死ぬまでには観ておきたい映画のこと

映像作家としても活動する映画ライター・たけうちんぐさんが、死ぬまでには絶対見ておくべき名作から最新作まで幅広い映画をご紹介します。

死ぬまでには観ておきたい映画のこと
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  • 「少女映画の黎明期に突入する」――『溺れるナイフ』を観た直後はそんな予感に囚われた。女の子が主人公の従来の映画を間違いなく拡張し、空の青さも海も青さも脅かすような、青すぎる“青”春がそこに描かれていた。 『あの娘が海辺で踊ってる』で...
  • 2016.11.15
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  •  すずさんが描く絵には写生画と想像画の二つがある。故郷である広島の街を思い出に留めるために、広島県産業奨励館(現・原爆ドーム)を写生する。妹・すみちゃんを楽しませるために、厳しくて恐い兄・要一が主人公のギャグマンガ『鬼イチャン』を連...
  • 2016.11.10
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  •  夏芽が航一朗に求める「何か」とは、いわゆる“幸せ”なのだろうか。まるで特効薬を欲するようにすがり、航一朗を通じて自己に問いかけるように言葉を放つ。 人に見られる“モデル”は、誰かの欲望を埋める仕事でもある。写真家・広能が切り取る夏...
  • 2016.11.05
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  •  アラフォー女性の焦燥感や劣等感が赤裸々に映し出されて、どこか他人事とは思えなくさせる。このシリーズが一貫して描くのは、仕事はデキるのに恋愛は上手くいかない。人の心はそう簡単に操れない。そこで生まれる共感性だろう。 ブリジットはテレ...
  • 2016.10.29
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  •  これから就活を控えている人。すでに就活が遠い過去になってしまった人。『何者』は現代を生きる何者にも自分らしく生きることについて問いかけてくる。ダサくてもいいじゃないか。そこに本音がちゃんとあるならば。そんなメッセージが優しく背中を...
  • 2016.10.01
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  •  大宮は妻・ゆきを亡くしてから泣いてばかりいる。最期に録音された留守電をいまだに消せない。彼は人への愛を全うした。それはそれで幸せな別れ方なのかもしれない。 一方、幸夫は「君とは全然違うんだよ!」と否定する。妻が命を落としている瞬間、...
  • 2016.09.24
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  •  いくら不自由に感じても、コンビニのない無人島に足元にも及ばない。 いくら孤独を感じても、この男には敵わない。  ある日、救世主が現れる。無人島に漂流した孤独な男を唯一救い出す、その存在とは? 生まれて死ぬまで、人はどこから来て、ど...
  • 2016.09.17
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  •  聡の過去に一体何があったのか。何を抱えて生きているのか。本作では多くは語られない。 聡は“鳥の求愛ダンス”を街角で、もしくはキャバクラで、人目もはばからず踊り狂う。感情の浮き沈みが激しい彼女を、メンヘラ女と見てしまう人だっているかも...
  • 2016.09.10
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  •  ダニエルとテオには、漫才のように片方のボケに片方がツッコミを入れるような常識が薄れている。両方ともボケであることで、スクリーンに向かってツッコミを入れるのが忙しい。 ミシェル・ゴンドリー監督特有のどこか気の抜けたムードが全編漂い、...
  • 2016.09.03
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  •  また、だましのプロであるはずの彼女だってだまされる。柏木から偽物のブランド品を貰って喜ぶ姿は、どこか親近感が湧く。そして、彼女でさえ虜にしてしまう不動産王・舟山がいる。だますはずなのに本気で愛してしまう。“驚異的なバケモノ”であるは...
  • 2016.08.27