女子力と妻力はムダに磨くな/川崎貴子×家入明子対談

 3月に『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)を出版され、「株式会社ジョヤンテ」の美人過ぎる女社長としても有名な川崎貴子さんと、企業家の妻としての10年に及ぶ専業主婦生活にピリオドを打ち、子どもと3人で新たな人生をスタートさせた家入明子さんのおふたりに、20代の皆さんに先に伝えたい、しくじり経験や気を付けておいた方がいいことを語っていただきました。
恋も仕事も迷いがちな年頃女性に役立つリアルな声がたっぷり。全4回に分けてお送りします。

川崎貴子 家入明子 対談 『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』 (左)家入明子さん、(右)川崎貴子さん

相性と結婚のスキルは、してみないと分からない

川崎貴子さん(以下、川崎):前から「私たち共通点が多いね」って話していたくらい、しくじり方が一緒ですよね。(笑) 特に“夫選び”なんて、明子さんの元旦那さんのエピソードを聞くたびに「え?その人、私の元夫じゃないよね?」ってビックリするくらい似てる。大好きなモノ=シャンパンタワーとかね(笑)。明子さん自身が子供の頃クラス委員だったり、真面目なまとめ役だったところも。
違ったのは大人になってからで私は刺激を求めて起業してしまったところかな。でも、OLさんとか、公務員とか、安定した職業人になれなかった自分は“道を外れた人”だと認識していたのに、明子さんに会って「更に外れている人がいるんだ!」って、ビックリした(笑)。

家入明子さん(以下、家入):いやいや。でも、川崎さんのユニークなところですよね、起業されているってところ。この本(『愛は技術』)だって、技術書じゃないですか。“愛のHow to本”とか、ないですよ、なかなか。でもそこが、企業家の書く本だなって思いました。女のプロとしての男らしさがすごいです。私はたぶん川崎さんより、もっと女々しいんですよ。

川崎:とんでもない。でも、思春期に同じようなフツフツしたものをたぎらせた女が最初の結婚で選んだのが、あんなに極端な男たちだったっていうね。
どう見ても家庭不適合者な人間をわざわざ結婚相手に選んで「なんで父親業やらないんだー」って怒っていたのが、若かりしころの私。だからこの本では、結婚とはどういうものなのかを、筆圧強めの4Bの鉛筆ぐらいの勢いで書きました。
私と明子さんって、見た目や性格は違うから今まで似ていると思わなかったけれど、もしかしたら核みたいなものが一緒なのかな?アウトプットの仕方が違うだけで。

家入:そうですね。でも、抱擁の仕方は違うかも。川崎さんが飲むときの男性のあしらい方、扱いかたのうまさといったら素晴らしいですよ!コロコロと甘えたくなる感じ。よ~しよしよしみたいな(笑)。

川崎:年食えばできますよ!(笑)。もはや皆息子!

家入:あと、川崎さんと私の違いは、川崎さんは企業家同士の結婚で、私は企業家と専業主婦。私の方は結構ありきたりというか、よくありますね。家で妻が待つパターン。そして二人とも企業家のパターンは、こういっちゃ悪いんですが家が戦争のように……って私たちがしゃべったら、起業家はどこが悪いのかについての話になりそう(笑)。

川崎:そうですね(笑)。家庭不適合者は私も同じでしたからね。ですから、もっと家庭にコミットできる奥さんだったら、元夫ともうまくいったかもしれない。結局、結婚のスキル、相性なんていうものは、結婚してみなきゃ分からないってことが、一番の勉強でしたね。