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  • 2013.08.29

妊娠は30代からと思っている人必見!読んで損はない不妊治療の怖い真実

婦人科医・松村圭子先生が女性の性の勘違いに物申す!いざ、妊活!と意気込んでもそのときはじめたのでは遅いかもしれない不妊治療。子どもを授からない原因に男女差はなく、EDから子宮内膜症までさまざまな要因が存在します。あなたがもう30代なら、今から対策したって早すぎることはありません。

第13回 不妊治療、いつ頃から始めた方がいい?

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
Angelo Gonzalez


「妊活」に励んでも、妊娠できなかったら…? 
不妊に悩んでいる女性は実に多いもの。
今回は不妊治療についてお話しますね。

 不妊治療はいつごろから検討し始めたらいいか。
一般的に、妊娠を望んでセックスをしているのに2年経過しても妊娠しない場合は、「不妊」と考えられます。パートナーと共に一度産婦人科や不妊専門クリニックで検査をしてもらったほうがいいでしょう。

 30代後半で妊娠を希望する人は、卵子の老化や体の負担を考えたら早めに妊娠することが望ましいので、悠長に2年と捉えず、早めに対策を考えた方がいいかもしれません。基礎体温を測ったり、市販の排卵検査薬を使ったりして排卵日を予測し、妊娠の可能性が高い時期にセックスをするなど自己努力でできることから始めてみましょう。また、40歳で妊娠を望むなら、体外受精の可能性も視野に入れたほうがいいかもしれません。

高齢出産が増え、また不妊治療をする人も年々増えている


 不妊治療を受けている人の割合は、35歳~39歳で約2割、40歳以上で約3割。
これは諸外国と比べると2倍以上もの高さの割合になります。この割合が何を意味するかというと、日本は晩婚化・晩産化が進み、30代後半以降で不妊治療をしている人が多いということ。しかもこの数値は、年々増加傾向にあるようです。

 しかし、これはあくまで治療を受けている人の割合であって、このなかで実際に妊娠し、無事出産まで辿りつける割合は、これよりも低くなります。

 フランスでは不妊は病気だと見なされるため、健康保険で治療費をまかなえ、若いうちから不妊治療を受けられます(ただし保険適用は、43歳の誕生日前日まで。人工授精が6回、体外受精は4回までと決められています)。

 でも日本は自己負担。自治体などの補助があっても体外受精だと何十万円もの高額な治療費がかかるため、お金を貯めてから治療に臨む、と言う人も少なくないようです。

不妊の原因は?


 以前は、不妊の原因は主に女性側にあると思われていましたが、実は男性側が原因であることも多く、不妊原因の男女比はほぼ半々と考えられています。

 男性側の原因は、精子がない無精子症、精子の数が少ない乏精子症、精子の動きが悪い精子無力症など。あとはEDも不妊の原因になります。

 女性の場合は、排卵が出来ない、卵胞が育たないなどの「排卵因子」、卵管の閉塞や狭窄、癒着により受精そのものが難しくなってしまう「卵管因子」、子宮内膜ポリープや子宮筋腫などが原因で受精卵が着床しにくくなる「子宮因子」など原因は実にさまざま。

 将来妊娠を望むあなたが今できることは、月経異常があるなら治療するなどして放置しないことと、卵子の老化を早めないことよ。

 繰り返して言いますが、どんなに若く見られても卵巣や卵子が役割を果たせる年齢的リミットは昔から変わっていません。高齢になったらそれだけ妊娠しにくくなるの。だからこそ、若いうちから卵巣の寿命を早めるような生活は送らないこと。

妊娠しやすい体づくり チェックリスト


 月経は規則的にある? あなたの心と体は妊娠するための準備ができている? 
以下は妊娠しやすい体づくりのために心がけたい生活習慣よ。今から妊娠しやすい体に整えておきましょう。

1: 栄養バランスのよい食事を心がける
2: 不規則な生活はなるべく送らない。夜は質のよい睡眠をとれるよう環境等、整える
3: タバコは吸わない
4: ストレスをためないようにする。ストレスを感じても上手に発散する
5: 体を冷やさない。そのため薄着はなるべくさける(体温は36.4度以上キープを目指す)
6: 便秘にならないように気をつける
7: セックスを楽しむ
8: 適度な運動を心がける
9: 体重は標準範囲内をキープする。ダイエットをする場合は、極端な方法で行わない
10: 疲れを溜めない

 以上の生活は、「女性ホルモンのバランスを整える」=「妊娠しやすい体になる」ために、大切なことなのよ。

 なお、排卵期をねらってセックスしても妊娠率は20~25%程度。セックスのタイミングが合わなかったら、さらにその確率は下がります。

 だからといって妊娠を望まない人が、コンドームを着けないセックスをしたら絶対にダメ。
ちなみに外出しは避妊法ではありませんよ! 安全日と思ってもコンドームを正しく使って避妊してくださいね。

 次回は、妊娠しても産む決断ができなかった場合についてお話します。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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