「家賃いくら?」と平気で聞ける女

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「値踏み女」[ネブミ・オンナ] nebumi・onna
生息地:名古屋以北に多いと推測される。値切り文化のない地域で繁殖する傾向が見られる。
特徴:ものの価値を数字で判断する。貼られている値段に疑問を抱かず、高いものこそいいものだ信仰の持ち主。

 アタシ、家に人を呼んだときにいつも気になるのが、家賃を尋ねる人。聞かれるたび、それ聞いてどうすんの? アンタ何調査してんの? って思う。家賃って結構収入を計る基準になるじゃない? 個人情報じゃない?

結構簡単に「年収」の部分に踏み込まれているようで、いい気分じゃない。

そうしていたら、知り合いのある企業のお偉い重役さんに、昇進祝いで胡蝶蘭が贈られてきたときの話。届けたお花屋さんに重役の妻こう尋ねたそう。

「あのぉ、胡蝶蘭っておいくらぐらいするんですか?」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

答えられるわけねえだろが!(あ、いけない❤ 思わず汚い口調に…)

 プレゼントとして配達してきたわけよ? お花屋さん。誕生日ケーキもってきたケーキ屋さんが「これ、○○円の商品になります❤」って教えるようなもんでしょ、それ。ちょっとお待ちよお花屋さん♪ こちらのお花はいくらです♪歌ってる場合かっ!!!

 手にしたもの、他人が手に入れているものを「素晴らしい」と判断することは素敵なこと。
部屋でも「いい部屋ね」、贈り物でも「あら、いいものね」と自分の審美眼で診断するのはいいと思う。もちろんその逆、「え? コレ…ちょっと…」と思うのもアリ。自分が他の人に贈るとき、失敗しないように参考になるから。
でも、「値段」という物差しで計ろうとする人は、「貨幣価値」でしか物の良さを計れず、「貨幣価値」に固執するさもしい人格の持ち主。

 数字から解放されれば、今度は例えそれが100円に見えたとしても、そこに込められた別の価値(たとえば探してくる努力とか、作成した労力とか)を見いだせる人間に成長できる可能性が出てくる。それこそが“豊かな”人間よね。

でも、婚約指輪とか平気で「月収の3倍」とか言ってた時代もあったわね。ほんとそういう結婚ってさみしいわよね。

advice

プレゼントはまず値段を抜きに考えて。“贈る”素晴らしさは値段だけじゃ語れない。