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  • 2013.03.21

“個性派地獄”の竹下通り 少年アヤちゃん vs きゃりぱみゅ見習い

個性的…個性的に…
ティーンたちの焦りがつまった竹下通り

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

「個性的になりたい!」
そんな若者達の処理しがたい欲望を内包し、常に爆発寸前の街・原宿。

今回はそんな原宿を歩いてみました。

 まずは、この街の象徴とも言える竹下通りへ。
平日でもかなりの人で賑わっており、そのうちの半分は素通りの観光客という感じですが、メインはやはりティーンの女の子たち。
その中でいま特にアツいのが、個性派願望をくすぶらせ、奇抜なファッションで自己実現を計らんと足掻いている派閥でしょう。
きゃりーぱみゅぱみゅがファッションアイコンとして君臨した今、彼女たちの焦りは臨界点に達しているに違いありません。

「早く…早く個性派にならなきゃ!」


 気迫じみたものまで放ちながら、グングンと竹下通りを進む少女たち。
日本で唯一の場所、この竹下通りにさえ来れば、お金のない彼女たちでもプチプライスで自己実現を果たすことが出来るのです。

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り
少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 というわけで、まずはそんな個性派女子たちの登竜門として知られる「大中」へ。
中に入ると、中国製のちょっと変わった文房具などが所狭しと並べられており、どこか懐かしい感覚が蘇ります。
そう、まずはこういうアイテムをそっと筆箱に忍ばせるのが、スクールカーストの第一線から退き、別の軸で生きて行くという決意表明になるんですよね。
もちろん、その先には「個性派戦争」という更なる地獄が待ち受けているわけですが、そんな事も知らず、無垢な女子たちはそれに飛びついてしまう…他ならぬ私がそうでした。(後に大ヤケド…)

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り
少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 続けて、様々なアクセサリーが300円均一で買える「パリスキッズ」を視察しました。
ギャル系から古着系までフォローした完璧な品揃えに、様々なジャンルの女子達が鯉の如く群がっているのを目撃。
バーゲンのような戦場になるかと思いきや、皆アイテムと自分だけの世界に入り込んでいて平和でした、というより自分との戦いという感じでした。
やりすぎると病むぞ!

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り
少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 更に、アクセサリーショップのメッカとして、今もずっと女の子たちの神様であり続ける「サン宝石」へ。
こちらは300円どころか、普通におしゃれな指輪が70円だったり、流行りのデザインのペンダントが150円だったりと、あまりにも安すぎて、裏で労働力の搾取が行われているのではないかと勘ぐってしまうような価格設定。
いっそ年齢・収入に応じて値段を変動させて欲しい…。
ちなみにBGMはAIの壮大なバラードで、個性派戦争に傷付いた少女たちのハートに寄り添っている感じでした。

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 サン宝石を出た後は、本当にごめんなさいって感じですがあの「マリオンクレープ」でクレープを食べました。
改めて見ると、なんて「原宿」という場所にふさわしいんだろう…と思わせるほど、ポップでキュートな食べ物ですが、それを地蔵のように立ち尽くして黙々と消化する我々日本人を見た外国人観光客が「クレイジー」等と言ってウケているのを見てしまい、「日本人のくせにおにぎり以外のものを食べてすみません」と卑屈な気持ちになったうえ、濃密すぎる生クリームで胃もたれした私は青ヒゲ全開のオカマおじさんです。

“大量生産”され、“めっちゃ売れてる”
“個性派”アイテムの矛盾

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 竹下通りはファッションだけでなく、芸能のスカウトが多いことでも知られています。
実際に、吉高由里子や佐藤健も原宿でスカウトされたことで芸能界入りしたそうで、そんな原宿ドリームもティーンたちをときめかせる要員かもれません。
実際、道端には何者かに引き止められて目を輝かせている少女が数人いました。
しかし、よくよく話を聞くと悪徳事務所だったり、単なる美容院の勧誘だったりする罠も待ち受けているようで、少女たちの個性派願望をうまく転がしてやろうという悪い大人たちが多数存在するのを感じました。

 また、強めの黒人男性に無理矢理B系ファッションのお店に引き込まれるという、他人ごとだったら結構笑えるトラブルも多発しているようなので気をつけなければなりません。

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り
少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り

 その後は、いよいよ本格的に個性派ファッションを取り扱うお店を覗いてみたのですが、サイコパスが作ったかのような凄まじい色のパニエなどが大量に陳列されており、しかも結構売れている感じなのに驚かされました。
「個性派アイテムを大量生産、しかも売れてる」って、一見存在意義が矛盾しているように感じますが、まだティーンである彼女たちはとりあえず学級という小さな単位の中で目立つのがミッションなので、これでいいのでしょう。

 さて、そのお店の中で某ブランドの模倣品のサングラスが売られているのを発見し、はしゃいで記念撮影をしていたところ、突然強面の男性店員が出て来て、グイッとカメラを取り押さえられた挙げ句、「てめえらぁ常識を知れ!」と怒鳴られてしまいました。
確かに調子に乗りすぎたこちら側が完全に悪いですが、こんな、ティーン向けのはちゃめちゃなスポットで模倣品とか売ってる大人に常識を問われている私たちって一体……。
全然少女たちの個性派願望とか笑ってる場合じゃないです。
むしろ、個性派とカワイイを両立したうえ、人に迷惑をかけず、トレンドを作って経済を回している彼女たちは偉大だとすら思えて来ました。
正直、おちょくろうとか思っていたのに……。

 その後は、一同異様にショゲて、取材どころではないテンションになり(AMの編集さんはノマドセックスとかバズらせてるくせに気が弱い)、フラリと立ち寄ったアイドルショップで売れ残った東方神起の笑顔に癒されたりして、結局いつまで経っても華やかなファッション街道にはいられない自分に気付き、思わず明治神宮に飛び込んでスピりそうになりました。
がしかし、そうやってメイン街道からも、個性派街道からもあぶれた人たちにすら「ドルオタ」という道を与える竹下通りはなるほど、ティーンたちにとっては救済の地なのかもな、と思いました。

 ちなみに、出口に辿り着くまでになにか一つでも個性的なアイテムをゲットするのが目標だったのですが、つい実用的なものやアイドルグッズばかり買ってしまい、いかに自分がつまらない人間かを思い知らされました。
きゃりーぱみゅぱみゅは遠い…。

少年アヤちゃん 画像 恋の東京散歩 竹下通り
この日、唯一買い物に成功したAM編集長。みなさん、AMの編集長はHARAJUKU-GIRLですよ!

Text/少年アヤちゃん

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プロフィール
大泉りかさん 少年アヤさん 犬山紙子 脱ブス

少年アヤちゃん

平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。 ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。
ブログ:少年アヤの尼のような子
ツイッター:@omansiru


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少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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