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  • 2015.07.23

恋愛遍歴は不倫100%!結婚は「クリアしてしまったゲーム」?/バリキャリ女子の不倫沼(2)

結婚ってもう終わったゲームをもう一度プレイするみたいでつまらない…。「最高の恋愛」は見返りを求めないもの。そうであるならば、見返りを求めない不倫=最高の恋愛になるはず!? トイアンナさんが”不倫の女王”の恋愛からリアルな現代女子の不倫事情を考察します。

港区ワナビーが走って逃げ出す純愛女子

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Ali Nishan

「真実の愛って、不倫にしかないと思いませんか」

 桜色のネイルラッカーに白いシフォンブラウス。清楚と言う言葉が似合うはずの彼女は、色気のカタマリでした。
赤いメガネ、ブラウスがスカートにインされてくっきり目立つバストライン、揺れてうなじを見せ付けるパールピアス。
全身で男性を魅了しながら、相手が行動を起こせば「私は何もしていないのに、ひどい」と泣いてしまえそうな【推定無罪ファッション】に身を固めています。

 この彼女、恋愛経験の100%が不倫という、不倫の女王。
失礼ながら彼女の話を聞いたとき、てっきりお金目当てのいわゆる「愛人さん」だと思っていました。ところが、

「デートはワリカンなんですよ」

と、爽やかな笑顔で答える彼女。に、のけぞる私。
それもそのはず、彼女は外銀のバックオフィスでも社長の子女でもなく、私大の文系大学院生。大学院生ともなれば学問に忙しくてバイトはできないわ、学費も自腹が多いわで、何なら同級生がおごってしまいたくなる存在です。

 さすがに誕生日は海外へ2人で行ったそうですが、ソウル1泊2日に泣いて喜んだそう。
「ミシュランじゃないお店でデートなんてヤだ」とわめく港区ワナビー女子に爪の垢でも煎じてやりたいような経済観です。(ヒント:ミシュランのお店でペアディナーをすると、東京⇔ソウルを2往復できるぞ!)

結婚は「クリアし終わったゲーム」

「相手に"付き合ってるならこうしてよ"と、求めるのは愛ではないと思ってます」

 愛は与えるもの。
……わかってます。
でも、それを病まずに実践できる人はどれくらいいるでしょうか。私はいままで男性に尽くした挙句、浮気されたり金づるにされた女性ばかり見てきました。
そしてどんな強い女性でも、最後は「私のこの愛はなんだったの!」と魔女化します。

「彼の1番」になりたい私たち。尽くすことで「彼の1番」になれると信じていても、愛を与え続けると男性は他の女へ走っていく。
……では、そもそも1番を求めないとすれば?

「私は奥様を大事にしている彼も好きなんですよね。でも付き合ってきた彼は(奥様への)責任で疲れてる人が多かったかな」
「何に疲れてしまうんでしょうね?」
「たぶん、ずうっと同じ温度で奥様へ恋しなきゃと思ってるんです。でも、恋って相手の"知らないところ"がないとできないと思うんですよね」

 重すぎる正論。私にも少し見えてきました。
結婚って、もうクリアしちゃったゲームみたいなものなんですかね?」

 彼女はうなづいて「そうそれ。もう展開もアイテムの場所も全部わかってて、だからどんなに好きなゲームでも、前みたいに楽しくプレイできないという感じ」と続けました。

終わりに近づいても止まらない恋

 でも、彼女の恋愛もいつかは「ゲームクリア」されてしまいます。
不倫とはいえ、何年も関係を持ったら相手のほとんどが見えてしまうでしょう。現に、彼女は1人の相手との不倫を1年以上は続けていませんでした。

 もし終わりが見えていて、その時に相手が去ってしまうなら、いくら「真実の愛」でも辛すぎやしませんか。「そして王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしました」は存在しないんでしょうか。
彼女は答えます。
「でも、すごい小説って、"読めば終わりに近づいてしまう・・・・・・!"と思いながらも、手が止まらないですよね」

 確かに。
もし「最高の恋愛」がこの世にあったら、どんな理由であっても、相手に会うのをやめられないかもしれない。私が不倫をしていないのは、たまたま"同じ相手に愛されないと無理"という性格だからで、愛さえあれば、走り出すのかもしれません。

不倫の女王が隠した「秘密」

 心がずっしりと重くなり、私は帰路につきました。「妻を愛さなきゃ」と思う男性ほど、愛する義務に疲れて不倫に誘われる。不倫をする男性には、愛妻家も多いと聞きます。

 彼女からこの話を聞いたのはもう数年前。
ですが、最近、当時の知り合いに話を聞いたところ、彼女は1つ大きな秘密を隠し持っていました。それは、実は不倫ではない彼氏がいて、結婚する予定だということ。もちろん、その彼は、彼女が不倫の女王様であることを知りません。

 彼女は「いつかゲームをクリアしたときのように、愛を失う」運命を噛みしめながら結婚するのでしょうか。それとも、愛を「彼氏以外」で外注し続けるのでしょうか。
いまもう一度、話を聞けたら真実の愛の答えがわかるのかもしれません。

☆個人の特定を避けるため、職業や場所を一部改変しています。ご了承ください。

☆次回は「20代前半から不倫を続けるアラサー美女」編です。

Text/トイアンナ

ライタープロフィール

トイアンナ
外資系OL。恋愛をザクザク分析するフェミニストのアラサーです。

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