カルシウム不足は深刻な事態に!女医が勧めるベストな食材

第26回 骨や歯がぼろぼろに!? 強くしなやかな骨のある女になる方法

 前回の「女性は要注意!甲状腺にまつわる2つの病気」も合わせてどうぞ。

 歯や骨の主成分でもあるカルシウム。
このカルシウムは女性にとって大切な栄養素なのよ。
今回は、そんなカルシウムについて少しお話しますね。

必要なカルシウム量を普段からきちんと摂っていますか?

松村圭子先生 子宮内膜症 Ryan Abel

 体内のカルシウムは、99%が歯や骨に、残りの1%は血液、筋肉、神経などの組織に存在しています。

 そもそもカルシウムは、体内で生成することができない栄養素。
だから毎日の食べ物から摂取する必要があるの。
もし、血液や筋肉のカルシウムが不足してしまうと、機能維持のために、骨や歯に貯蔵されているカルシウムがどんどん使われてしまいます。
すると骨や歯がもろくなりばかりか、イライラしてしまうこともあるから要注意です。

 そんなカルシウムの必要量が最も多くなる時期は、妊娠中と授乳期
妊娠中は赤ちゃんの骨の形成や成長のために、授乳期は赤ちゃんに栄養を与えるため、体内のカルシウムがどんどん奪われてしまいます。出産後、一時的に骨量が低下してしまうのは、そのためなのよ。

 ところが母体のメカニズムは不思議なもので、妊娠中・授乳期は母体のカルシウム吸収率が上がります
つまり、妊娠中・授乳期だからといって特別にカルシウムを多く摂る必要はないということ。

 ただし、これは必要なカルシウム量を普段からきちんと摂っていれば、の話です。