大スターが恋したのは年下のカレ『マリリン 7日間の恋』

 今なお世界中の人々に愛され続けている世紀のスター、マリリン・モンロー。
そんな彼女が、年下の男性と“秘密の恋愛”をしていたのはご存知でしょうか?
魅惑的なセックス・シンボルとして観る者を魅了する女優である一方、私生活においてはスキャンダルの絶えなかったマリリン。
そんな彼女の、たった一週間の純粋な恋とは――。
 マリリン・モンローを演じるのは、『ブロークバック・マウンテン』、『ブルー・バレンタイン』のミシェル・ウィリアムズ。
1年かけて役作りをし、マリリンの仕草を完璧に身につけたという彼女は、本作で見事ゴールデン・グローブ賞のュージカル/コメディ部門で主演女優賞を受賞しました。

 有名な劇作家アーサー・ミラー(ダグレイ・スコット)と結婚したばかりのマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)は、名優ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)との共演のため、イギリスに降り立ちました。
しかし、彼女は台本の読み合わせの時間になっても楽屋に閉じこもったまま。
彼女を呼んでくるよう命じられた23歳の第3助監督、コリン・クラーク(エディ・レッドメイン)が向かうと、そこには鏡の前で緊張に震えるマリリンの姿がありました。
 その後、マリリンはなんとか撮影に挑みますが、彼女の演技法はオリヴィエに受け入れられず、NGを連発。むせび泣き、プレッシャーで立ち上がることもできなくなってしまいます。
そんな中、いつも身近でそっと見守ってくれるコリンに、マリリンは好意と信頼を抱くように。
やがてコリンも、素直に弱みを見せるマリリンに、抑えていた恋心を募らせていき…。

 スクリーンでの輝かしい姿からは想像ができない、一人の人間、一人の女性としてのマリリンの姿が切なくそして情熱的に描かれています。
 重たい仮面を脱ぎ捨て、本来の自分の姿をすべてさらけだすことができる恋。
たった数日間だとしても、そんな甘美な恋愛をあなたもしてみたくはありませんか?
マリリンの濃密で美しい7日間に触れてみてください。

3月24日(土)より、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー

監督:サイモン・カーティス
脚本:エイドリアン・ホッジス
キャスト:ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、ドミニク・クーパー
配給:角川映画
原題:My Week With Marilyn/2011年/アメリカ・イギリス映画/100分

Text/Michihiro Takeuchi