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  • 2013.10.02

「Hしないとヒゲが生える」は嘘!マスコミの俗説に騙されない生き方/愛され痴女の女性ホルモン


【第18回】恋愛やセックスで、女性ホルモンが増えたりはしない!!

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by Crysco Photography

 昨今、女性誌では女性ホルモンが人気で
<恋愛やセックスをすると、女性ホルモンが増えて綺麗になる>
<男並みに仕事ばかりしていると、男性ホルモンが増えてオス化する>
といった記事が載っています。

 ドラマ『ラストシンデレラ』は「39歳独身のヒロインが、恋愛やセックスもご無沙汰で仕事に励むうちに、オス化してヒゲが生える」という話でした。

 結論からいうと、恋愛やセックスをしても女性ホルモンは増えません。
ご無沙汰で男並みにバリバリ仕事をしても、女性ホルモンは減らないし、男性ホルモンも増えません。
デタラメの俗説をばらまき、女性の不安やコンプレックスを煽るマスコミに、私はムカついています。

 老化は誰にも平等に訪れます。加齢によって女性ホルモンの分泌量は減るし、肌のハリやツヤも失われる。
にもかかわらず、頑張って働く女性に「私のせいなの?彼氏もいなくて独身だから?」と呪いをかけて、卑屈にさせるなんて許せない。
「いいトシした女が恋愛も結婚もせず、仕事ばかりしてるからだ」的な陰口を助長させるなんて―――

 テメエらの血は何色だーっ?!!

「シャオ!シャオ!」と絶叫しながら、女性誌をバラバラに裁断したくなります(by漫画『北斗の拳』より、南斗水鳥拳のレイ)。

 ほんとテメエらどういう気だ?
「女が男並みに働いて出世なんか望むな」という、既得権益を守りたいオッサン社会の陰謀か?
はたまた、単に美容サプリやエステの広告が欲しいのか?素直に言うてみい、シャオ! と激おこぷんぷんしたところで、女性ホルモンについて解説しまーす♪

健康であれば、女性ホルモンはむやみに増えない

 女性ホルモンについて、専門家の宋美玄さん(産婦人科医・性科学者)にレクチャーしてもらいました。
宋さんも「女性誌から『女性ホルモンがいっぱい出る体位を教えてください!』とかって取材がよくくる。そのたび『セックスしても出ません』ってとこから説明しなきゃいけない」と嘆いてました。

 恋愛やセックスをすると女性ホルモンが増えて綺麗になる、と信じる人は多い。たしかに恋をして綺麗になる女性が多いのは事実。

 でもそれは、恋をすると「綺麗になろう」とモチベーションが上がり、美容やオシャレに励むから。毎日が充実して、自信に満ちてイキイキと輝くから。 
“氷川きよしくんにトキメいて寿命が延びるおばあさん”と同じ仕組みです。気持ちの問題であって、女性ホルモンとは関係ない。

 恋をしようがしまいが、卵巣は厳密に働き、女性ホルモンを分泌しています。分泌量は毎月、生理のリズムにあわせて変動します。


女性ホルモンの正体とは?

 主な女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロン。
それぞれ、排卵を起こす・妊娠を維持する・女性らしい体つきを作る・肌をきめ細かくする…等、いろんな役割を果たしています。

一生のうちに分泌されるホルモンは、ティースプーン一杯程度だそう。思春期に分泌が始まり、20歳前後でピークを迎え、その後は減っていきます。女性ホルモンの分泌量は、増やそうと思って増やせるものではありません。また、健康であればむやみに増えたりもしません。

 では、女性ホルモンが増えるとどうなるか?
エストロゲンとプロゲステロンが同時に増えると、体がむくむ・肌が荒れる・便秘になる…等、生理前と似たような状態になります(月経前症候群=PMSは女性ホルモンの増加が原因)

 またエストロゲンが急激に増えると、排卵や生理のリズムが乱れます(結果、妊娠もしづらくなる)。乳がんや子宮がんになるリスクも高まります。
つまり、女性ホルモンがむやみに増える方が、健康や美から遠ざかるのですね

 …と宋さんから教わって、私も驚きました。同時に「マスコミってなんていい加減なんだ、ヒョ~~シャオ!」と叫んだ。
<女性ホルモンUPレシピ>とか平気で載せてますよね。そもそも専門家じゃない人に取材するのが間違ってる。医学的知識のない人が、イメージだけでホルモンを語っているのが現状でしょう。

   

女性ホルモンとの上手な付き合い方は?

