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  • 2015.12.29

昭和48年のJKは好きな人がいないのが悩み?/昔の誰かの恋日記(1)

誰にも見せないはずの日記帳。大好きだった人への思いを綴って机の奥にしまいこんだ…。古本屋の片隅でひっそりと売られていた日記帳には乙女の淡い恋の思い出が綴られていました。

 古書市場に出回っている個人の日記帳。
現代のブログと違い、誰かに読まれることを前提としていない日記帳には、赤裸々な恋心が書かれている。

 今回から紹介するのは、1970年代に女子高生だった女性の日記。周りの友達は恋愛に夢中になっているけど、彼女にはまだ好きな人がいない。
恋愛をしていない自分に焦りを感じ始めるが…!?

1973年9月10日 日記を始めました

昔の誰かの恋日記 かみやじん
他にも、男子バレーがミュンヘンで金メダルをとったことが綴られていた

 友達に影響されて、私も今日から日記をつけてみることにした。日記をつけるなんて生まれて初めて!私のことじゃ“三日坊主”で終わっちゃうかも知れないな。でも、毎日つけられなくてもいいから、なるべくなが~くなが~く続けたいと思っていマス。

1973年9月16日 私の周りの恋愛事情

 きょうも、また例の仲間と公民館に行った。
公民館ってホントは勉強するために貸しているのだけど、私たちの場合、男の子目的で行くのだから、勉強なんてほとんどしない。私は別に好きな子がいるわけではないが、他のみんなは誰がいいとか言って、だいたいその話だ。

 それから、きょうは原さんが白木君にM高の人を紹介してもらうという事で、1時に駅の近くの「喫茶S」で待ち合わせることになっていた。
私たちは林さんたちを片すみから見るわけだったのだが、ひとまわり見渡したところ、林さんたちはいないではないか。

 まだ時間があるので、もう1度公民館に行ってみた。「林さんたち、ホントにやんなっちゃう」なーんて、何分か話していたら、その2人が来た。そしたら、やっぱり違う店に行ったのだそうだ。私たちはいったい駅まで自転車で何しに行ったのだ?マチャアキじゃないけど、「バカバカしくてやってらんないヨー」って感じ。でも、その相手の男の子、変な子だって言うから、別に見なくてもよかったけど。

1973年9月17日 友達の好きな人

昔の誰かの恋日記 かみやじん
恋愛だけじゃなく、学生らしくテストのことも

 きょうは学校帰り、まだ時間が早かったのでショッピングに行った。2階で何分か見ていると、金井さんがさすが2.0の目のよさで、佐々木さんと田村さんが好きな「佐藤君」を見つけた。私たち4人は、彼が降りてくるのを待っていた。私たちは彼の家をつきとめようという事で、佐藤君の後を追ったのだ。
でも、私たちが信号を待ってる間に佐藤君が見えなくなってしまった。私、男の子の後を追いかけたのって初めて。あの2人は本気かもしれないけど、私の場合、興味本位でやってる感じ!

1973年9月18日 友達は「佐藤君」に夢中

 きょうは、朝、バスを降りたら佐々木さんと田村さんの2人が急に走り出した。何かなって思ったら、バスの中から佐藤君が見えたそうだ。
田村さんと佐々木さんは、彼の後ろ姿を見てただけでも満足したようだった。「これから毎日会えるといいのになァ」って言っていた。
そして今日も佐藤君を待ちぶせすることにした。何本か下り電車が駅に着いたけど、とうとう佐藤君はいなかった。佐々木さんと田村さん、かわいそうに。きのうは偶然だったのネ!

1973年9月20日 好きな人を見つけたい

昔の誰かの恋日記 かみやじん
同日の日記とは思えないテンション。思春期っぽい…

 けさ、バスが少し早く着いたので、私たち4人は佐藤君を待っていた。彼が近づいてきたら、私たちは何げなく歩き始めた。佐藤君は、もう私たちの事に気づいている。きょうも意識してチラッとこっちを見たもん。なんか悪いような気がする。まして、私は好きでもないのに佐藤君を追いかけ回すなんて。私っていけない子かしら?
でも、私、ホントはさびしい。B・Fも好きな人もいないんだもん。そして、私を好きだという人も。誰も愛さずに、誰も愛してくれない。ほんとに、つまんない。せめて、片思いでもいいから、好きな人くらい見つけたいなァ。

 私は、スター的な人以外には、ほんとうに心から好きな人がいない。すごくさびしい!

☆次回、恋愛を知らない彼女に、ついに好きな人が…!? 次回は≪元祖ジャニオタの暴走日記「好きじゃない方が幸せだった」≫をお届けします。
※本文に登場する人物名は、すべて仮名です。

Text/かみやじん

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