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  • 2012.03.14

パリコレに集結する海外ブランド、そして展示会の魅力

こんにちは。ファッションエディターの近藤陽子です。
さて、パリコレといえばファッションの都、というわけでコレクション期間中はパリブランドだけでなく、さまざまな国がショールームを設けて最新作をアピールします。
そんななか、私が目下気になっているのがロンドンブランド。

なかでも一押しは“MARY KATRANTZOU”。
このブランドは、もしかしたら日本では“ロンシャン”が最近コラボレーションしているので知っている人もいるかもしれませんね。
また、“TOP SHOP”とのコラボレーションでも話題になっていました。

Mary1

 今ロンドンでも最も勢いのあるブランドとして注目されていて、やはり特徴はその独特のプリント使い。
西洋と東洋、その相反する要素を巧みにプリントに落とし込み、ロンドンならではの毒っ気も少々混ぜながら、誰にも真似できないオリジナリティを発揮しています。
先シーズンはプリント命でシルエットはシンプルだったのですが、今回は細かいディテールやデザインにいたるまで凝った作りで、ロンドンの若手に見られる荒削りな縫製技能ではなく、まさにクチュール的な仕上がり。
というわけで、ショールームを訪れた私は思わず感嘆の声をあげてしまいました!
日本のファッション好きの若者もにわかに注目しているので、チャンスがあれば先物買いもおすすめ。
海外だとパリのコレットやミラノのディエチ・コルソ・コモなどで販売されています。

Mary2

 ちなみに、ロンドンは若手デザイナーの支援に積極的で、毎シーズン“LONDON SHOWROOMS”というスペースをパリで展開しています(パリだけでなくLA、NY、香港などにも巡回)。
私は著名なファッションジャーナリスト、サラ・ムーア氏主催のオープニングブランチに合わせて訪れたのですが、まだまだ飽き足らず、後日もう一度足を運びました。
そして、ロンドンでは“NEW GEN”と呼ばれる“TOP SHOP”がスポンサーになった若手育成事業があり、今シーズン注目されたのが“DAVID KOMA”。
こちらも一言で言えば、いっちゃってるね〜なんですが(笑)、この独創性こそロンドンならでは。
他にも“MICHAEL VAN DER HAM”や“LOUISE GRAY”、“HOLLY FULTON”など、ユニークで見た目コンシャスな面白いブランドがたくさんありました。
ロンドンと言えばモッズにパンクなど、これまで数々の伝説を生み出したユースカルチャーが誕生する文化都市。
不況も相まって世界的に閉塞感が漂う昨今ですが、またここから新しいムーブメントが起こって欲しいですね。

DAVID KOMA1


DAVID KOMA

LONDON SHOWROOM

MICHAEL VAN DER HAM

それから、何気にNYコレクションにも通う私にとって、CFDAが主催する“AMERICAN in PARIS”も見逃せません。
こちらに足を運ぶのは今回2回目で、私がどうしても見たかったのが“PPABUL GURUNG”と“OHNE TITEL”。
“PRABAL GURUNG”は、オンワード樫山が展開する“ICB”のクリエイティブ・ディレクターにも就任し、ますます勢いに乗っている注目株です!
 自身のブランドはNYで今人気が高く、ケイト・ボスワースなどセレブリティがレッドカーペットで着こなすなど、今回もゴージャスかつモダンなドレスがラインナップしていました。
約5ヶ月ぶりに再会したプラバルと“OHNE TITEL”のアレクサは、とてもフレンドリーで、どちらかというとプライベートトークが主になってしまったのですが(笑)。
“OHNE TITEL”はアメリカ版VOGUEの編集長、アナ・ウィンターもチェックしているブランドで、得意のニットにグラフィカルな色の構図、限りなく黒に近いネイビー、レザーのトリミングが個性的なシルクドレスなど今回も旬を感じるアイテムを数多く打ち出していました。
こちらの写真は、NYコレクションで撮影したものです。


PRABUL

OHNE TITEL

 もちろん、パリでショーを開催するブランドの展示会も欠かせません。
ショーアップされた新作はスペクタクルな高潮感を誘いますが、実際のディテールや素材、作り手の志は間近で見ないとわからないもの。
私は個人的にも、できる限りクオリティの高さを実際自分の目で確かめるよう毎回努めています。
今回はなかでも“ALEXANDER McQUEEN”と“VALENTINO”の崇高とも言えるクリエーションに感慨深いものを感じました!
 日本の展示会ではサンプルの関係もあり、なかなか全種類が揃わないブランドが多いので、全新作を一挙に見ることができるパリ展示会は、まさに見る者に新しいインスピレーションを与えてくれる美の宝庫と言えます。
実際買う買わないは別にしても、こういった美しいものをたくさん見ることは、恋愛脳をアップする上でも役立つかもしれません!?


McQUEEN


VALENTINO

Text/Yoko Kondo(Fashion editor)

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