愛せるものにだけ労力と時間をかけろ/ファーレンハイト書籍先読み(5)

「これからの『本当の恋愛』の話をしよう」連載で女性からの支持が高いファーレンハイト、改め、桐谷ヨウさん初の書籍『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』の発売を記念して、独占先読み企画が実現しました!

 すぐに本編を読みたくなる、盛りだくさんな内容でお送りいたします。

 それでは、第5回目の先読みをどうぞ!

愛せないものは、通過(スルー)してしまえ

ファーレンハイト 桐谷ヨウ Alena Getman

 誰にでも嫌いな人・愛せない人は存在するんじゃないかな?

 身近な友人でも、上手くいっていない恋人でも、ネット上で見かける特定のアカウントでもいい。
目にするだけでイライラして、蛇蝎のごとく忌み嫌っているアイツ。

 そんな対象を見たときに、負の感情をぶつけてしまいたい気持ちになる時は、意識的に自分から距離を置いてみてほしい。
攻撃・批判したくなる気持ちをグッとこらえて。

 俺も好き嫌いが激しいタイプなので「愛せないもの」はたくさんある。だけど、それを攻撃・批判することはしないようにしている。

 というのも、自分が理解できない対象はこの世に無数にある。
それらに時間や労力を費やすのは激しくムダな行為だと思う。何よりも双方にとって楽しくない。

 そんなものは自分の人生にとって不要な存在だ。
会う必要なんかない。
関係性を切り捨ててしまえばいい。
一緒にいることが強制される状況であれば、徹底的にスルーして流してしまえば良い。

 怒りは自分の固定観念・執着・願望に起因していると書いたように、嫌いな対象に対して労力を注ぐ行為はしょうもない対象に固執しているのと同義だ。ガソリンのムダ遣い。

 自分が注意・関心・時間・労力を注ぎ込む対象は「好きな人・モノ」「愛せる人・モノ」だけに絞り込んでいくべきだ。

 充実したライフスタイルとはその純度と言い換えていい。自分がエネルギーを注ぎ込む対象がすべて愛せる人・モノだとしたら? 想像するだけでワクワクしてくるんじゃないかな?

 現実問題として、生活のために好きでもない仕事をしなければいけない苦悩は俺も長く味わってきた。
だけど、ゼロイチでなくてもいいけど、そのグラデーションを変えていけると楽しい人生にしていけると思うんだよね。

Text/桐谷ヨウ