
テクニックに走らず、目の前の相手を見つめて、インタラクティブ(双方向・対話型)に進めたいものですね。

でもムカつく男がいたら、ダイソン並みに吸引して「チンポを吸いとられる…?!」とビビらせるのもいいかもしれません♪

 では次回「STOPヤリヤリ詐欺!『ヤリ捨て被害を防ぐ10か条』」もお楽しみに~




Text/アルテイシア

Twitter、FacebookでAMのこぼれ話をチェック!

ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

読者アンケート

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。 本アンケートにご協力お願いします。

アンケートはこちら