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  • 2016.10.07

お姫様扱いしてくれない男が現れた! 愛され経験が育てた22歳女子大生の幸せになるコツ

街ゆく女子をナンパして、”初めまして”でお酒を飲みつつ恋バナしちゃうこの企画。高円寺で出会ったのは、理想の恋愛は「お姫様扱い」の22歳オタク美女さおりちゃん。初めて現れたお姫様扱いしてくれない彼氏への不満エピソードには、恋愛関係を幸せに導くコツが隠れていた。

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©Poiboy

 お酒を飲んでどんどん性格が変わっていくタイプと、全く変わらないタイプがいる。
高円寺で出会ったさおりちゃん22歳は、全く変わらないタイプだった。
ずっときれいな顔で少し控えめに、適度な相槌を入れて、自分の話になると恥ずかしいのか上半身を小さく揺らしながら、語った。
しっかり男に愛されて生きてきたオタク美少女さおりちゃんの恋バナ後編。

彼氏にもっと大事にされたい

 高校の時から彼氏は途切れずに「お姫様扱いされてきた」と言い切るさおりちゃん。そんな彼女は今初めて、「お姫様扱いしてくれない男」と付き合っている。

「4歳上でフリーの仕事をしてる人。誕生日にプレゼントくれなかったしディナ―も予約してくれなかった。寝起きは機嫌が悪いし、全然思いを表に出してくれないし…」

 彼氏への不満が止まらない。誕生日に接待してくれないなんて、さおりちゃんにとっては初めてのことだ。 でもさおりちゃんはそこでブーブー言って終わりなわけではない。自分にとって良い環境を作るために、小さなかわいい努力をしている。

「ご飯は基本割り勘だけど、たまには奢って欲しいじゃないですか。だから彼の仕事を少し手伝うんです。手伝う代わりに“今日はご馳走してね!”ってお願いする」

 まるで悪い行為を告白するかのように小さな声で言うが、なんてかわいくて素敵な行動なんだろう。「なんで奢ってくれないの!」そんな風に駄々をこねたって何も解決しないことを、さおりちゃんは知っている。そして、本能的に“男を立てて気持ちよくさせる”ことで願いを叶えていくことを、さおりちゃんは知っている。

「喧嘩しても全然取り合ってくれないのもすごい嫌。ムカつくから3時間くらい外にいて、“3時間も外にいたんだよ”ってアピールする。そうすると“かわいいね”とか言われて…もうその言葉で腹立ってるの忘れちゃって“まあいっか!”ってなる

 「かわいいね」の一言で機嫌が直ることも、その言葉を引き出すために3時間も無駄にできてしまうことも、さすがだ。「ムカつく!」をぶつけ続けるよりも、結果的にずっと円満に解決している。「素晴らしい」と絶賛していたら、「でも、本当に気になっていることもあるにはあるんですよ」とさおりちゃんは伏し目がちに言い出した。

「実は…性的にはうまくいってないんですよね」

 彼氏は、性行為に少々難を持っているという。セックスを、最後まですることができないのだ。しかもそのことに不満を感じていることを、さおりちゃんは彼氏に伝えられていない。
サラリと言うけれど、彼氏とセックスを最後まですることができないということは22歳の少女にとってはものすごく大きなことだろう。
≫一言で許せちゃう恋をしよう≪

ほかの男は関係ない

 お姫様扱いしてくれない上に性的に楽しませてくれない彼氏が「与えてくれないものが欲しくて」、ほかの男と2人で飲みに行ったりデートしたりもした。そして銀座のキャバクラでアルバイトもしている。

「ほかの人とのデートは、たまには女の子としてエスコートされたくてするだけ。彼氏への罪悪感は特にないですね。キャバクラも、私おじさんは嫌いだから逆にグイグイ躊躇なく接客出来る。もちろん彼氏も働いてることは知ってますよ。今のテレビもお客さんに買ってもらったし」

