• love
  • 2016.08.04

「お前は表に出せる女じゃない」キレる彼の心理は?モラハラ男子に話を聞いてみた

結婚後、付き合った後、モラハラに豹変する男がいることはAMでの最新特集でもお伝え済み。しかしそんな男性たち、加害者側からの意見はいったいどうなのでしょうか。実は、毒親など以前被害者になった経験も多いというモラハラ加害者。承認欲求がめぐりめぐった行く末とは?

キレる男子の極悪フレーズ

トイアンナ 承認欲求 モラハラ
©Lau_Lau Chan.

 こんにちは、トイアンナです。AMのモラハラ男子特集でも「俺を怒らせたから10万円払え」という衝撃的なフレーズが登場していましたが、モラハラ男子の経験談にはこういった衝撃発言が飛び交います。

 ざっと知っているだけでも、

「呼吸がうるさいからイライラするんだ。今すぐそれを何とかしろ」
「お前がだらしない彼女だから俺が友達にバカにされる」
「お前も同級生と飯を食ってるんだから俺が浮気するのは当たり前だ」

 などと、フィクションかな?と信じたい言葉がずらり。フィクション……だったらよかったんだけどね。
 
 でもなぜ、モラハラ男子はこんな発言をしてしまうのでしょうか。これまで被害女性の話は多くありましたが、加害者の気持ちを理解するための資料はありませんでした。そこで私は、あえてモラハラ男子にもインタビューを重ねてきました。

自分の理想と遠いから

 まず意外に思われるかもしれませんが、多くのモラハラ男子は「彼女に怒りたくない」と感じています。
それどころかできれば家事もきちんと手伝ってお金も稼ぎ、彼女の意見を聞けるいいパートナーでありたいと願っています。
モラハラ男子が違うのは、勝手に自己採点して「こんなに理想から離れている」と自分を責め尽くしてしまうこと。

 「本来ならもう33歳、正社員で働くべきなのに僕はずっと非正規でして……。体も弱いから風邪もひきやすい。彼女も少し体が弱いので、お互いに寝込むことも多かったですね。ほんとはいつも彼女を助けたい、いい彼氏でいたいのに理想の自分から遠ざかって、彼女へキレてしまう。自分はこんなに頑張ってるのに、なんでお前は協力してくれないんだ!って。
たとえば、彼女が皿洗い当番だったのに寝ちゃってたとか、朝から二日酔いで寝起きが悪かったとかがあると怒りがこみ上げるんですよ。それで後から彼女を責めた自分をさらに責めて。こうなるとただの悪循環ですよね……」

 彼はDVの加害事例を読んでいて「自分の思い通りにいかず暴力を振るい、後で後悔して謝る」のサイクルが自分に当てはまることに気づいてぞっとしたそうです。

本当は彼も承認されたい

 彼の発言を受けて、「キレているときに、本当は彼女にどうしてほしかった?」と質問してみると「キレさせてごめんね、理解が足りなかったね、何があっても私はあなたを愛しているから大丈夫だよ」と抱きしめてほしかった、受け止めて欲しかった、とのこと。

 彼は「理想のカップル像から遠ざかっても、自分を責めないで。私はあなたを愛しているから大丈夫だよ」と承認されたかっただけなのです。
彼に過去の話を聞くと、親が勝手に進路を決めてしまったり、悲しい経験を話しても「罰が当たったのよね、○○君は悪い子だからね」とひどい言葉をかけられたりしたと言います。

 もしかすると小さい頃から承認してもらった経験が少ないために、恋人へも親にされたことを繰り返してしまっているのかもしれませんね、と彼は深く考え込んでいました。

 この手のモラハラ男子はトラウマを積極的に語るのが特徴。うっかり話を聞いて同情してしまうと「愛されてこなかった彼を抱きしめられるのは私しかいない」と引きずり込まれる女性が爆誕します。

 しかしモラハラ男子に必要なのは自分で自分を承認することであり、甘やかしてくれる彼女ではありません。女性が「救えるのは私しかいない」と思い込んでも、彼に心身を食い尽くされるのがオチ。

 もしあなたがモラハラ男子を「悪!即!斬!」と切り捨てるのも可愛そうだと思ったら、カウンセリングへ誘いましょう。自分の愛し方を教えるのはプロの仕事。私たちはただ、そのきっかけを提供すれば十分立派な「彼女」なのです。

☆次回は「今すぐ誰かに話を聞いてもらわないと!と、パニックになったときの対処法」をお伝えします。


Text/トイアンナ