現代女性のセックス事情『ビッチの触り方』

ビッチの触り方 湯山玲子 飛鳥新社 Invocation of my Demon By BombardeMaxima

 ビッチという言葉を聞いて、なにを思い浮かべるでしょう? ビッチとは、直訳するとメス犬のことだそう。理性とは無関係に、性欲旺盛で1匹のオスでは物足りずその他を求めるふしだらなメス犬、または娼婦など悪いニュアンスとして存在してきました。

 しかし、時代によってセックスが持つ意味は大きく変わってきています。単純に性欲旺盛でセックスをカジュアルに楽しむ女性に関してはすでにビッチという言葉では表現されず、当たり前に存在しています。

 著者は『女装する女』『女ひとり寿司』などが著書にある湯山玲子さん。女性誌のご意見番ともいわれる彼女が、現代女性のセックス事情を歴史や現代の社会事情と合わせて論考。

 ほかに、乙女心の表と裏を描く4コマ漫画で人気の漫画家・ひなきみわさんのイラストによるビッチ図鑑では、森ガールビッチや帰国子女ビッチ、メンヘラビッチや文化系ビッチなど、ビッチを細分化。岩井志麻子さん、松沢呉一さんとの対談も収録し、現代セックスを多方面から分析しています。

 さあ、あなたはなにビッチ?

ビッチの触り方 湯山玲子 飛鳥新社

書名:『ビッチの触り方』
著者:湯山玲子
発行:飛鳥新社
価格:¥1,365(税込)

Text/Yuuko Ujiie