川島なお美さんがお亡くなりになられた喪失感…彼女から学ぶべき芯の強いレディーの心意気

Tell Me, Sister

肉乃小路ニクヨ 恋愛 ニューレディー おネエ 淑女 José Manuel Ríos Valiente

 川島なお美さんが先日亡くなられました。
ずっと芸能界の一線で活躍されていたので
小さい頃から身近に感じていましたが、
お会いしたこともなく、
悲しむなんて自分でも予想外でしたが、
いなくなってからの喪失感たるや、
私のレディー意識に大きな影響を与えてくれていた
大切な一人だったのだと改めて気付かされました。

 私と彼女の最初の出会いはおそらく小さい頃にテレビで見た
「お笑いマンガ道場」でした。
その頃は身近な感じのする美人のお姉さんという印象だけでしたが、
40歳になって、テレビの片隅でも仕事をさせてもらうようになると
その優秀さが、とてもよくわかります。
自分の役割をしっかり理解し、他の漫画家先生達を立てつつ、
その中できっちり自分の個性も出し、
完璧に仕事をこなしていました。

 私なんて、瞬発力もなく、頭の回転も鈍いので、
執念深く考えて文章を書いたり、
練習してリップシンクロ(口パク)のショウをしたり、
たまに歌の仕事をする方が性に合っているとつくづく思うのです。

女優への階段

 その後、彼女は望んでいた女優への階段を一歩ずつ上がりました。
要所で覚えているのは、
ドラマ「イグアナの娘」の母親役、
ドラマ「失楽園」のヒロイン、
映画「鍵」の主演など。

 その時々で彼女はスキャンダラスなゴシップも提供してくれて、
ゴシップ好きな私には、その一挙手一投足が気になる存在でした。
「お笑いマンガ道場」での優秀な活躍ぶりが、皆の心にあったので、
彼女が女優への階段を登ると、抵抗が起こったように思います。
かくいう私自身も、自分の中の身近な存在が遠い所に行くのが嫌で、
そういうゴシップで彼女を俗物扱いすることで、
遠く離れて行く彼女を繋ぎ止めておきたかったように思います。

 でも周囲のやっかみを意に介さず、目標をしっかり見据え、
人脈作りや稽古に精進
していた彼女は、気がつくと女優として
確固たる地位に至りました。
最近では「ぴったんこカンカン」のご夫婦出演で
とても気さくで芯の強いキャラクターが印象に残っています。