• sex
  • 2014.01.16

「中絶したら妊娠しにくくなる」はウソ!中絶に関する大きな誤解


 前回の「望まない妊娠をしてしまったら…?女医が教える“中絶”という選択肢」も合わせてどうぞ。

 妊娠しても、さまざまな理由から中絶を選択することもあります。
今回は、中絶における不安についてお話します。

第33回  中絶における様々な不安

松村圭子先生 子宮内膜症
danabooo


 中絶の不安で一番多く聞かれるのは、「中絶をすると将来、妊娠しにくくなってしまうのではないか」ということ。

 中絶が理由で不妊になる主な原因は、医師の技術が未熟で子宮を傷つけてしまった、手術後の感染症によって子宮内が炎症を起こし癒着してしまったなど。
しかし正しい処置をし、医師に言われたとおり抗生剤を飲むなど、しっかりと術後ケアをしていれば、妊娠しにくくなることはほぼありません。

 また、中絶によりホルモンバランスが崩れる心配もありません。
中絶後、特に問題がなければ排卵周期が戻り、30日~40日ほどで月経が始まります。

中絶でいろいろ聞かれて他人にバレたら…?


 中絶には健康保険は適用されませんが、身元を確認するため健康保険証の提示を求める病院もあります。

 また中絶を行う医師は、知事に中絶理由を報告する義務があるため中絶理由を尋ねますが、守秘義務があるので個人情報が漏れ伝わる心配はありません。
なお、未成年で中絶する場合は、親の同意書を求める病院が多いと思います。

中絶という選択肢があるから…と避妊しないセックスをしないで


 最近の統計を見ると、年間の中絶数は減少傾向にあります。
一方で2回以上、中絶を繰り返す人は増加傾向にあります。

 現代では医療も進歩して、「初期中絶なら日帰りでOK」「無痛麻酔を使用しているため痛みをほとんど感じることなく手術を受けられます」と謳う病院も増え、昔と比べて中絶を必要とする女性が手術を受けやすい環境になりました。
しかし中絶をして心と身体に多少なりとも負担がかかってしまうのはあなた自身。それだけは変わりません。

 妊娠は2人の力がないとできないけど、相手がサポートしてくれたとしても中絶は女性が一人で行わなくてはなりません。

 中絶を選択することよりパートナーに「避妊して」と伝えてほしいと思っています。
それに、あなたのことを考えてくれる男性なら、避妊にも協力的なはずじゃないかしら。
避妊、妊娠については、普段からパートナーときちんと話し合うことが大切なのよ!

「コンドームをしなくても1回だけなら大丈夫」「自分だけは大丈夫」なんて絶対に思わないこと。
もしムードに流されやすい性格で、相手に「避妊して」と言い出しにくいなら、自分で主体的に避妊できるピルがあることを忘れないで。

 妊娠をしては困るなら、知識を持ってしっかり避妊をすること。これは絶対に忘れないでくださいね。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵

AMをiPhoneアプリで読みませんか?

お気に入りのライターや連載を登録すると、プッシュ通知でお知らせすることや、お気に入り記事を保存できるので、AM読者は必携です!
ダウンロードはこちらから。


Twitter、FacebookでAMのこぼれ話をチェック!

ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

読者アンケート

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。 本アンケートにご協力お願いします。

アンケートはこちら