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  • 2013.10.31

乳がん検診は痛い?早期発見で治る?乳がんのウソホント

第22回 痛いって本当!? 乳がん検診の基礎知識

松村圭子先生 子宮内膜症
ValentinaM-


 前回の「若年性乳がんが増加中!?自宅でできるセルフチェック方法」も合わせてどうぞ。

 乳がん検診が痛いという噂で、受けることに壁を感じている女性も多いわよね。

 実際、日本の検診率はとても低いの。欧米がだいたい70~80%なのに比べ、日本の検診率は20%台。そのため日本は「乳がん検診後進国」なんて言われています。

 検診の方法は主に「マンモグラフィ」「超音波検査(エコー)」と呼ばれる2つ。
この検査で異常を発見したら、さらに詳しい検査をします。

■マンモグラフィ

 乳房専用のX線撮影機を用いたレントゲン検査。乳房を片側ずつ、上下あるいは左右からはさんで圧迫して、薄く平らにしてX線をあてます。胸を圧迫されるので痛みを伴うこともありますが、これには個人差があります。
マンモグラフィは乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェックではわかりにくい小さなしこりなどを発見できます。乳がんのリスクが高くなる40歳以降なら、一般的にこちらの検査がおすすめです。

■超音波検査(エコー)

 乳房に超音波をあて、病巣をチェックする方法。痛みはまったくありません。
なお、20~30代は乳腺の密度が高く、マンモグラフィでは乳腺が白くうつって病巣が隠れることがあるので、一般的にこちらの検査がおすすめ。

早期発見で90%以上は治る


 乳がん検診の費用は医療機関にもよるけれど、視触診、マンモグラフィと超音波検査(エコー)のセットで、だいたい1万円くらい。自治体や会社が行っている検診では、無料や低価格で検診が受けられることも。
そういった制度を大いに活用してくださいね(ただし、自治体の検診は視触診とマンモグラフィのセットで、対象は40歳以上です)。

 乳がんは女性で最も多いがんですから、危険因子を持っている人(連載第21回で紹介)はもちろん、30歳を過ぎたら検診に関心を持ちたいもの。第21回で紹介したセルフチェックを行いながら、1~2年に1回は、医療機関で検診を受けるのが理想的です。

 もし、乳がんと診断されても、早期発見で適切な治療を受ければ、90%以上は治ると言われているわ。
がんの中でも乳がんは比較的治りやすいものなのよ。現在では手術療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法(抗がん剤)など、さまざまな方法があります。

 昔は乳がんの治療というと、乳房をごっそり切除していたけれど、今は乳房を残す「乳房温存術」が主流。
女性の象徴と考える人が多いバストを喪失することによる、精神的な負担は軽くなっています。

 とはいえ、がんになれば将来や仕事の不安も山積みだし、抗がん剤による治療を行った場合、卵巣の機能が低下して将来妊娠しにくくなってしまうことがあります。だからこそ、早期発見! 乳がんは自分で発見することのできる数少ないがんよ。日頃のセルフチェックが一番の検診になるってこと、忘れないでくださいね。

 次回は、「巨乳の人の方が乳がんになりやすい?など胸全般の疑問」についてお届けします。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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