ねぇ、私たちどうしてあなたと両思いってだけじゃ足りないんだろう?/長井短

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 みなさんいかがお過ごしですか。春はまだまだ続いていますね。暖かくなったことでなんとなく、街中でイチャつくことが合法化されている感じが気になります。お前ら、冬もイチャイチャしてただろ。いや、全然いいんです。ほんと、イチャイチャしてほしい。それって幸せなことだし。一方で、手は繋いでいないけれど心の中でめちゃくちゃイチャついてる気配のする人たちも街にはいますよね。

 恋人たちの数だけお付き合いの形がある、この至極当たり前のことってやっぱり面白いなと思うので、今回は勝手に分析しようと思います。私は他人に首突っ込みすぎだな。

それぞれの思いやり

 そもそも「恋人」って何なんでしょうか?好きだと思った相手に告白をして、合意をもらえた時に得られるこの称号。よく「彼氏欲し〜」なんて声を聞きますが、これは「両思いの人が欲しい」ってことで合ってますか?

 正直、本当に最近まで恋人になることの意味がわかりませんでした。だって、それって口約束だし。好きな人との関係性に、口約束って必要?私とあなたが両思いだってこと、それだけで世界って完璧じゃない?と思っていたんです。でも、そういうことじゃないんですね。

 私が最近気づいた恋人になることのメリットは、「権利が増える」ってこと。彼を私だけのものにできるのって、恋人だから行使できる権利なのかもなと思いました。「付き合ってるんだから、わがまま聞いて!」こんな横暴なお願いだって、恋人同士なら戯れとして言えちゃうもんね。これぞ公式の関係性。

 一方で、俗にいう「セフレ」ってのはどうでしょう。こっちもまた、単語から連想する関係性が人によって違うので難しいですが、とりあえずここでは「仲良しで遊びにも行くしHもするけど特に口約束のない関係」とします。

 恋人とセフレの1日だけを切り取ったら、やってることはほとんど大差ない気がします。ですが、口約束をしていないわけだから、お互いがお互いに何かを強制することは、ちょっとルール違反ですかね。「見えないラインを踏み越えないように、お互い暗黙の了解を繰り返してやっていきましょう」これが非公式の関係性でしょうか。

 「恋人」という口約束を交わしていないわけだから、彼が自分といない時間にどこで何をやっていても自由なわけです。他の女の子とHしてたって、それは関係ないこと。飲み込むことが思いやりです。