 デートもキャバクラも、一緒にいる男に全く心が動いてもいないからできてしまう。彼氏以外のさおりちゃんに愛を与える男たちは、彼氏とさおりちゃんの関係に何の影響も生み出さない。
今の彼氏と結婚したい? と聞いてみた。

「でも、最後まで出来ないから子供作れないかもだし…」

 天井を見上げながらノラリクラリと話し続ける。

「今の彼氏はフリーだから安定とはほど遠いし…安定してなくてもいいやって思いがちだけど、その選択はきっと正しくないし…」

 らしくなく歯切れの悪い言葉を連ねるもんだから、「もし今の彼氏にプロポーズされたら?」と聞いてみた。食い気味でさおりちゃんは答えた。

「速攻結婚する。在学中でも全然する。子供は、別に色々工夫だってできるだろうし」

 でも、と慌ててさおりちゃんは続けた。

「でも、今の人はきっと結婚って言い出さない気がするから、最終的には私は結婚しない気がする」

 だとしても、気にしないですけどね、とさおりちゃんはまとめた。
それはきっと強がりでもなんでもなく、きっと本当に結婚に大きなこだわりを持っていないのだろう。 彼がしたいと言えばするし、別に言われないならしなくてもいい。
“好きな人と一緒にいたい”ただ、それだけだ。とても簡単なことだ。

目の前の相手をとことん愛せる強さ

 この連載が始まってから、「妥協ができない」という女性の声を、腐るほど聞いた。
「妥協さえできたらたくさん男はいるのに」そういう文脈だ。

 さおりちゃんは、彼氏にたくさん不満を持っている。セックスもできていない。ほかの人と遊んだりもする。でも、彼氏とこれからも一緒にいたい、と思っている。
要素だけ見ればさおりちゃんは、「妥協している」と言えるのかもしれない。でも本人はまったくくそうは思っていない。
「合わない部分も不満な部分もそりゃたくさんある」ことを、当たり前のこととして受け入れている。
それは “好きだから”だ。「妥協できない」と騒いでいる人は結局は「好きな人がいない」ということなんだよね。

 街でナンパをしお酒を飲み始めて4人目、初めて男性について笑顔で語る女性に会った。 彼女は、自分が幸せな状況を作るコツを知っている。これまでに彼女を愛してきた男たちが、その方法を彼女に伝えてきた。
男や恋愛を信じ続けられている彼女は、疑問なくそのコツを実践し続けられている。
愛され続けた女は、強い。
ひとたび男に傷ついてしまった女は素直な恋愛が本当にできないんだなあと、目の前に居るさおりちゃんとみんみんという2人の22歳を前にしてつくづく思った。

 最後にさおりちゃんの秘密をお伝えしよう。初めましての飲み会のお開きが近づいた頃、とりとめのない話の中で、さおりちゃんが言ったこと。

「高校生の時からA社のバイブが好きなんですよ。今もすごい欲しいローターあるんですけど、高いんですよね」

 意外でしょ? さおりちゃんはただ単なる大人しい彼氏思いの子? いやいや、人間そんな一筋縄じゃいきません。人間、意外なことだらけの塊だ。

 新橋、高円寺と来て、次回は東京のオシャレエリアへと突入します。果たして、オシャレエリアでナンパに乗ってくれるような人が居るのだろうか…!!! 待ちゆくリアルな恋バナがここにある…!
≫とことん愛せる恋をしよう≪

Poiboyとは

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 AM編集部がプロデュースした女の子のための恋愛応援アプリ。女性が男性をお気に入り登録(通称ポイ)することからコミュニケーションが始まる安心の女性主導設計。好みの男性をみつけたり、女性同士でオススメしあって盛り上がったり。恋愛中の感覚を擬似体験することができます。

ライタープロフィール

舘そらみ
脚本家・俳優。1984年神奈川県生まれ、トルコ・中米育ち。映画「私たちのハァハァ」の脚本を執筆。Twitter:@_sorami

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