• love
  • 2012.04.02

奇妙で豊かなイマジネーション!『マックス・エルンスト』展

マックス・エルンスト1
マックス・エルンストのポートレート、撮影:マン・レイ、1935年頃、ゼラチン・シルバー・プリント、28.2×22.2㎝、横浜美術館蔵

 ふだん、説明のつかないナンセンスなギャグや、不条理なボケをかます友人に、「シュールだなあ」なんて言ったりしませんか?
この「シュール」という言葉の語源となっているのが「シュルレアリスム(超現実主義)」。
本来は、夢のように幻想的な世界をリアルに描いたり、偶然や無意識の力で作品を表現したりすることを目指した芸術の主義のひとつです。
日本では、ひしゃげた時計の絵でおなじみのダリや、空中にぽっかり浮いた岩の絵を描いたマグリットなどが、よく知られていますよね。

マックス・エルンスト2
横浜美術館外観 撮影:笠木靖之

 そんなシュルレアリスムの代表的な作家であるマックス・エルンストの展覧会が、4月7日(土)から横浜美術館で開催される『マックス・エルンスト―フィギュア×スケープ』です。
エルンストの作品は、木や石の上に紙を置き、鉛筆でこすったときにあらわれる模様で作品に生かすフロッタージュや、絵具を塗った紙と紙を押し付けてできた偶然の模様を使うデカルコマニー、さまざまな素材を切り貼りするコラージュなどの技法が駆使されています。
 そうして生み出された生き物の姿や風景は、まさに変幻自在。
私たちはふだん、「人体は正しいデッサンでバランスよく描かなければいけない」「風景は遠近法にもとづいて正しいスケールで表現しなければならない」という固定観念に縛られています。
そんな私たちの常識的で合理的な視点を、彼の作品は軽々と飛び越え、奇妙で豊かなイマジネーションをもたらしてくれるのです。
 具象画と違い、一緒に訪れた彼と自由に解釈を交わすことのできるシュルレアリスムの作品は、実はとってもデート向き……?
いつもは常識的な彼の、意外にも“シュールな”一面が見られるかもしれませんよ。

名称:マックス・エルンスト―フィギュア×スケープ
会期:2012年4月7日(土)~6月24日(日)
会場:横浜美術館(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)
開館時間:10:00~18:00 ※入館は17:30まで
休館日:木曜日 ※ただし5月3日は開館
観覧料:一般1,200(1,100)円 大学・高校生800(700)円 中学生400(300)円 小学生以下無料
※( )内は前売、ならびに有料20 名様以上の団体料金(団体チケットは会場のみで販売、要事前予約)。
※チケットは、横浜美術館(前売はミュージアムショップ)、セブン-イレブン店内のマルチコピー機「セブンチケット」(セブンコード:014557)にてお買い求めいただけます(前売は4月6日[金曜])まで販売)。
問合せ:045-221-0300
URL:http://www.yaf.or.jp/yma/

Text/Fukusuke Fukuda

関連キーワード

今月の特集

AMのこぼれ話