• sex
  • 2013.06.20

都市伝説!? 謎多き現象「潮吹き」を追え!

婦人科医・松村圭子先生が女性の性の勘違いに物申す!「潮を吹く」のは女性なら誰でもできることだと思っていませんか?医師の観点からみると実はなぜ起こるのかわかっていない潮問題。膣の入り口を刺激することで出てくる…Gスポットの位置にすら個人差があるなか、「潮=気持ちいい」の勘違いを正してみませんか?

第3回 「潮吹き」の正体とは


「潮吹き」。私は何度、この質問を受けたことか(遠い目……)。
世の中、「彼女に潮を吹かせたい」という男性の多いこと、多いこと。
中には「セックスのとき、女性は潮を吹くのが普通だと思っていた」なんてぬかす輩も。

 そのためか、「私はセックスのときに潮を吹きません。どうしたらいいのでしょうか?」なんて悩む女性は、多くいるのです。
バカバカしい! 幻想を現実に持ち込んではいかん! まさにAVの悪影響です。


「潮吹き」は、医学的には、まだ解明されていないことが多い現象です。
腟の入口から2~5㎝のところにあるGスポットを刺激したとき、クジラが潮を吹くように、何らかの液体が出てくることがあるけれど、それがどんなタイミングで、どうして出てくるか、よく解明されていません。

2つの「潮吹き」有力説

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
plaits


 現在、考えられている有力説は、以下の2つ。

 まずは「尿」が出る、という説
Gスポットのすぐ上には膀胱があります。
Gスポットが刺激されると膀胱が圧迫されて、自分の意志とは関係なく尿が放出されて、これが「潮吹き」に。
膀胱に溜まったばかりの尿にはニオイがないことも「潮」と例えられる所以です。

 そして2つめが、「分泌腺から出る体液や愛液」、という説
尿道の両側にあるスキーン腺から出てくる分泌液に加えて、Gスポットの刺激による愛液の分泌が「潮」と考えられています。

 ただ、潮吹きで出る分泌液は400cc 以上という人もいると聞くから、そうなると「分泌液」や「愛液」とは考えにくい。
だから、「膀胱に溜まったばかりの尿」の説が、現在のところ有力だと言われているわ。

誰もがGスポットを感じる訳ではないし、潮を吹ける訳ではない


 ちなみにGスポットですが、これはグレーフェンベルグというドイツの産婦人科医が定義した場所。
ここはさわって何かあるわけでもなく、これといった特徴もありません。
快感を強く感じる場所と言われているけれど、必ずしも万人が感じる訳ではありません。
だから、Gスポットを刺激されて感じなくても、「自分だけおかしい」なんて思わないでくださいね。

「Gスポット」で必ず快感が得られるわけではないように、「潮吹き」も万人が体験することではありません。

 先にも言いましたが、「潮吹き」は、Gスポットなどが刺激されることにより起こる現象で、自分の意志で「吹ける」ものではないの。

 中には、「経験を重ねるうちに潮を吹けるようになった」という人もいます。
確かに経験によって五感が磨かれ、刺激に対して敏感になることはあるかもしれません。

潮を吹けなくても悩まなくていい
AVは現実ではない


 だからといって「オーガズム」=「潮を吹く」を結びつけるのは早計というもの。
オーガズムを感じたら、必ず「潮を吹く」というわけではないから、「潮を吹けなくて困る」なんて悩まなくてもいいと思うわ。

 第一「潮吹き」なんて現象は、医学では学ばないし、世間でも認識がバラバラ。研究している人もほとんどいません。

 潮を吹かせることは、男性にとって達成感があることかもしれないけれど、気持よさを強要されるセックスほど面倒なものはありません。
自分がして欲しいことを伝え、相手が喜ぶことをしてあげる。
お互い分けあってこそ、深い快感は得られるもの。

 AVは現実じゃないこと、彼にも理解してもらってね!

次回は、「30歳で処女。これって問題?」をお届けします。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵

読者アンケート

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。
本アンケートにご協力お願いします。
アンケートはこちら
■合わせて読みたい
6月特集
5月特集
SEX新連載

ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

今月の特集

AMのこぼれ話