ペネロペ・クルスが学生時代~母親を熱演!最愛の人が遺した“真実”を巡る旅『ある愛へと続く旅』

 誰にだって忘れられない恋はある。しかし、今、そこで起きている恋は10年、20年経っても覚えているのか?駅の改札前でイチャつくカップルを見るたびそう思う。
独り身だから悔しくてそう思うのか、この映画を観たからそう思うのか。どちらもか。

“真実の愛”なんてそう簡単には見つからない。
だけど、ヨーロッパ史に残る悲惨な紛争の最中、戦火のサラエボで出会う男女の恋は何十年経っても終わることはありません。二人の愛を巡るこの旅には、恐るべき“真実”が待ち構えているのです。

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『赤いアモーレ』で世界的な評価を受けたペネロペ・クルス×セルジオ・カステリット監督が二度目のタッグ。原作は監督の妻でもあるマーガレット・マッツァンティーニによる小説で、この二人の息子がなんとペネロペ・クルスの息子役で出演しています。
主演のペネロペ・クルスは凛とした学生時代から高校生の息子を持つ母親まで、女性としての長い年月を熱演。皺があっても色っぽい彼女の魅力と、観る者に訴えかける切実な眼光。少女から母親になるまで、女性の強さを全身で体現しています。

ストーリー

 16歳の一人息子との関係に悩むジェンマ(ペネロペ・クルス)は、青春時代をともに過ごしたサラエボの友人から誘いの電話を受ける。ジェンマは息子とともにサラエボに飛び、最愛の人との過去と向き合うことになる。

 若き日のジェンマは留学生としてサラエボを訪れ、そこでアメリカ人のディエゴ(エミール・ハーシュ)と出会う。恋に落ち、やがて結婚する二人だが、彼らの間には子どもができない。代理母候補を見つけ、無事に子どもを授かったジェンマは民族紛争の真っ只中のサラエボを無事に逃れる。しかし、父親であるディエゴは一人その地に残り、命を落としてしまった。ジェンマは長い月日が経った後、ディエゴが遺した“真実”を知る――。