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  • 2016.05.03

高知で見つけた「感激なき人生は空虚なり」の真髄(後編)

先週に続き、四国旅行記後編です! ニクヨさんは高松・小豆島から高知へ。「ご返杯」の風習、高知県雑学、そして歌碑に刻まれた名言との出会い……。ニューレディー弾丸一人旅、学ぶことがたくさんありそうです。

命短し、旅せよ乙女

肉乃小路ニクヨ 恋愛 ニューレディー おネエ 淑女
©Katheryn Bwye

 時間が無いけど欲張りに色々な所を見たい、検証したい、という私は必然的に弾丸旅行が多くなります。
先週書いた高松・小豆島の翌日は高知にホテルを取っていたので、急いで夕方のフェリーにのり、窓の外から夕焼けと島々を見て、小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』をリフレインしながらお酒とおつまみをいただきました。

 高松から高知は2時間半くらいのバスの旅です。
フェリーで飲んだお酒と小豆島での山登りが効いて、バスの移動は熟睡でした。
高知のホテルには20時過ぎに着き、すぐさまお風呂に入り、街へと繰り出します。

ご返杯の洗礼

 高知は念願の、初上陸の土地です。
今日もまずは地元の居酒屋に行きます。
帯屋町周辺を散策しましたが、高知の繁華街は思ったよりも賑やかでした。
高松や松山の繁華街はシャッター商店街が多いのに、高知にはありませんでした。割合としては飲食店が多い印象です。

 前情報として、高知県は所得が全国でもかなり下位にランクインする所ですが、飲食にかけるお金が全国一だと聞いていたので、納得がいきました。

 その居酒屋で、私は高知独自の文化の洗礼を受けることになります。
高知には「ご返杯」という風習があるのです。

 ご返杯はお酒を注がれた人が、それを一気に飲み干し、注いだ人に注ぎ返し、その人も一気に飲むという文化です。そしてこれがエンドレスに続くのです。
うっかり娘の私は、この風習にもハマってしまい、深夜2時過ぎまで返杯を繰り返したのでした。

帯屋町の居酒屋で得た情報たち

 そこでお酒に溺れながらも得た高知情報は、広末涼子さんのおうちは繁華街のど真ん中にビルを建てたらしい。
島崎和歌子さんはよさこいの度に高知に帰ってきて、地元の人に親切にしているから、地元の人気が凄くあるらしい。

 高知では昼間からお酒を飲む習慣があり、一次会は14時か15時くらいから始まるらしい。
高知の西部と愛媛の南部は豊後水道を隔てて、昔から大分や九州との交流が深く、訛りは九州弁ぽいらしい。

 何処に行くにも車でなければ行けないのに、お酒を飲むので代行運転の会社は景気が良いらしい。
そして、どうやら車が無いと高知は何処も行けないので、明日行ける所は桂浜と高知城くらいらしい。

 ということでした。
いや、酔っ払いながらもよくこれだけ覚えた。

桂浜で高知の真髄に出会う

 翌日は上記の情報からまずは桂浜に。
二日酔いでヘロヘロだったのでタクシーで移動しました。

 タクシー運転手さんからも情報収集します。
タクシー運転手さんは情報の宝庫です。
まずは地元を褒めたり、良い所だと言うと、機嫌よく話をしてくれます。

 高知でお酒の消費量が多いのは、お殿様の影響だとか。
温暖な気候で田畑も二毛作ができたり、海の幸も豊かなので食べ物には困らないとのこと。
確かに食べ物は物々交換レベルでかなり流通していそうで、他にも生活コストが安いから、貧しさというのはあまり感じていないようです。
光熱費も寒い地方に比べたらかからないんじゃないでしょうか。

 そんな情報を仕入れながら桂浜へ。
大河ドラマ『龍馬伝』の影響もあり、龍馬さん押しの施設がたくさんあります。
私はそこまで龍馬さんには興味がなかったのですが、桂浜の風雅な造園のような砂浜、目の前に広がる外洋、激しい潮流、吹き抜ける風を感じると、なんとなく高知の人の気質が私にも伝わって来ました。

 そして、なんとなく周辺をふらふら歩いていると「自由の空に」という旧制高知高等学校の校歌を刻んだ歌碑が目に入ってきました。
その校歌の解説に高知高等学校の初代校長の訓辞が「感激なき人生は空虚なり」というものでした。

 この言葉を見たときに高知の宵越しの銭は持たないという遊び人気質と、風光明媚な風土がバチッと自分の中でハマった気がします。

 その後、高知の伝統ということで昼過ぎから飲み始め、夕方のバスで次の街、松山に旅立ったのでした。
松山はあいにくの天気だったのでお気に入りのバーに寄っただけでした。
でも来るたびに福田和子さんを思い起こしては真似をする私でした。

 ということで2週続けて“ニューレディーの弾丸旅行”を書いてみました。
あなたもさっそく旅に出てみない?
ふふふ。

Text/肉乃小路ニクヨ

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装

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