映画界の奇才が見せる美術家の顔!『デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス』

デヴィッド・リンチ展 暴力と静寂に棲むカオス ラフォーレミュージアム原宿 Photo Mark Berry

 デヴィッド・リンチといえば、『ツイン・ピークス』(1990~1991年)、『マルホランド・ドライブ』(2001年)、『インランド・エンパイア』(2006年)などで知られる映画監督。
人間の夢や無意識をのぞき見るような、その幻想的な映像と不条理な世界観は、世界中にコアなファンがいることで知られています。

彼のもうひとつの顔が、美術家としての側面。
フランスのカルティエ美術財団や、ドイツのマックス・エルンスト美術館では、大型の個展を開催。
2010年には、美術界において権威ある「Goslar Kaiserring award for 2010」を受賞するなど、リンチ監督を語るうえでアートは欠かせない要素となっています。

 11月10日(土)からラフォーレミュージアム原宿で開催される『デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス』は、そんな監督本人のサポートのもと行われる大規模な展覧会です。

デヴィッド・リンチ展 暴力と静寂に棲むカオス ラフォーレミュージアム原宿 『I HAVE A GUN』2012年 oil+mixed media on canvas 60.96cm×60.96cm

 会場には、絵画29点、ドローイング9点、写真33点、計71点が展示され、
このうち実に68点が日本初公開という充実したもの。
また、同時に上映される短編映像10本は、本展のためにリンチ監督がエディットした、こちらも日本初公開の映像。
近年、新作公開がないことを憂えている映画ファンにも必見の内容となっています。

デヴィッド・リンチ展 暴力と静寂に棲むカオス ラフォーレミュージアム原宿 『BOB’S SECOND DREAM』2011年 mixed media on cardboard 182.88cm×274.32cm

 本展では、絵画作品の展示スペースと仮設のシアターを入れ子構造に組み入れるという、迷宮のような構成がとられており、リンチ作品を観たときに感じるめまいのような感覚を本展でも感じることができるはず。

 映画通、カルチャー好きのカレならきっと目を輝かせるはずのこのイベント。
クラクラとするようなシュールレアリスムの世界に、ふたりで迷い込んでみては?

イベント名:デヴィッド・リンチ展 ~暴力と静寂に棲むカオス
会期:2012年11月10日(土)~12月2日(日)
会場:ラフォーレミュージアム原宿(ラフォーレ原宿6階)
開場時間:11:00~20:00
入場料:一般800円 学生600円
    ※小学生以下およびラフォーレカード会員は無料
問合せ:03-3475-0411(ラフォーレ原宿)
URL:https://www.laforet.ne.jp

For all artwork: copyright David Lynch
All photos were taken by Robert Wedemeyer.