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  • 2015.11.26

安定したいか、それとも激動の人生を歩みたいか/はあちゅう×山田玲司(4)

山田玲司さんのAMでの連載をまとめた新刊が発売されました!それを記念して全5回にわたり山田玲司さんとはあちゅうさんの対談をお届けします。AMでも大人気のお二人の過激なトークをお楽しみください!

 山田玲司さんの大人気AM連載の書籍化を記念してお送りする、はあちゅうさんとの対談レポート第4弾!
今回は「ヒモザイルという生き方」について、お二人それぞれの考えをお話いただきました。

過去の記事はこちら↓
第1回「あなたはドラクエの洞窟に入れますか?ろくでなし40代との恋愛」
第2回「今の自分の人生に100億円分の価値はある?」
第3回「男性は本音を出すのが遅すぎる!仮面ヒーローになりたい彼ら」

安定した人生か、激動の人生か

はあちゅう 山田玲司 男の本音 男子更衣室 こじらせ男子 アラフォー

――山田さんの連載では「完璧スペックな彼と、セックスがうまいワイルドな彼、どっちを選べばいいのか」という相談が印象的でした。すごく優しくて素敵な彼と、恋してしまった男性。どちらと結婚すれば幸せなのかというのは、女性の永遠の悩みだと思います。
おふたりは、どっちがいいと思いますか?

はあちゅう:安定したいか、激動の人生を歩みたいかですよね。
私の場合は、恋してしまった男性との恋が終わっちゃったら、次の人に更新していくっていう人生を選ぶと思います。つまんない人と結婚しちゃって、この人に不満はないけれど、なんかつまんないよな、と思って生きていくよりは、ちょっと失敗しちゃったけれど、また次があるからいいかって思えるから。
でも、そういう考えが苦手な人もいるから、自分はどっちのタイプなのかっていう問題ですよね。

山田:これはコントロールできる相手か、コントロールできない相手かっていう問題かもしれないね。好きだけどコントロールできない男と付き合ったことある?

はあちゅう:付き合ってますね。現在進行形でコントロールできない。

山田:そうなんだ(笑)。だから不満ながらも、家事とかしちゃうわけなんだ。

はあちゅう:そうですね。私は嫌なことがあったとき、彼にこうしてほしいと伝えるんじゃなく、それでも付き合っていきたいかっていう自問自答になるんですよ。彼がこのまま直らなかったとして、それでも付き合っていきたいのなら、私が変わろうって思います。

山田:どういうところがコントロールきかないの?

はあちゅう:生活スタイルがまったく合わないんですよ。彼は朝型で私は夜型。業界も違いすぎて、彼のやっていることもよく分からない。

山田:そこまで業界が違う人なんだ。

はあちゅう:会社員経験が無いから、会社員的な常識が備わっていないんです。私が持っている常識と彼の常識は、全然違うんです。例えば彼や彼の周りの仕事相手は多少の遅刻が当たり前らしくて、遅刻に対して悪びれない。私はそれが許せないのに、何回言っても直らない。

山田:そうなんだ。どこが好きなの?

はあちゅう:幸せそうなんですよ、彼。

山田:なるほど(笑)。

恋をすると多少のことは許せる?

山田:俺さ、はあちゅうさんの本を読んで思ったんだけど、人生大変そうだよね。ずっと戦っているじゃない。

はあちゅう:鬱との戦いですね。親には「鬱姫」って言われてます。

山田:篤姫じゃなくて、鬱姫か~!うまいこというね、お母さん(笑)。

はあちゅう:戦っているのは自分の弱い心とですね。すぐに落ち込んじゃうんで、幸せそうな人が近くにいると、ヒーリングされるんですよ。何も考えなくても生きていけるんだ、と思って。

山田:彼といると癒されるんだね。
どうも仕事ができる女性は、自分のメモリーがいっぱいだから、呑気で自分の中に「空き容量」がある男を好きになる感じがするんだよね。あんたの使ってないメモリー貸してってさ(笑)。

はあちゅう:はい。あと、自分みたいにカリカリしている人だと、お互いに領空侵犯されたと思っちゃうんですよね。踏み込まれたと思って。
でも、彼は空き容量が大きいから自分の容量も広がります。

山田:相性がよさそうだけど、コントロールできない理由は彼の方にありそうだね。

はあちゅう:そうですね。
でも、コントロールできる人ってつまんないなとも思ってます。
コントロールできる人って、野心がなかったり、自分がなかったりするので、男の人としての魅力が薄いなとも思いますね。ちゃんとした主張のある男の人の方が好きかもしれないです。

山田:主張がないけれど安定している男の方がいいのか、手に負えないけれど魅力のある男が好きかって話になってくるね。同時にそういう二人を好きになることは?

