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  • 2016.06.08

人望の厚い男=「マメ」「よく褒める」「甘え上手」?涙ぐましい舞台裏

ロールキャベツ男女に天然モノはいない?彼らは努力の末にロールキャベツになったのでした。中身は肉食なのに外見が草食だなんて不自然極まりないけれど、彼らがそうならざるを得なかった理由とは?魅力を感じるかというとまた別問題の彼らの生態、気になりませんか?

舘そらみ 応用のきかない恋愛論 Poiboy ロールキャベツ系男子 コンプレックス モテ イケメン
©Sara Cimino

 舘そらみといいます。恐れ入ります。

 あ、恋愛って体当たりじゃないんだ! ちょっとしたテクニックが必要なんだ! と気づいたのは、いつだっただろうか。
もっと言えば、「え、人間関係って、ただただ素直に正直に接して作られていくものじゃないんだ! なんか、相手への影響考えたり効果考えたりが求められてしまうんだ!」と気づいたときはいつだっただろうか。

 人望が厚かったりモテる人たちに「マメ」「よく褒める」「甘え上手」といった共通項があることを知った衝撃は凄かった。
人望が厚かったりモテる人たちは、「なんかオーラ」とかがあってそうなるんだと思ってた。まさか何か具体的な行動によって人が寄ってきたりモテたりするなんて思いもよらなかった。

 ちょっと、世の中に裏切られた気がしたよね。
そんな人間関係、汚い! って思っていたよね。

 汚い! とか、思ってる場合じゃなかったよ。
恋愛のはじまりにちょっとした駆け引きが生まれ出した頃、「告白」よりも「口説き」が主流になってきた頃、それに気づけばよかった。
脱線するが、20代から「告白」よりも「口説き」の関係が多くなったが、30になりまた「口説き」よりも「告白」の関係になってきた。20代、野性的で面白い。

 そんな野性的時代に、つまりは男女ともに最も恋愛面で調子に乗っている時に、腕を磨いていた人たちが居た。地道に観察を続け、傾向と対策を寝り、小さな実験を繰り返すことで腕を磨いていた人たちが居た。

 彼らはそして、ロールキャベツになった。
パッと見は取っつきやすい草食系で、中身は肉食という男をロールキャベツ男子という。

 私は思う。ロールキャベツに、天然ものは居ない。ロールキャベツには、養殖しかいない。
あやつらは、努力の末にロールキャベツになったんだ。
あやつらは、努力の末にキャベツを被ったんだ。
だって、中身肉食なのに外が草食? そんな不自然なことがあり得るか。
人間の中身と外見は本質的には一緒になるはずだと思う。それがバラバラというのは、何か人為的なものが働いているに違いない。
ロールキャベツ女子にもロールキャベツ男子にも天然ものは居ないと、私は断言したい。
彼らは、しっかりかしこく、別の言葉を借りると計算高くあざとく、キャベツを被った。キャベツの効能をしっかり知っているから。

<人望の厚い男子は努力家?>


うまく生きられるっていい

 ひっきりなしに女を変えていく友人が居る。
モテはしないのに、女は途切れない。つまり、狙った獲物は逃さない。しかしだ、とてもじゃないけどそう見えない。ヒョロっとした人の良さそうなメガネ君だ。

 最近久しぶりに会った学生時代の友人も、ロールキャベツに育っていた。
学生時代には見た目も肉食だったのに、しっかり外見がキャベツになっていた! そして彼は、まさに理想的な女性と最近結婚をした。

「絶対譲れない条件をあげて、選びきった」と豪語した彼は、週に何人もデートし続け、自分なりの結婚相手への条件を当てはめ選び、奥さんを落とすためにたくさんの嘘をついたという。
「結婚相手は俺のこと○○だと勘違いしてる。てか、させてる」とお酒飲みながら豪語する彼。お酒が進み、私という友人の前ではキャベツを被るのを忘れ完全に肉食が見え隠れする彼。こいつら、マジですごい。

 ロールキャベツになる人には共通項がある気がする。
それは、「具体的なコンプレックスを持っている」ということだ。
実は頭良さそうに見せかけててあんまり良くないとか、実は結構ブサイクなのに気づかれていなかったり、将来120%ハゲそうだったり、分かりやすい局所的コンプレックスを持っている。コンプレックスというものは、無いと頑張れないし、あり過ぎても自分に自信がなさ過ぎて恋愛を強気になんて出来ない。だから、人間を奮起させるのにちょうどいいのだろう。

 早くに自分のコンプレックスに気付けたロールキャベツ君たちは、だから自分への見切りも早かったんだと思う。
自分がシュートを打てる人間ではないことに早々に気付いて、シュートを打てない人間として最大限生きる道を模索した結果なんだろう。だから聞くと、思春期にはあまりイケていないことが多い。
そこから奮起し、努力を身に着け、プライドも捨てて、己を繕うことに成功したんだ。
実は涙ぐましい、ロールキャベツ君。
だから、ロールキャベツになりたかった。もっとうまく、立ち回りたかった。

 最近、大人になって暫く経って、ロールキャベツのすごさに驚きます。
あまり好きではないし、ロールキャベツが居るからこんなに世の中嘘くさいんじゃないのとか思うこともあるけれど。その温度の低さに嫌気がさしたりもするけれど。

 そう、どうもなんか温度が低いんだよね、ロールキャベツたち。どこか冷めちゃってるんだよね。打算で生きちゃってるから。一緒に居てもあんま面白くはないのよね。
でも、分かってる。
それもまたロールキャベツには必要な要素で、温度が高くカッカしちゃうような人はキャベツはかぶれない。
恋愛にのめり込んで感情でしか接せられない人間は、一回一回の恋愛から教訓なんて得られない。ロールキャベツは、一回一回をちゃんとサンプルとして蓄積させていくのに。

 そんなことを、思っていた。
計算高さの骨頂のロールキャベツ君。
でも、うまく生きられるって、いいよねなんて。

男として魅力を感じるかというとまた別の話だけど、ちょっと尊敬するなとも思うのだ。
本当に思う。人間って、それぞれですね。本当に人間って、それぞれですね。

 ロールキャベツに今からなれるかな。キャベツのかぶりかたは分からないけど。
一回一回の恋愛に、運命感じて周りが見えなくなって泣き喚くけど。
ダメだこりゃ。来世に期待しよ。


Text/舘そらみ

うまく生きられる男子っていい!

Poiboy
©Poiboy

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ライタープロフィール

舘そらみ
脚本家・俳優。1984年神奈川県生まれ、トルコ・中米育ち。映画「私たちのハァハァ」の脚本を執筆。Twitter:@_sorami

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