「脱法不倫」で愛を確かめる、衝撃的ゆとり世代の浮気現場/外資系OLの恋愛沼(10)

夫は「友達」

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前回の連載で新婚にもかかわらず「夫と恋愛なんてムリ」と断言したゆとり不倫ちゃん。なぜ、夫と恋愛ができなくなってしまったのでしょうか?

「うちの旦那は、友達なんです」

ん?なにそれ?「人類みな兄弟」みたいなやつ?

「結婚したときから、親友として尊敬できるから結婚した、っていう」

なるほど!一時流行った「お友達婚」ってやつですね。それならDINKS世代の私でも理解できます!
なら、旦那様は頼れる友達で、真の恋人は不倫相手ってことかな?

「でも、不倫相手ともセックスレスなんです」

は?
衝撃的な言葉に、しばし固まりました。不倫って、セックスしなくても「不倫」って呼んでいいのかなっ?

不倫でセックスする時代は終わった!?

私の勝手な妄想ですが、不倫という言葉には、ちょっと官能的なニュアンスが含まれています。夫婦ではできないような危ないことも、不倫ならできてしまうイメージ。
ところが、これからアラサーの扉を開けるゆとり世代の不倫は、セックスレス。聞いただけでそのジェネレーションギャップに頭痛がします。

「え、してないんですか?」
「エッチは半年くらいしてないですね」
「それって、つまり、単にファミレスでご飯しているだけの関係ってことですか?」
「そうかも(笑)。でも、添い寝とかはしますよ」

そうかもって!でも、確かに添い寝をされて「これは浮気じゃないわね。全然オッケー☆」と言える奥様はいないかもしれない……。アウトかセーフかと言われたら、アウト。

ですが、法律上での不倫はセックスをしたら初めて「これは不倫関係だった」と認定されるもの。つまり、添い寝だけの関係はいわば「脱法不倫」。正妻がたとえ不倫相手を許せなくても、慰謝料請求できません。ゆとり世代……なんて恐ろしい子!

勝手に正妻の阿鼻叫喚まで妄想する私をよそに、ゆとり不倫ちゃんが補足してくれました。
「エッチしなくても一緒にゲームしてれば癒されますし、するときってシャワー浴びたり、シーツ洗ったりして大変ですし」

ええ……。エッチは「ラクじゃない」からしないんだ……。
不倫においてすら、「ラクじゃない」という理由でセックスが排除されてしまうゆとり世代。いつのまにか私は「すごい」「すごい」と連呼するだけの聞き手になっていました。