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  • 2013.04.16

オシャクソイベント六本木アートナイトに突撃!

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 年に一度、六本木で開催される「六本木アートナイト」
その名の通り、ヒルズ~ミッドタウン界隈が一丸となって様々な展示を行うという春の一大イベントですが、一方で「六本木、アート、ナイト」と並んだその眩しさから、まるで「ブース、死ね!」と言われたも同然のような気になり、勝手に一人で傷付いているという方も多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうなのでお気持ち非常に分かります…。つらいですよね!

 というわけで今回はそんな皆さんを代表し、一矢報いるような気持ちで、このオシャクソイベントに参加して参りました。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 闘志全開のジャンヌダルク面で六本木ヒルズに着くと、早速いくつかアートが転がって(展示されて)おり、そのなかで特に目立っていたのが「他人のトンネル」という作品。
うすい布で覆われたトンネルの、それぞれふたつの入り口から入った客が、交差した瞬間に生まれるコミュニケーションを楽しむ…という非常に人間愛的な作品だったのですが、私はそこらへん全く理解しないまま列に並んでしまい、出番が来てから説明を聞いて戦慄。
そ、そんなこと、絶対やりたくないよ!!!

 しかし、「素晴らしい体験があなたを待っています」と言わんばかりに輝くスタッフの笑顔に気圧され、やむを得ず中に入ると、幻想的なライトの照らす一本道を、向こうからニヤニヤと照れ笑いを浮かべた青年が近付いて来て、私は恥ずかしすぎて叫びだしそうになりました。
なんに対する恥ずかしさなのかというと上手く説明できないのですが、感覚でいうと、無理矢理欧米的な、オープンなコミュニケーションの仕方を良しとする空間に投げ込まれてしまったような感覚。
恥ずかしさと、戸惑いと、そして「ヘーイ!」だなんて絶対言えない己への自己嫌悪…これが一番デカい。
ふと学生時代、外国人留学生を招いたパーティーで、一部の帰国子女しか彼らと打ち解けられなかったことを思い出します。
だったらやらなきゃ良かっただろ! と思われるかもしれませんが、「NO!」と言えないところから既に自己嫌悪は始まっているので許してください。

 すると、どうやらそんな気分に苛まれたのは私だけではなかったようで、続けてトンネルから出て来る人たちもみんな妙にモジモジとしており、現代アートは日本人の悪い部分をあぶり出す装置なのかと思わされました。
というより、そのモジモジしたところを「悪い部分だ」と思わされてしまう装置と言った方が正しいかもしれません。
繊細な我々は考えすぎてすぐに鬱になるので、アーティストの皆さんはくれぐれも気をつけてくださいね!

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 それからテレビ朝日のある広場に出ると、ひときわ大きな歓声が沸いており、なにかイベントでも開かれているのかと思って見に行ってみたところ、特別なにか行われているわけではなかった。
なのに、異様なまでに大盛り上がりの群衆…。
この、「何かやっていそうで何もやっていない」空気って現代アートの本質なのかもしれません。

…と、そんな事を考えていた罰か、その後どうしても探していた展示が見つからず、散々迷ってから係員さんに聞いたところ「無い」との事でした。
無いってどういうことだよ。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 やや脱力したあとは、テレビ朝日の公式ショップに駆け込み、超かわいいぬいぐるみを購入。
やったね! と同時に、せっかくアートを見に来たのに、テレ朝のアンテナショップで買い物ってどんだけ俗物なの…とまた自己嫌悪に駆られたりして。
おまけに、この店のレジに取材用のメモを置き忘れてしまい、おかげでヒルズ~ミッドタウン間を2往復するはめになってしまい、改めてミッドタウンに着いた頃にはすっかり夜になっていました。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 夜になると、昼までのモッサリとした美大生(チャイハネで買ったワンピースとか着てる)中心の客層からガラッと変わり、一気にオシャクソ率が増加。
その中にいたオシャクソ男性(蛍光ピンクのG-shockを愛用)に、「何が楽しくて来ているんですか?」と聞いてみたところ、「アートとかよく分かんないけど雰囲気!アハハ」とのことで、よくわかんないアートとわかったフリの出来るオシャクソで利害が一致。
それは凄まじいハーモニーでした。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 そんななか、イチハラヒロコさんの「恋みくじ」を引きにいってみたら、テンパッて振りすぎたせいか棒が2本も出て来て、その結果「速度を落とせ」という結果をもらい、そこらへんの占いよりよっぽど信憑性が高くて感動しました。
この日唯一感動したかもしれません。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 ヒルズとは違い、作品と人の距離感がちょうど良いミッドタウンの展示を一通り観終えたあとは、ネット上で今、誰もが絶賛しているデザイン「あ」展へ…。

 行こうと思っていたのですが、あまりの行列にたるくなり、取材のくせに中座してお酒を飲みに行ってしまってすみませんでした。
しかし、行列に並ぶ人も、中で展示を楽しむ人も皆、なにもピンと来なくても「良かったよ」と乗っかりそうな、何とも言えない羊っぽさが漂っており、ここでも日本人の性質が…とかネガティブな感想を抱きかけましたが、単におしゃれ過ぎて褒める以外のリアクションが出来なかったパターンの可能性もあります。
(チラリと覗き見た印象だけでこんなこと言ってごめんね♡)

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 最後は、新国立美術館で行われていた「アンデパンダン展」へ。
ヒルズやミッドタウンの展示とは違い、こちらは完全素人の公募展なので、作家の自己顕示欲がより剥き出しになっており、タイトルだけでも「老いた漁師の回想」「盗聴権力犯罪を裁く」等と強烈。
あまりのパワーにものすごく消耗させられ、イスから動けなくなってしまった……。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト

 それからフラフラになって駅に向かって歩いていたら、今度は尋常でないくらい煙の立ちこめたビルを発見。
火事か!? と本気で思い、バケツリレーを覚悟しつつ、最後の体力を振り絞って現場に急行すると、なんとそれもアートパフォーマンスで、とうとう思考がショート。

 アートって、しゃらくさいとか、意味不明とか以前に、疲れるんだ。
前述のオシャクソのような軽さや、おちょくり目線のディスでガード出来る精神力&屈強な自我が無いと、心の隙からどんどんパワーを吸い取られ、結果振り回されてしまう……。
まるで、器用に人を嗅ぎ分けて暴力を振るうDV男のように、アートは私たちの心を狙っているのです。
対抗する術は、やはりDVと同様「逃げる」しかないので、「もしかして…」と思い当たる方は、決して近づかないのが吉でしょう。
よっぽどのドM以外は……。

少年アヤちゃん 東京散歩 六本木アートナイト
ここもクラブかってくらい混んでるつるとんたん

Text/少年アヤちゃん

少年アヤちゃん

平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。 ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。
ブログ:少年アヤの尼のような子
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平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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