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  • 2014.03.21

恋も冒険も空想だけじゃ物足りない!一歩踏み出せば、平凡な人生も映画みたいに…『LIFE!』

 人生は一度きりです。二度、三度体験できるなら話は別。一度きりだからこそ、やりたい事をやりたい。でも、逆に一度きりだから失敗を恐れて踏み出せない。
この映画の主人公はまさにそれ。好きな人に想いを伝えられるのは空想の中だけ。そこではいつでもヒーローで、好きな人はヒロイン。

 でも、人生は映画のように上手くはいかない。
「想いを伝えたい」
「このままではいけない」
「別の世界が俺を呼んでいる」

そう思った瞬間、一人の男の人生が大きく羽ばたくのです。

たけうちんぐ 映画 死ぬまでには観ておきたい映画のこと LIFE! ベン・スティラー ショーン・ペン クリステン・ウィグ シャーリー・マクレーン アダム・スコット パットン・オズワルト キャスリン・ハーン 20世紀フォックス映画 アドベンチャー 空想 現実 ユーモア 人生 ラブロマンス ヒーロー
© 2014 Twentieth Century Fox

 監督のみならず、俳優としてもベテランの地位を築き上げているベン・スティラー監督最新作。本作では主演もこなし、恋愛と人生に対して奥手な男を演じてします。>
主人公が空想の中でしか愛せないヒロインをクリステン・ウィグ、また、主人公を壮大な冒険に誘う孤高のカメラマン役をショーン・ペンが演じ、現実と空想が入り乱れる生々しさとファンタジックな演出が目を見張ります。


平凡な人生もドラマティックに変わる!

 【簡単なあらすじ】
 出版社に勤めるウォルター(ベン・スティラー)は毎日、雑誌『LIFE』のオフィスに通い、地味な写真整理の仕事をしている。何一つ変化のない、平凡な日々。密かに想いを寄せているシェリル(クリステン・ウィグ)とも上手く話せない。
でも、空想の中ではクールに、そしてエレガントに、シェリルに想いを告げている。彼は時折突飛な空想をすることで、過酷で退屈な現実をやり過ごす。

 そんなウォルターにある日、転機が訪れる。『LIFE』最終号の表紙を飾る重要な写真のネガがないことに気付き、世界中を飛び回る著名カメラマン・ショーン(ショーン・ペン)を探し、直接会いに行く旅に出る。
それは平凡な生活を一変させ、ウォルターの人生が歩み出す冒険だった——。

その人生はアクション映画? それともラブロマンス?

 もし、あなたの人生を映画のジャンルに例えると何になるのでしょうか。
今までのウォルターの人生はジャンル分けできない。レンタル屋のコーナーに振り分けられないし、そもそも置いてさえいない。ポッカリと空いた穴を埋めるように空想し、空虚な片想いもそれで埋めてしまっている。

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© 2014 Twentieth Century Fox

 時折、アクション映画にもラブロマンスにも変化を遂げる演出にビックリさせられる。まさに、ウォルターは突然ビルの窓ガラスを突き破り、スパイダーマン顔負けのアクションと、スーパーマンを凌ぐヒーローっぷりを見せるのだ。現実と空想が激しく行き来し、その分現実の退屈さを痛感してしまう。
シェリルへの想いもなんとも切なく、やるせない。「頭の中では上手く話せたのに!」って経験は誰でもあるはずです。だからこそ、カメラマン・ショーンを探し出す旅が劇的に思える。

 仕事、家庭、様々な事情があってとどまっているこの世界。そこから初めて足を踏み出した時、現実が空想を超える。その展開が見事で、思わずウォルターに自分を投影するかのように応援してしまうのです。


思わず「LIFE!」と叫びたくなる

 ウォルターは写真の中のショーンに「冒険しないか?」と手招きされていると錯覚し、未知なる冒険に旅立つ。
今までレンタル屋の片隅にも置かれなかったウォルターの人生が、次第にアクション映画、ラブロマンス等のコーナーに置かれていくほどドラマチックに。挙げ句の果てに新作映画のコーナー、そして劇場公開まで実現してしまうのだから奇跡としか言いようがない。

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 このメタファーとも受け取れる人生の変化が面白く、ただのアドベンチャー映画にしないところがさすがベン・スティラー。
前半のダイナミックな空想と、後半の劇的な現実。この対比自体がユーモアたっぷりで、観る人の映し鏡としてスクリーに描き出されるのです。

 ウォルターが“人生”の中で得たものは何か?
この映画はまさに「LIFE!」と叫んでいる。たった一度きりの人生を讃えている。写真の中のショーンが手招きするように、ウォルターもスクリーンから手招きしているのです。

あなたの人生をどう描く?

 果たして、ウォルターは現実でもシェリルへ想いを告げられるのでしょうか。
一度きりの人生はサスペンス、ホラーなんかではあってほしくない。誰もが憧れるヒーロー、ヒロインでいたい。そこに恋い焦がれるラブロマンスもあれば……。
ウォルターの勇気は、きっと優しくあなたの背中を押してくれることでしょう。


3月19日(水)TOHOシネマズ 日劇ほかロードショー

製作・監督:ベン・スティラー
キャスト:ベン・スティラー、ショーン・ペン、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン、アダム・スコット、パットン・オズワルト、キャスリン・ハーン
配給:20世紀フォックス映画
原題:The Secret Life of Walter Mitty/2013年/アメリカ映画/115分
URL:映画『LIFE!』公式サイト

Text/たけうちんぐ

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