壮大なスケールで描く人々の運命、そして甘美な悲恋『ミステリーズ 運命のリスボン』

ミステリーズ 運命のリスボン ラウル・ルイス アドリアヌ・ルーシュ マリア・ジュアン・バストス リカルド・ペレイラ クロチルド・エム アフンス・ピムントゥル アルシネテラン CLAP FILMES (PT) 2010

 いまだかつて観たことがない圧倒的な映像美で描かれた、フランスが生んだ超大作を体験してみませんか? 監督は『見出された時 「失われた時を求めて」より』など幻想的な作品で知られるラウル・ルイス。病気のため2011年に他界したルイス監督にとって、本作が遺作となりました。本国フランスでは1年間に渡るロングラン大ヒットを記録し、米サテライト賞の最優秀外国語映画賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得ています。

 19世紀前半の激動するヨーロッパ。リスボンの孤児院で育った14歳の少年と神父ディニス(アドリアヌ・ルーシュ)が、少年の出生の秘密を解き明かしていく。やがて老貴族、異国からの成り上がり者、過去の愛に生きる修道士、嫉妬に駆られる公爵夫人といった無数の男女たちの人生が入り乱れていく。 欲望、復讐、情熱に満ちた様々な人々の”秘密”が交わっていき、やがて物語は驚愕の結末を迎える――。

愛、憎しみ、嫉妬、悲しみ、喜び…登場人物にはあらゆる感情が渦巻いています。一生分の感情が、この映画全編に漂っていると言っても過言ではありません。
ブルジョワ感漂う装飾や衣装、風景や人間描写は、すぐさまあなたを日常から異世界に連れていってくれるはず。
映画を観た後は、あなたの生活や、恋愛の景色が変わるかも?
しばし時間を忘れて、この魅惑的で繊細な映像美に酔いしれてみましょう。

10月13日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

監督:ラウル・ルイス
キャスト:アドリアヌ・ルーシュ、マリア・ジュアン・バストス、リカルド・ペレイラ、クロチルド・エム、アフンス・ピムントゥル
配給:アルシネテラン
原題:Misterios de Lisboa/2010年/フランス映画/267分
URL:「ミステリーズ 運命のリスボン」オフィシャルサイト

Text/Michihiro Takeuchi