• love
  • 2012.08.15

どん底の夫婦が夢のために選んだ最終手段は──『夢売るふたり』

夢売るふたり 西川美和 松たか子 阿部サダヲ 田中麗奈 アスミック・エース
©2012「夢売るふたり」製作委員会

 愛する人との幸せのためだったら人を騙せる?すべての男と女、愛と性に問いかける衝撃的なラブストーリーが誕生しました。 監督は『ゆれる』『ディア・ドクター』でその巧みな演出力と人間を描く視点が国内外で絶賛された西川美和。本作は自らの原案を基にしたオリジナル脚本になります。
『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』『告白』の松たか子と『なくもんか』『舞妓Haaaan!!!』の阿部サダヲが主演を務め、更に田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、木村多江、伊勢谷友介、香川照之、笑福亭鶴瓶など個性派出演陣が、ウソに塗り固められた夫婦の脇を固めます。

 東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と里子(松たか子)の夫婦。店は小さいながらも常連客で賑わっていたが、経営5年目を迎えた日に調理場からの失火で全焼してしまう。絶望して酒浸りになった貫也は店の常連客の玲子(鈴木砂羽)と再会し、酔った勢いで一夜を共にする。浮気は里子にバレたが、そこで人生を立て直すある方法を思いつく。
それは、貫也が女の心の隙間に入り込み、金を騙し取るという結婚詐欺。
2人で再び店を持つという夢のために、OL、ソープ嬢、ウエイトリフティング選手、シングルマザーなどを次々と騙していき、金は貯まっていく。やがて女との間、夫婦の間にたくさんの溝が生まれ、人生の歯車が狂い始める――。

人を騙してまで手に入れた幸せは、本当の幸せなのでしょうか。
巧みなウソで人々を次々と騙していく彼らですが、夫婦2人で幸せになるために必死にもがく姿は、どこか憎めず、男と女の哀愁を漂わせます。
愛と嫉妬が渦巻き、現実でも起こりうるエピソードの連続はとにかくスリリング。西川美和監督から見た”男と女”は、時に震え上がるほどの恐怖を与えます。是非、大切な人とともにこのストーリーの収束を見守ってください。

夢売るふたり 西川美和 松たか子 阿部サダヲ 田中麗奈 アスミック・エース
©2012「夢売るふたり」製作委員会


9月8日(土)より全国ロードショー

監督・脚本:西川美和
キャスト:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵
配給:アスミック・エース
2012年/日本映画/135分
URL:映画『夢売るふたり』公式サイト



Text/Michihiro Takeuchi

関連キーワード

ライタープロフィール

たけうちんぐ
ライター/映像作家

今月の特集

AMのこぼれ話