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  • 2012.10.08

幼いころから自分を苦しめてきた母の存在『母がしんどい』

母がしんどい 田房永子 新人物往来社
©mother child By delicategenius

 主人公・エイコの母は、元気でみんなを笑わせるのが得意な人。しかし、些細な出来事をきっかけに3秒で豹変し怒りを爆発させてしまいます。幼いころのエイコはそれに対して、「私が、お母さんの理想と違うから」だと考えていました。

 本書は、著者である田房永子さんによるコミックエッセイ。田房さんは、物ごころついたときから「母の言うとおりにしていればいい」と言われながら育ってきたそうです。ある時期までは世間でも普通のことなのだと思っていたようですが、思春期に入ったころから「母がおかしい」と気付きはじめました。
思春期を過ぎたころには、母の奇行はさらにヒートアップ。ブラジャーを買ってくれない、卒業式に参加させてくれない、会社へ電話をかけまくってくる‥‥‥。

 大人になったエイコは優しい恋人、タカちゃんと結婚し少しずつ母との距離をとれるように。しかし、妊娠したときにあった自分の姿は、あの母とそっくり。精神科にたどり着いたエイコは主治医から「あなたは何もおかしくないです。両親と会わなければいいんです、何も怖がらなくて平気ですよ」という言葉を受けます。



 「母がしんどい」。その思いを我慢する必要はありません。母と自分の関係に悩んでいる女性、これからお母さんになるあなたに読んでもらいた1冊です。

母がしんどい 田房永子 新人物往来社

書名:『母がしんどい』
著者:田房永子
発行:新人物往来社
価格:¥1,000(税込)

Text/Yuuko Ujiie

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