 「女性ホルモンの量は多い方がいい」というのは、マスコミの広めた俗説。
エストロゲンとプロゲステロン、この2つのバランスが保たれている状態こそ、健康な状態です。

 ホルモンバランスが崩れると、肌荒れ・ニキビ・体がむくむ・疲れやすくなる・生理リズムが乱れる…等の不調につながります。バランスが崩れる原因は、過度なストレス・不規則な生活・睡眠不足・偏った食事・無理なダイエット等など。
ヨガやアロマや豆乳やザクロジュースが、女性ホルモンに直接影響を及ぼすわけではありません。それらによってストレスが減り、体調が良くなることで、結果的にホルモンバランスが整う、ということ。

 つまり特定のスポーツや食品に頼るんじゃなく、自分の生活を見直し、健康的な日々を送り、バランスのいい食事を心がけること。それが女性ホルモンと上手に付き合う方法。風邪をひかない元気な体を作るのと同じですね。


「女性のオス化」に動揺する必要はない!

 「男並みにバリバリ働くとオス化する」なんてこともありえない。
要するに、バリバリ働く女性はストレスを受けやすく、不規則な生活や偏った食事になりがち。それでホルモンバランスが崩れて、肌荒れや生理リズムの乱れといった不調が起こる、ということ。

 ドラマ『ラストシンデレラ』ではヒゲが話題になりましたが、単に顔剃りしてなかっただけでしょう。私も締切でひきこもり中は、顔の毛なんか剃らない。眉や鼻の下の産毛もボーボーで「ブスの顔だっ!ハッハー」と大山倍達(by漫画『空手バカ一代』)のように高笑いします。

 逆にデートやセックスの予定があれば、顔や手足のみならず、乳輪の周りやヘソの下の産毛まで処理する。これも気持ちの問題であって、男性ホルモンによるオス化とか関係ない。
むしろ、恋愛初期には性欲を司る男性ホルモン(テストステロン)が増えるという研究があるそうです…逆やないか!

 宋さんいわく「『多嚢胞性卵巣症候群』という男性ホルモンが増える病気や、摂食障害で女性ホルモンが減って、相対的に男性ホルモンが多くなる状態はある。それでヒゲが生えたり、体毛が濃くなったりすることもある。
いずれにせよ、ヒゲ女とかオス化とか揶揄する対象ではない」とのこと。

 それなのに「ご無沙汰だったらヒゲが生える」なんてドラマを流すマスコミ。会社で「○○ちゃんもヒゲが生えるんじゃないのw」なんてセクハラにあう女性もいるかもしれません。


「ご無沙汰で何が悪い!」とセクハラ発言に怒るべし!

<恋愛やセックスで綺麗になる、ご無沙汰だとオス化して女じゃなくなる>
この発想の裏には“男に選ばれるのが女の幸せ”という古ぼけた価値観を感じます。

 私には独身の女友達(同世代~年上)がいっぱいいます。彼女らは働いて遊んで、時間やお金を好きなことに使って、自由にのびのびと楽しんでいる。そういう人生を自分で選んでいる。
そんな彼女らが「男に選ばれなかった可哀想な人」みたいに見られる風潮はくだらない。そんな風潮によって、若い女性を焦らせて不安にさせるのも馬鹿げている。

 恋愛はしようと思ってできるものじゃないし、恋愛を求めていない人もいる。なにより、恋愛すりゃいいってもんじゃなく、誰とどんな恋愛をするかによる。

 ろくでもない男に振り回されて、飲み潰れては呪詛を吐き、道に倒れて誰かの名を呼び続ける…そんなユリアをシンに奪われたケンシロウ状態になる恋(by漫画『北斗の拳』)。そんな恋愛で綺麗になれるわけがないし、心身ともにすり減るだけ。

 にもかかわらず「(恋愛やセックスが)何もないよりはマシ」と言って、ヤリチンに引っかかり、不幸な恋愛にハマる女性が周りにもいます。
「何もないよりはマシ」という発想だと、本当に欲しいモノは永遠に手に入らない。
「私が欲しいモノはこんなんじゃない!」と手放す勇気がないと、幸せになんかなれない。


 この連載で伝えたいのは「主体的に、強気に生きよう」ということ。「世間や他人に流されず、恋愛もセックスも人生も自分で決めよう」という想いで書いてます。
「Hしないとヒゲが生えるらしいよ?」と近づいてくるヤリチンがいたら、「テメエらのヤッた女リストに追加されてたまるか、シャオー!」とチンポを切り刻んであげましょう。「ご無沙汰で悪いか、チェストー!」と手刀で金玉を砕いてやりましょう。

 私も人心を惑わすマスコミをビシビシ批判していきます。おのおのの戦場で戦おう、強敵(とも)よ……!

 次回「『挿入=消化試合』はもう終わり!愛され痴女のベスト体位と動き方」もお楽しみに~


Text/アルテイシア

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