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  • 2016.04.26

新しい感覚はいつかのあなたのセンスに!命短し、旅せよ乙女(前編)

春の行楽シーズン、旅行の予定はありますか? 誰かとわいわい行くのもいいですが、ノープランの一人旅も楽しいですよね。ニクヨさんの3泊4日四国旅行・ニューレディーの旅、みなさんも参考にしてみてはいかがでしょうか。

ニューレディーの旅

肉乃小路ニクヨ 恋愛 ニューレディー おネエ 淑女
©Marco

 春の行楽シーズンですね。
私は一人旅に出るのが好きだということを以前にも書きましたが、暇ができれば、意識的に旅に出るようにしています。
今はネットが発達して、旅もしやすくなりましたよね。

 今回は、私が2月の祝日に合わせて思い立ったように3泊4日の四国旅行をしたので、そのサンプルを使いながら、具体的に“ニューレディーの旅”をお話したいと思います。

旅の始まり

 水曜日の仕事が終わり、私は羽田空港から夜間飛行で高松に入りました。
現地のホテル着は夜の22時過ぎ。
ここで私は大人しく寝るのではなく、情報収集活動に出かけます。
カウンターのある居酒屋に出向き、店員さんにご馳走などをしながら、現地の基本情報を聞き出します。

 明日の天気、現在行われているイベントや交通手段。
話をしていると県民性や特徴が垣間見えてきます。
現地出身の芸能人や有名人の地元での評判などを聞き、さらにその土地の県民性に肉付けをしていきます。

 そうして私は翌日は晴れて暖かいということと、フェリーは意外とリーズナブルだという情報を得て、高松港から船で何処か島に行こうということを決めたのです。
最初は草間彌生さんのオブジェが見たくて直島に行こうと思っていましたが、うっかり娘の私は朝寝坊して、港に着いた時は直島行きの船が出てしまい、次の船は2時間後でした。

 待つのが嫌いな私は気がつくと10分後に出るという小豆島行きのフェリーに乗っていました。ノープラン一人旅の醍醐味です。
小豆島の知識はほとんどありませんでした。
そうめん、醤油、オリーブ、二十四の瞳、八日目の蝉、そんなキーワードだけで、島に着きました。

地図の読めない女装

 港の近くで地図を入手し、観光案内を見ましたが、よくわかりません。ニューレディー、実は地図と現在地を合わせるのが苦手です。
野生の勘に頼り、港の近くにあったレンタルサイクルを借り、適当に太陽へ向かって走り出しました。

 南に行くと石の浜がずっと広がっていました。
選択は正しかったです。
透き通って美しい海の青と空の青と、こんもり見える緑の島影が太陽でキラキラ輝いていました。
こういう見たことの無い色彩や景色は新しい感覚として、いつかあなたのセンスの一部として役に立つ日がきます。

 山の上からも景色を見てみたいと思いフラフラしていると、「重岩不動コチラ」みたいな看板が見えました。
観光案内には確か、ちょっと高台にあると書いてあったことを思い出し、フラッと行ってみようと自転車で向かいました。

「重ね岩」は有名なパワースポットだったようで結構高い山の頂上にありました。自転車で行く所じゃないです。
瀬戸内海の島々はこんもりとしているんですね。
というのも、勾配が結構急なんです。これも現地に行かなければわからないことですね。途中まで自転車で行き、その後はほぼ山登りでした。

 苦労の末に見えた重ね岩はとても神々しく、何年か経ったらこんな無茶な所に来れなくなるかもしれないと思うと、とてもありがたいものに思えました。
そしてこんな大変な所まで道を整備してきた人がいると思うと、その思いの熱さが心に沁みわたるのでした。

感傷に浸る間もなく旅立つ女装

 でも感慨に浸っている時間はありません、私は今晩高知のホテルを取っているのです。移動せねば、ということで急いで港に戻ります。

 途中、島の繁華街で物価や陳列品をチェックしました。
勉強不足でしたが、小豆島は大きな島で、物価や物量は高松とあまり変わらないということに気がつきました。
そして私は、おつまみとお酒を買い込み、フェリーに揺られ、高松港→高知へとバスで向かったのでした。

 来週に続く。

Text/肉乃小路ニクヨ

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装

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