はあちゅう:同時にってことが、私は本当になくて。この人って決めたらその人しか見えなくなっちゃうんですよ。

山田:一途なんだね。
じゃあ、大好きになっちゃったんだけれど、どうしても振り向いてくれない男がいたら?

はあちゅう:いました。捨て身の体当たりでいったけど、気がなかったときはしょうがないです。1ヶ月時間を置くと、だいたい失恋の痛みは消えますから。

山田:そうだよね(笑)。じゃあその時は気持ちを抑えたんだね。

はあちゅう:でも、この質問のケースなら、私は恋してしまう方をとりますね。
条件がいいって理由で選ぶと、条件が理由で嫌いになると思うんです。
でも、恋してるなら、多少のことは「しょうがないか」って思えるから、そっちを選びますね。

「ヒモザイル」という生き方

山田:『東京タラレバ娘』って読んでる?

はあちゅう:読んでます。

山田:一昨日その作者の東村アキコ先生と話してたんだけれど、彼女がその漫画で問題提起しているのは「仕事を頑張っちゃうと恋愛がうまくいかなくなっていくって何なの」っていうことなんだよね。「頑張ったのに愛されない」っていうタームに入って、そうなると、安心感が欲しくてあんまり好きじゃない人のところにいっちゃうんだよね。

はあちゅう:それはわかりますね。すごく歯がゆいですね。『東京タラレバ娘』を読んでいると、まさに周りの縮図です。こんな人、私の周りにもいるって思うし。

山田:東村アキコ先生が言っていたのは、最終的にお金はあるんだから、金がなくて夢がある男たちを捕まえればいいってことで。

はあちゅう:『ヒモザイル』ですね。
私はすごくいい考えだと思います。なんで叩かれているのかよくわからないです。

山田:問題は「俺が好きなのはあんたの金だよ」っていう本音問題なんだよね。あんたが喜ぶようなことはしてあげるけど、本当は好きじゃないんだよ。「愛してるふり」をするのが、ヒモじゃないのか?って部分で。

はあちゅう:うーん。それって男の人がこれまでやってきたことと、変わらないと思います。
恋愛って等価交換だと思うんです。たとえば、若さとか美しさを持っている女性と、お金とか地位を持っている男性の組み合わせとか。
別にそれが「お金」と「家事」になったところで、フェアだなと思う。
『ヒモザイル』反対派の声が目立ってるように感じるけど、賛成派は黙っているだけじゃないですか。
怒りって感情は、表面的だからパッと出しやすいと思うんですよ。反対に、感動とか刺さったものって言葉にしにくいから、あまり表に出てこないんじゃないですかね。
それに、どうせ騒いでいる人たちって、言ったら悪いけれど負け組の人たち。

山田:うわー(笑)。今の太字で書く所だ。そうかもね。

はあちゅう:女がお金を持っていること自体にイラついている人たちっていますからね。
あと、「周りの不幸をネタにして」みたいなことを言ってる人もいますけれど、そんなのみんなしてます。匿名であれ、自分のことであれ、周りのことはデフォルメして書きますよ。作家ってそういうものだと思います。

山田:そうだよね。コンテンツにして成仏しているとも言えるしね。
実際にネタとして出てくるアシスタント(ヒモザイル1号)の人を知っているんだけれど、彼はすごく楽しそうに生きているんだよね。

はあちゅう:そうですよ。ネタにされてなんぼですからね。
あれ、怒っていいのは本人だけですよ。私だったらあんなにネタにされたらうれしいです。ウケる!みたいな。

山田:それは喜ぶな。言っておくね。

ライタープロフィール

はあちゅう(伊藤春香)
ブロガー、作家、ソーシャル焼き肉マッチングサービス「肉会」代表
山田玲司
マンガ家。インタビューマンガから新書まで幅広く手掛ける。

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