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  • 2012.07.18

第3回:『脆さと肉体のギャップで男を虜にしたマリリン・モンロー』

第3回:『脆さと肉体のギャップで男を虜にしたマリリン・モンロー』

 1950年代、世界中の男性を釘付けにしたセックスシンボル、マリリン・モンロー。彼女の魅力は多くの出演作や写真を通して伝わり、現在でも多くの人々の心を掴んで離しません。そして、36歳で遂げた謎の死。この事件が与えた世の中へのショックも、彼女の存在の大きさを物語っています。今回はそんな彼女の恋愛遍歴、そして生き様を追ってみましょう。

不遇な少女時代と最初の結婚

Marilyn Monroe By Shavar Ross
©Marilyn Monroe By Shavar Ross

 マリリンは1926年、ロサンゼルスにて私生児として生まれます。父親は知らず、母親も精神的に不安定な女性で、マリリンは6歳になったときに里子に出されるのです。その後は11人もの里親をたらい回しにされ、性的虐待やネグレクトをうけたとされています。そんな恵まれない幼少時代の後、彼女は1942年に16歳の若さで、一人目の夫でロッキード航空の整備工であったジム・ドハティと結婚します。しかし、第二次大戦時にジムは海軍として徴兵されてしまい、マリリンは生きていくために航空機部品工場に就職。そこに訪れた報道部員デビッド・コノバーが撮った、一枚の写真によって、彼女はスターへの長い道を歩き出します。

長い下積みの後、野球選手ジョー・ディマジオと出会う

 コノバーが撮った写真が写真家たちの目に止まり、マリリンはハリウッドのモデルクラブに所属。モデルの仕事を嫌ったジムとは4年で離婚することになってしまいます。しかし、野心に燃える彼女は、教養のない自分に自らの力で教養を与えるため本を読みあさり、お金のために時にはヌードモデルやコールガールを務め、下積み時代をすごしました。そして、26歳の頃、お金のために撮影した過去のヌードカレンダーが話題を集め、ついにブレーク。エージェントのジョニー・ハイドの力もあり、『紳士は金髪がお好き』『七年目の浮気』などが大ヒットして、スターに上り詰めました。その頃、出会ったのがニューヨーク・ヤンキースで大活躍していたジョー・ディマジオです。彼はマリリンをデートに誘います。

274日の結婚生活から大作家との大恋愛

 知性派が好みで、野球をよく知らなかったマリリン。は最初は大してディマジオの誘いに乗り気ではありませんでしたが、次第にディマジオの愛に身をまかせるようになり、結婚へ。ただその間にもマリリンは元恋人らと浮気を重ね、1954年、日本への新婚旅行をした後すぐ別れることになってしまうのです。その結婚生活はたったの274日でした。マリリンの行動が理解できず怒り心頭だったディマジオでしたが、実は彼はその後もマリリンを愛し続け、彼女の死後も墓にバラを供え続けたのは有名な話です。
そして、その次にマリリンを愛した男は、大作家アーサー・ミラーです。当時マリリンは29歳で、彼は40歳という年の差カップル。常に落ち着いていたミラーから「雄という動物から本来の性質を引き出す」という言葉を引き出すほど、マリリンはあのセクシーさと清純さが同居する独特な魅力で彼を引き付けていき、ふたりは結婚しました。

精神不安定の状態から3度目の離婚へ         

Marilyn, Richard Avedon By amaianos
©Marilyn, Richard Avedon By amaianos

 ところが、ミラーとの結婚も長くは続きません。その頃からマリリンは精神状態が不安定となるのです。睡眠薬の過剰摂取による事件を何度か起こした後、精神病院にて治療を受けるようになるマリリン。精神状態に関しては、ミラーとの間で流産を経験したことが理由のひとつだとは言われています。そのような状況で、ミラーを振り回し、さらには『恋をしましょう』で共演者イブ・モンタンと不倫をしたことで、彼との関係は決定的に終焉し、マリリン35歳の1961年に離婚となります。この頃、ミラーはマリリンの世話のために、作品をほとんど発表することができなかったといいます。

マリリンの最後の恋

 あるパーティで、マリリンはこの先の運命を大きく変えてしまう人物と出会います。それがまだ大統領候補であったジョン・F・ケネディです。ふたりは人目を避けて逢瀬を重ね、大統領就任後の彼の45歳のパーティでは壇上でバースデーソングを歌うほどの仲となりました。政治好きで知性を愛す彼女の心中は浮かれ、ファーストレディとなる夢も見たかもしれません。しかし、大統領となった彼の不倫騒動を恐れた妻ジャクリーンが、ジョンの実弟ロバートにお願いしてマリリンから別れるように仕向けます。ジョンとマリリンの関係をマフィアが握っていて、失脚や脅迫を恐れたという噂もありました。ところが、今度はロバートがマリリンの虜となってしまい、ふたりは相思相愛に。一説では、マリリンはロバートの子を中絶したとまで言われています。

権力と愛の狭間に落ちたマリリン

 ロバートもマリリンのことを真剣に愛していましたが、やはりその関係を利用してケネディ兄弟の失脚を狙っているグループがあることなどから、彼は彼女との別離を決意します。しかし、マリリンは別れを受け入れることができず、半狂乱へ。ロバートが最後の別れ話をしに会いにきた8月4日の夜、彼女は睡眠薬を大量に摂取し、翌日の午前4時に遺体となって発見されるのです。自殺とされていますが、彼女が様々な会話を書き留めていたノートなどの一部の遺品がなくなっていることなどから、多くの謎に満ちた死ともいわれています。
 大成功を収めながらも、36歳という若さで世を去ってしまったマリリン。生い立ちや生まれ持った性質からくる精神的な脆さと、美しい肉体、チャーミングな笑顔のギャップで、彼女は権力のある男性を次々と落としたのです。謎の残る死を遂げたことで晩年は悲しげな印象が強いですが、それでもかすむことのない彼女の魅力は唯一無二のものといえるでしょう。

Text/AM編集部

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