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  • 2013.07.25

卵巣老化のスピードは20~30代の生活にかかっている!?

女性ホルモンの分泌量は加齢とともに自然に減少していきます。多ければ多いほどいいわけではなく、むしろバランスよく分泌されないと女性特有のがんのリスクが高まってしまいます。医学の観点から考える「女性のオス化」。現代女性が気軽にできる、ホルモンバランスの整え方を医師がレクチャーします。

 今回のテーマは、最近のドラマでも話題になっている「女性のオス化」について。

 女性ホルモンが年齢と共に減っていくことは、前回「知らないと損をする?女性ホルモンの働き」でも述べたわね。

「じゃあ、減っていくホルモンは、増やせばいいんじゃないの?」なんて思う人もいるのでは? 
でも、「女性ホルモンは多ければ多いほどいい」というわけではありません。
女性ホルモンのエストロゲンの刺激が過剰になると、子宮体がん、乳がんのリスクが高まる危険性があるからよ。

 女性ホルモンは、少なくても困るけど過剰でもダメ。加齢とともに自然に減っていく形がベストです。
20~30代は、生活習慣を正して自律神経のバランスを整えて、自らの卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減らない生活を心がけてくださいね。 女性ホルモンを外から補充するのは更年期以降と考えて。
少しでも補いたいと思うなら、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン(豆乳や納豆に多く含有)やゴマグリナン(ごまに含有)を、普段の食事に取り入れてみましょう!

第8回 女性のオス化を食い止める方法

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
sabrina's stash


 さて、ここからが本題「女性のオス化」について。

 女性のオス化の原因は、ズバリ「女性ホルモンが急激に減ったから」

 そもそも女性は、女性ホルモンと男性ホルモンの両方を分泌していますが(ちなみに、男性も両方のホルモンを分泌しています)、男性ホルモンはほとんど減らないため、女性ホルモンが急激に減ると、男性ホルモンの作用が目立ってしまいます。

 また、強いストレスがあると、ジヒドロテストテストンという活性度の強い男性ホルモンが増えて、ニキビができる、薄毛になるなどの症状が出ることも。男性ホルモンの作用で体毛は濃くなるので、ヒゲが生えてしまう人もいます。

 オス化を食い止めるのは、女性ホルモンを必要以上に減らさないこと。 だからとにかく、自律神経のバランスを整え、ストレスをためないことが大切なんです。

 一番手っ取り早いケアは、睡眠をしっかりとること。
質のいい睡眠をとることで、自律神経のバランスも整い、ストレスにも強くなれます。

 あと、「恋愛やセックスをすると、女性ホルモンが増えてキレイになる」と言われるけれど、それは一概に正しいとはいえません。 確かに、恋をするとワクワクしたり、癒されたりすることも多いわ。
それでドーパミンやセロトニンが分泌されれば、自律神経のバランスもよくなりますが、でもそれはいい恋愛でなければ意味がない。 三角関係や不倫など、ストレスになる恋なら逆効果です。

 リアルな恋愛でなく、アイドルやバーチャルな相手に恋をしたっていいし、趣味や仕事で心が充足していればホルモンバランスも整うし、無理に恋愛やセックスをする必要はないと思います。

外見がいくら若返っても卵巣機能の寿命は変わらない
卵巣の老化をゆるめるために規則正しい生活を

 さて、最後にホルモンで知っておいて欲しいことを話しますね。

 昔から比べると、外見も内面も若々しい人が増えました。 だからといって卵巣の寿命はかわっていません。
平均寿命はのびたけれども、卵巣機能の限界は約50歳です。


 近年では40代での出産も増えました。芸能人の中にも多いしね。
でも自分も同じように産めるとは思わないで。卵子は37~38歳から加速度的に老化します。
その老化スピードをゆるやかにするのは、20~30代の生活習慣にかかっているということを忘れないで。
この代だとまだまだ体力もあるから無理も頑張りもききますが、時には心身をゆるめるようにしてくださいね。

 生物学的にみれば、出産は20代でするのが理想。 でも現代女性の多くは、20代での出産が難しいこともわかります。 だからこそ、ふだんから基礎体温をつけるなど、自分の体調管理を怠らないで欲しいですね。

 そして、少しでも異変を感じたら放置しないこと。
妊娠や病気じゃなくても、婦人科に気軽に足を運んでほしいと思います。
お誕生月には必ず検診を受けるなど、定期的に受診していれば、少しでも不調があったときに相談しやすいし、病気の早期発見にもつながります。これが、医師である私からのお願いよ。


 次回は、「妊活戦線異状あり! 20代~30代前半で妊娠のハードルの高さを自覚せよ!」をお届けします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵



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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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