震災から2年。世間が日常を取り戻す中、忘れられない人の面影を見る『あれから』

あれから篠崎誠酒井善三竹厚綾礒部泰宏太田美恵木村知貴川瀬陽太杉浦千鶴子コムテッグ

COMTEG/THE FILM SCHOOL OF TOKYO

　あのとき、あなたは誰と、どこで、どうしていましたか？　不安と恐怖が入り乱れる中、大切な人や友人に会いたくなったはずです。
監督は『東京島』、『おかえり』の篠崎誠。『孤独な惑星』やモデルでも活動する竹厚綾、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の礒部泰宏が震災後に引き裂かれたカップルを演じます。
映画美学校フィクションコースとのコラボレーションで制作した本作は3.11で感じた被災地との距離、急速な恐怖、そして日常を取り戻す世間への違和感を描いています。

　2011年3月11日、大地震が東日本を襲った。東京で暮らす祥子（竹厚綾）は、被災地にいる恋人の正志（礒部泰宏）と連絡が取れずにいた。余震が続く中、正志が精神のバランスを崩して入院したことを家族から聞かされる。駆けつけようとする祥子だが、「これを機に別れた方があなたのためでもある」と断られる。
やがて日常を取り戻していく世間の中で、いつも通りの生活を送る祥子。そんなある日、いるはずのない正志が目の前に現れる――。

　もうすぐ東日本大震災から2年が経とうとしています。
正志が目の前に現れたとき、祥子はどんな気持ちになったか……この映画を観ると大切な人をより愛おしく思えるはずです。
あれから、あなた自身はどう変わりましたか？
わたしたちの“これから”を生き抜くために、祥子と正志の恋の行方を見守ってみてはいかがでしょう。