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  • 2012.07.30

セレブたちの恋愛遍歴 第6回:オードリー・ヘップバーンの愛を与える人生

第六回 オードリー・ヘップバーンの愛を与える人生


grace kelly

  日本で一番人気がある海外女優といっても過言ではない、オードリー・ヘップバーン。華奢でしなやかな体つきと無邪気さとエレガンスが同居する大きな瞳が印象的で、『ローマの休日』をはじめとする多くの名作に出演しました。そんな彼女はいったいどんな恋愛を経験してきたのでしょうか?

父親との別離

 オードリーは1929年にベルギーの首都ブリュッセルで、保険会社に勤めるイギリス人の父と爵位を持つオランダ人の母との間に生まれました。
しかし彼女が5歳の頃、両親は離婚。父は右翼の政治思想に共感していたため、家族を捨てましたが、第二次世界大戦中にその思想からイギリスの刑務所に収監されてしまいます。
この後、オードリーは20数年間大好きだった父親とは音信普通となってしまいます。

 そして彼女は、10歳の頃祖父のいるオランダへ移住し、6年間アーネム・コンセルヴァトリーでバレエを習得し、15歳で美しきバレリーナへと成長します。

戦争で体験した飢えと貧困

  しかし、第二次世界大戦中、父親もいないことからオードリーたちは貧困に苦しみました。オードリーは栄養失調から黄疸のでる重体となりアムステルダムの病院へと入院します。
母親が入手したペニシリンでなんとか助かりますが、チューリップの球根で飢えをしのいでいたこともあるといい、この頃の経験がオードリーの今後の生き方に深く影響します。
 第二次世界大戦終結後、彼女は母親とロンドンに移り住みます。
移住した後は、家庭を支えるために、様々な映画や舞台の端役を務めていたそうです。それらをこなすうち、彼女に注目する人間はどんどん増えていき、映画のロケで南仏モンテカルロに行った際に、ついに大作家シドニー・ガブリエル・コレットの目に止まります。
これをきっかけに彼女はブロードウェーの喜劇『ジジ』の主演に抜擢。その後、ウィリアム・ワイラー監督の映画『ローマの休日』の主演女優オーディションにも合格し、彼女の女優人生が開かれるのです。

父親のような一番目の夫、メル・ファーラー

grace kelly By ___carmendy
©grace kelly By ___carmendy

1番目の夫である、メル・ファーラー。彼とは、彼女が『麗しのサブリナ』出演後に、『ローマの休日』の相手役であったグレゴリー・ペックの紹介で出会います。
メルは1954年の舞台『オンディーヌ』で彼女の相手役を務めることとなり、ふたりはその舞台出演の中で恋に落ちます。そして、その舞台の二ヵ月後、ふたりはスイスで結婚式をあげました。
 彼は彼女より年上で、古風なところがあり、食べ方や話す言葉までも彼女がエレガントに見えるよう事細かに教えました。
そんな彼にオードリーは父親のような頼りがいを感じ、優しく自分を包んでくれる恋人として惚れ込んでいたようです。
しかし、息子ショーンが生まれるものの、どんどん大スターになっていくオードリーと、映画俳優として落ち目となっていたメルの間には次第に溝ができ、ついにメルの女性問題が発覚した後、1968年には離婚してしまいます。

安定と家族の愛を何より必要とした彼女

1968年、オードリーは10歳年下であるイタリア人心理学者であったアンドレア・ドティに出会います。
1年後にはスイスで結婚し、息子ルカも授かりますが、この結婚も1981年には離婚。
 ちなみに、彼女は1960年代から1970年代の作品にはほとんど出ていません。
彼女は、息子たちがある程度大きくなると撮影現場に連れて行けなくなることから、息子たちと過ごす時間が減ることを嫌いました。そのため、女優活動を一旦停止していたのです。
 そして、ドティと別離の後に、彼女はテレビスターであるロバート・ウォルダースと同棲をはじめ、彼とは死ぬまでいっしょに生活することとなります。
彼とは安定した生活が築けていたそう。その頃、彼女は天職ともいえる慈善活動に目覚めていきます。

国連児童基金(ユニセフ)親善大使として過ごす晩年

オードリーの息子であるショーンによると、彼女は映画界の華々しい女優の姿と、会えなくなってしまった父への想いを男性たちの愛に重ねる姿のふたりの母がいたといいます。 
 それに加え、戦争での飢えを経験している彼女は、愛のない生活の辛さを誰よりも知っていました。
そんな彼女は晩年の5年間、国連児童基金(ユニセフ)親善大使としてベトナム、エチオピア、ソマリアなどへ50回以上訪問し、まるで天使のように各国の子供たちを抱きしめ、助けました。
 オードリーもグレース・ケリーと同じく、父親の愛を欲していた部分はありますが、彼女の場合は周囲に愛をふりまき彼らを幸せな気分にすることで、それを前向きに乗り越えていったのではないかと思えます。
彼女のように、明るく、自分の悲しみを克服しようという姿には、女性らしい美しさが詰まっているのではないでしょうか? オードリーの生き方には現代女性が参考すべき点がたくさんありますね。

Text/AM編集部

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