お金はなくても恋はできる?『ちりも積もればロマンス』

 これほど貧乏な恋愛はない!? 韓国から、異色な男女のカップリングで笑い所満載のラブコメディが登場しました。
『トキメキ☆成均館スキャンダル』で一躍スターダムにのし上がった、甘いマスクのイケメン俳優として知られるソン・ジュンギが、誰が見てもダメダメ感たっぷりのニートを演じます。
相手役には出演ドラマでMBC演技大賞優秀賞を受賞し、今注目の美人女優ハン・イェスル。
二人をコミカルに、時にロマンチックに描くキム・ジョンファンは新人監督でありながら、「一日に一度、人を笑わせること」をモットーにしているだけあり、笑いに溢れた物語になっています。

 母親にもらった小遣いも底をつき、恋愛することもできない二ートのジウン(ソン・ジュンギ)は、借りていたアパートも追い出されてしまう。そんなジウンの前に現われたのが、隣のビルの屋上に住み、ビール瓶を拾う女・ホンシル(ハン・イェスル)。
彼女は宗教、病気、恋愛はお金が惜しくてできない! と言っちゃうほどのドケチ女だ。ジウンの状況を知ったホンシルは、金儲けのノウハウを伝授する代わりに、”二ヶ月間、なんでも言うことを聞くこと”という交換条件を提案する。
ジウンをこき使うホンシルと、泣く泣くホンシルに従うジウン。
互いにぶつかりながらも、どうにか彼らのビジネスは少しずつ通帳残高を増やしていく…二ート男とドケチ女の金儲けは、果たして成功することができるのか――?

 ジウンとホンシルは韓国では“88万ウォン世代”と呼ばれる、就職難、低所得で苦しむ若者をモデルとしています。
しかし、見栄っ張りでどうしようもないジウンと、ドケチなホンシルのふたりは、自分たちのアイディアで次々と困難を吹き飛ばしていくのです。
彼らが少しづつ距離を縮めていく様子から、仮にお金がなくても素晴らしいパートナーと面白いアイディアさえあれば、人生、そして恋愛を楽しむことはできるのだ! ということに気づかされるでしょう。
結婚相手を選ぶときは、お金だけではなく、アイディアを持っているか、または一緒に道を開拓してくれるかどうかも今後は選択肢にいれた方がいいかもしれませんね。
 不況が長く続く日本でもぜひヒットしてほしい作品です♪

5月12日(土)新宿武蔵野館にてロードショー

監督:キム・ジョンファン
キャスト:ハン・イェスル、ソン・ジュンギ
原題:『ちりも積もればロマンス』/2011年/韓国映画/114分
配給:CJ Entertainment Japan

Text/Michihiro Takeuchi