性教育が抜けたまま大人になる男性も多い。息子にどう伝えるべき?

性教育

先日、家に遊びにきた友人が、お土産にチョコレートをくれました。
目ざとく見つけた息子(2歳2ヶ月)はすかさず、そのパッケージを手に取って「アーケーテーー!」とねだってくる。我が家ではチョコレートをすでに解禁しているので、与えること自体は構わない。ですが、問題はそのチョコレートがTENGA SWEET LOVE CUPだったことです。

息子の手に渡ったTENGA型チョコをどうすべきか

TENGA SWEET LOVE CUPとは、その名前の通り、男性向けオナホなどを製造、販売している株式会社TENGAから発売されているチョコレートです。
数年前のバレンタインに話題になった“義理テンガ”に引き続き、今年のバレンタインにあわせて発売された正真正銘のチョコレート。ところが、パッケージはそのまま、テンガのカップに入っているので、ビジュアル的にいうと息子の手の中にあるのは、テンガなのです。

「あー、これ、持たせちゃいけないヤツだったかも……」と取り上げようとしても、中にお菓子が入っていることがわかっている息子は、「チョーオーダーイ!」と手から離さない。仕方なくさっさと包装を破き、中からチョコレートを数粒取り出し手渡すと同時に、容器を取り上げてキッチンの棚に隠しました。

幼児というものは、とにかく容器が好きで、中にスーパーボールを詰めたり、中を覗いたり、手を突っ込んだりと、オモチャにすることが予測できたからです。
本人がわからないのをいいことに、性的なものを掴まされて、その無防備さを愛でられるなんて悪趣味な話、というのもありますが、我が家の場合は来客が少なくない。実のところは、「そんなものを、オモチャにしてるの?」と友人たちに呆れられるのが嫌だという保身です。

性教育が抜けたまま大人になる男性も多い

さて息子が生まれてこの2年の間、性のことをどう伝えればいいのか、とずっと考えています。
なんていうことをちらっとツイッターで漏らすと、「そんなもの、勝手にどこかで覚えてくるから、母親が口を出すことではない」「母親が性的なことに言及するのに、男はものすごく抵抗感を抱く」なんて反発が、(主に男性から)返ってきがちです。

「もしも父親が性に関することに触れてきたら、あなただって、嫌悪感を持つでしょう?」と言われれば確かにそうかも……と思う反面、通り一遍の性の知識や、男と女の体の違いを知らないってすごく危険なこと。それを同性の親が伝えてくれればいいけれど、そうじゃない場合は、異性の親が担うしかないとも思うのです。

実際に、性教育がすっかり抜けおちたまま、大人になってしまった男性って、すごく多い
以前付き合っていた男性に「生理痛が酷くてつらい」と訴えたら「毎月、マンコが痛くなるとか、女って可哀想」と哀れまれたこともあれば、飲み屋で出会った即日のアバンチュールなのに、挿入直前になって「俺、ゴムアレルギーだから、コンドーム付けられないんだ」と申請されたこともある。

これは男友達の話ですが「風俗にいったらクラミジアを感染されちゃって、けど、病院に行く前に彼女ともセックスをしちゃって。どうすれば風俗に行ったことがバレないで済むかな」と相談されたこともありました。男性はセックスが好きなわりに、生理や妊娠や性病のことを知らなすぎだし、軽視もしすぎだと思うことが常々あったので、息子には最低限のまともな性の知識を身に着けてほしい。