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  • 2016.08.30

人付き合いレベルを左右する?自分の立場に応じた「慇懃」な言葉遣い

言葉は遣う人の人格を表す鏡のようなもの、とはよく言いますが、「慇懃無礼」な言葉遣いもあります。丁寧でも相手に失礼な印象を抱かせてしまえば、言葉は意味を変えてしまうものです。しかし品がないただ無礼なだけな物言いを最初からしてしまえば悪印象を逃れられません。改善する方法はあるのでしょうか?

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©NNelumba

 「慇懃無礼」という言葉を辞書で調べると、言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼である様子とか、あまりに丁寧すぎるとかえって嫌味で誠意が感じられなくなる状態、なんて書いてあって、良い意味で使われることはありません。
「無礼」なので、当たり前と言えば当たり前ですね。

  でも私はあまり嫌な感じには捉えていません。
「無礼」は経験を重ねて「礼」を知れば直りますが、綺麗で丁寧な言葉遣いは身につけるのにとても時間がかかるからです。

 私は若い頃からたまに「慇懃無礼だ」とか「腰は低いが頭は高い」、などと年上のオネエさんにたしなめられたことがあります。
たしかに若い時は私もアホでしたので、根拠の無い自信で尊大な態度になってしまったことがありました。
そのくせ言葉遣いは敬語や丁寧語でしたので(教育水準が高かったからですの)、結果として「慇懃無礼」だったことがありました。
意図しない「慇懃無礼」はやっぱりちょっとみっともないなと思うのです。

 今は身の程を知り、意味もなく尊大になることはほとんどありませんが、嫌なお客様、はっきりと拒絶をしたい相手、察して欲しい後輩などには敢えて「慇懃無礼」を使ったりもします。
だって、その方が感情のままに怒るよりも、よりおっかないですし、言葉が丁寧だと理路整然としているので、より伝わります。 自分がされた場合も、頭ごなしに怒鳴られるより、「はいはい、たしかにそうですね」と思えるので、むしろありがたいのです。

言葉選びで周囲の環境が整う

 特に仕事中に感情のまま怒ったり、同僚や後輩を叱ったりするのは私にはできません。
周囲から自分の品性が疑われるからです。
周囲からどう思われようと「私は私だ」という人はそれで良いのですが、周りの協力無しで出来る仕事は一つもありません。

 感情をいったん抑えて丁寧な言葉遣いをすることは、自分を押し殺すことではなく、自分のしたいことをよりやり易くするための環境を整える、ということです。
 
 周りに良い人を呼び寄せたいのなら、まずは言葉遣いに注意を払うべきだと私は思っています。
「慇懃無礼」はたまにしか使わないほうが良いですが、「慇懃」な言葉遣いはどんどんしていくべきだと思います。
良縁を呼ぶからです。

言葉が運ぶ縁

 汚い言葉を使う人には、不思議と汚い言葉を使う人が寄ってきます。
また先輩にタメ口を使う人は、余程の才能が無い限り先輩に取り立ててもらうことはありません。

 みんながみんな上昇志向を持っているわけではないので、人それぞれでいいと思うのですが、いつまでもタメ口だったり、敬語を使えない人には、若い人か貧しい人、バカな人しか周りに残りません。
これは41年間観察しつづけた真実です。

 賢くて、察しがきいて、楽しくて、素敵な子は、その集団から抜けて、素敵な集団に行ってしまうのです。
愚かな言葉遣いを続けていると、愚かな集団にしか存在できません。 
そこの水が合うならそれで構わないと思いますが、私はスノッブと言われようと、41歳でそういうグループに所属するのは無理です

 店やイベントなどで若い方からタメ口をきかれることがありますが、そういう人は適当にあしらっています。
超美形とか超感じが良いとか、何か汚い言葉遣いを打ち消す素敵さがあれば話は別ですが、たいていの人にはありません。 言ってる私にも当然ありません。だから言葉遣いを学ぶのです。

 振り返ると「慇懃無礼」だとたしなめられたりしながらも反省し、「慇懃」な物言いを学び続けて良かったなと思うのです。
年齢を重ねた際に差が出ますからね。
いつまでも自分が若いと思っているアナタは気をつけた方が良いと思いますよ。
ほほほ。

次回は≪アウティング事件から考える、「孤独」の先にみつけた自分の居場所≫です。

Text/肉乃小路ニクヨ

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装

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