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  • 2013.09.26

原因不明の腹痛を放置…もしかして卵巣出血かも!

第17回 原因不明の下腹部痛の陰に潜む「卵巣出血」

20代~30代に多い「卵巣出血」とは?

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
Angelo Gonzalez


 卵巣出血をご存知ですか? 
卵巣出血は、文字通り卵巣から出血すること。

(1)1~2日以内にセックスをした。
(2)黄体期(排卵後から月経の始まるまでの期間。基礎体温が高温期のとき)である。

 卵巣出血の多くは上記の時期に起こります。
これらに該当しており、かつ原因不明の下腹部痛があるなら、卵巣出血の疑いがあります。

 卵巣出血が一番起きやすいのは、セックスのあと。
次の月経の14±2日前頃が排卵期と言われていて、最も妊娠する可能性が高くなる時期です。
排卵というのは、卵巣からポーンと卵子が飛び出す現象なのだけど、このとき卵巣が少し傷つき、多少出血を起こすことがあります。だから、この排卵期は卵巣から出血しやすいとき。そこにセックスなどの刺激が加わることにより、出血がひどくなってしまうことがあります。こうして卵巣出血が起こります。

 また、排卵後、卵巣から卵子が飛び出たあとは、「黄体」というものができますが、その黄体の中に血が溜まり(黄体出血)、それが破裂して出血する場合があります。卵巣出血といえば、この黄体出血がほとんどです。

 いずれも出血が微量で、自然に止まれば問題ありませんが(溜まった血液は自然に体内に吸収されます)、一番怖いのは出血が止まらないパターン

卵巣出血に気づかないと


 卵巣出血に気づかずに放置して、お腹の中にどんどん血が溜まれば、腹膜が刺激され、下腹部痛だけでなく下痢や吐き気を引き起こすことも。場合によっては急いで開腹手術をしなくてはなりません。

 卵巣出血は、だいたい12~52歳までの月経のある期間に起こり、20~30代に多い傾向にありますが、10代でも全体の12%程度、40代以降でも10%程度を占めています。 よく不妊につながると思われがちですが、卵巣出血になっても、それが不妊の原因になることはありません。

月経痛、いつもと何か違うな?と思ったら婦人科へ


 卵巣出血は、激しい下腹部痛を伴います。月経のように外に出血するわけではなく、出血しているかどうかは自分では判断できません。そのため、腹痛があるからとはじめは内科を受診してしまい、発見が遅れてしまうことがあります。原因不明の下腹部痛が続く場合、女性の場合は婦人科系のトラブルの可能性があることも忘れないでくださいね。

 月経痛など女性はたびたび下腹部痛に悩まされるため、ガマンしてしまうことも多いわ。インターネットであれこれ調べ、自分の都合のいいように解釈して、病院へ行くのをためらう人も少なくありません。それで発見が遅れて重症化していた、ということにもなりかねません。

「なんかいつもと違うな?」と感じたら、ためらわずに医療機関を受診してくださいね。そのためにも自分の身体の変化に普段から目を向け、気軽に通える婦人科を持っていて欲しいと思います。また、身体に違和感がなくても、定期的な検診はしてもらいたいですね。


 次回は、婦人科系の病気「子宮頸がん」についてお話をします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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