ベジフェスに集うモテベジと負けベジ

 こちらの連載では、少年アヤちゃんが東京各地を散歩しながら、その時に感じた・見たものを写真日記風に語っていきます。ぜひアヤちゃんと一緒に散歩気分を味わってみてくださいね♪ 
読み進めていくうちに、各地域別の男女の様子が浮かび上がってくるかもしれません。

仮想敵と戦うアラサーにはぴったりなベジ食…!?
口の中で大爆発するクスクスと「肉食いてえ」なテンペ

 休日の代々木公園で得たものは、無理矢理斜に構えて、そこで幸せそうにしている人たちをディスり倒す…という、追いつめられた小動物並に余裕の無くなっている矮小な自分を知った、ということのみでした。
皆さんはどうですか? そういう節、ありませんか? カップル=サンドバッグみたいに思うことで自分を守っていませんか?
なぜ守りたいんですか? 守ってどうするんですか?

少年アヤちゃん 東京散歩

 考えれば考えるほどイライラしてきた私は、公園のすぐ隣で開催されていた、「ベジフェス」へと赴くことにしました。
このイベントは、ベジ(菜食主義)を世に知らしめるという目的を秘めた高尚なイベントで、全国津々浦々から意識の高い人たちや、値段の高い野菜が集うことで知られています。
 おまけに、ベジ食には「イライラを抑える」効果もあるそうで、孤独ゆえについつい仮想敵と戦いがちな独身アラサーや、男性経験ナシの皆さんにも持ってこいな感じでした。もちろん、私にも…。

少年アヤちゃん 東京散歩
少年アヤちゃん 東京散歩

 あまりにも素朴なゲートをくぐり抜けると、いきなり「チャクラまんじゅう」という看板が目に飛び込んで来ました。
字面だと何とも笑いを誘いますが、「食べると直感力が冴える」とのことだったので、恋活の一環としてひとつ購入。
すると明らかに「これはヤバい」と思わせるようなパープルのまんじゅうが現われました。まんじゅうなのに、ゴムのような光沢を放ちながらプルプルと震えていて…。最近、コンビニで様々な変わり種の肉まんが流行っていましたが、コレはそのすべてを凌駕している感じです。

 しかし、勇気を出して一口食べてみると、味は驚くほど普通な感じで、別に美味しくもなんともないザラついたあんこがたっぷり入っているだけでした。
そして食べ終えてから気付いたのは、このまんじゅうを買った時点で直感力は絶望的だということ。