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  • 2012.06.08

写メる女[しゃめ・るおんな] ʃa・mel・onna

Duck Fillet - Annie Smithers Bistrot By avlxyz
©Duck Fillet - Annie Smithers Bistrot By avlxyz

写メる女[しゃめ・るおんな] ʃa・mel・onna
生息地:都内各地の高級レストラン。夜間には小奇麗なマンションに戻り寝付く帰省本能がある。
特徴:尊大になりがち。ときにとてつもなく無邪気な種もあり。

 わたし、フランス人のシャルル。わたしの詳細は、下にあるからちゃんと読んでほしいんだけど、簡単に言うと日本で落語家を目指し修行中の身なの。日本語はもちろんペラペラよ。あなたより、難しい日本語を知っているかもしれない!
あら、失礼。嫌味じゃないのよ。で、なんでわたしがAMにいるかって? 日本に来てから、日本女性の細かいところが気になって仕方ないからよ! 「えええ! なんでそんなことするの?痛くない?」と感じるエピソードを沢山見たわ。そんなわたしの中に蓄積された“痛女”データをひとりでも多くの女たちに伝えて、これ以上“痛女”増やさないようにしたいと思っているの。だから、AMで「ああでもない、こうでもない」と語らせてもらうつもり。あ、ここまで言っておいて信じてもらえないかもしれないけど、わたし、日本女性は大好きなのよ。そこだけは忘れずに! よろしく。
 第1回目は、ここ最近ずっと気になっていることをしゃべらせてもらうわ!

 ちょっとおしゃれして行くような、いい店ないかな~って検索するときに出てくるのが、これ見よがしに高級レストランをセレクトして、 「今日はあの名店、六本木の●●でディナー」「青山の●●。シャトーマルゴーでカンパイ」とか高級料理のカタログ的なブログ。
 大抵お店のセレクトが、高級主婦雑誌の「今月のレストランコーナー」見て行ったんだろうな~というのが見え見え。
背景には毛足の長い絨毯とか、シャンデリアとか写ってて、一緒に高そうなワインボトルが写っているのよ、そういうの。
ついでに、「今日はマノロのストラップサンダルに、ヴェルサーチのミニドレスでちょっと若ぶっちゃいました❤」みたいなコーデ紹介まで。
どうでもいいわっ!
 
 そういうブログに限って自分の姿は載せてないのよ。
 ここまでさも“グルメな芸能人気取り”のブログを恥じらいもなくネットで展開する勇気があるなら、顔写真くらい載せなさいよ。
自分のこと見てもらいたいのか見てもらいたくないのかハッキリしなさい! しかし、それ以前になんでそんなにパシャパシャ写メるのよ、女って!不思議だわ。

 
iPhone under red light By ☺ Lee J Haywood
©iPhone under red light By ☺ Lee J Haywood

 わいわいみんなで飲んで騒げるような店に行って「わ~おいしそー」って写メるのは全然アリ。
料理を写メること自体は、全然マナー違反ではないと思う。
シャッター音も気にならないし、お店の宣伝にもなるし。
でも、わきまえなきゃいけない場所ってあるでしょっ。
 
 落ち着いた雰囲気の中、しっとりと、ワインと会話をたしなみながら完璧な調度品の中で、オトナの女がそれなりの服きてケータイ片手に「カシャっ」ときには「チロリン♪」と音を鳴らす。
まあ、それだけでも他のお客様は気になると想像できる。
“落ち着いた雰囲気”だってお値段に入るわけでしょ?そういうお店。(写メっても気にならないくらい騒々しい高級レストランって聞いたことないんだけど、もしかしてあるの? そんな店)
 
 百歩譲って無音で撮れるならいいとしても、“ちゃんとした”レストランなら、テーブルに出す時にジャスト食べ時になるように細心の注意を払ってる。
コースメニューなら、食べ終わる頃を見計らって、ギャルソンが厨房に伝えて、厨房は時間を計算して次のお皿を出せるように必死になってる。
さあ、どうぞ召し上がれ♪ と出されたものに手を付けず、ケータイ取り出して「カシャッ」。
ベストタイミングは逃すし、折角のそれまでの多くの人の努力を無視することになると想像できる。
ある高級イタリアンのシェフがテレビで「パスタはできたら、出して3分で食べてほしい」って言ってて、そりゃヤセの早食いの私でもムリだわぁ、と思ったけど、それくらい時間は大切だってことよ。
握られたお寿司を目の前で乾くまで放っておくのと同じことじゃない?
 
 さらに2百歩譲って、料理写メをみんなに見てもらうのは、お店のPRになるかもしれない。
けど、もしかしたらその料理は季節ものだったり、もしくはいろんな理由でその場に食べにくる人にしか目にしてほしくないかもしれないし、
盛り付けの方法がやたらに他の店に知られてはこまるかもしれない位の、工夫が詰まっているかもしれない、と想像できる。
 
 そんな「想像力」、しいては「作る側への思いやり」を欠いているんじゃないかという不安がイラッとする原因だと思ったら、溜飲が下がったのよね。
自分のコーデ気にする暇があるんなら、お店の人の側に立って考えるくらいの気遣いぐらいしなさいよ。
 
 だから少なくとも、写メる前に「あの、ブログにのせたいんですけど、撮ってもいいかしら?」くらいのお声がけはするべきだと思うの。
逆にそれさえできれば、全然OK。
そんな勇気があるならね。
 
 でも、いざ断られた時に、「写メ撮ろうとしたら断られた(怒) もう行かない」ってディスるの、そういう女。
お金を払ってるから「お客様は神様」で、撮って当然って思う時点で作る人への尊敬がまるでない。

精神的に貧しいわよね。
バブルの時からそういう“似非金持ち”みたいな客がわんさか増えたみたいだけど、お金を持っていれば“お金持ち”気分になるのは違う気がする。
 
 ひとつひとつ丁寧にモノを作っている人たちほど、自分たちの作るものにはそれ相応の努力を注ぎ込んでいるもの。
それを無視する行為はできないっていう「想像力」を持ったオトナが入るのが高級レストランだと思うわ。
 
「マナー」って「常識」ではなくて、「相手への尊敬」。
例えお金を払う側であっても、払う相手を思いやって尊敬できる。
それがキチンとした「オトナの女」じゃない?

 
って、ひいっ!携帯見返したら、この間酔ってイケメンギャルソンを写メってた!
マナーとかいう以前に肖像権の侵害よっ。
穴があったら入って自分で土かけて埋まりたい気分…orz
この場を借りてごめんなさい????

 

advice

レストランの雰囲気を見て、そこで写メる自分を客観視して判断。判断し兼ねたら、まず撮る前にお店の許可を取って。

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  悪口を言わない女は信用できない!