女友達との予定があるのに恋人がインフルエンザになったら(前編)

その気遣いは「優しさ」か?

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? Unsplash

 寒気が身に染みる季節ですね。町中ではマスク姿の人もちらほらと見かけるようになりましたが、わたしは昨年、自分の意思でもって初めて、インフルエンザの予防接種を受けました。

 というのも、社会人になって10年以上、インフルエンザに感染することはなかったのですが、昨年2月に見事に感染。そのせいで、レギュラー出演していたCSの番組収録を飛ばした上に、2週間後にパナマ旅行が控えていたものだから、一緒に行く夫に感染さないようにと家庭内別居をするはめになるなど、インフルエンザにとことん懲りたからです。

「自分だけは大丈夫」と根拠のない自信を持っていましたが、そんなわけはないと身をもって思い知りました。
しかも、今年の冬は出産もあるので、何がなんでもインフルエンザは避けたいところ。三千円なんぼかを払って予防接種を受けたわけです。ちなみに夫にも「今年はインフルエンザの予防接種を受けて」とプレッシャーを掛けました。母体を通して胎児には免疫が出来るといわれているものの、夫もひとつ屋根の下に住んでいる以上、罹患しないほうが絶対にいいですからね。

「優しくない」と言われても、ぶっちゃけ同じ家に住んでいる人が病気に罹るのって、面倒くさい。
もちろん面倒は見ますけど、どこまで見るかが悩ましい。例えばその日、仕事の会食が入っていたら、久しぶりの同窓会の予定とかぶったら、プロポーズされたという女友達を祝う飲み会があったら……わたしとしては「当然、そのすべてに参加する」が正解です。

 例えば逆の立場だったとして、わたしが寝込んでいる状態で、もしも配偶者や恋人にそういう予定が入っていたら、行ってくれて構いません。一方で「パートナーが寝込んでいるならば、当然、予定をキャンセルする」という人や「自分が寝込んでいる時は、パートナーに用事をキャンセルすることを望む」という人がいることも知っています。

 どちらが正しい、どちらが間違っている、というわけでもなく、これは個々の考え方の問題なのですが、ただ、前者と後者の相性は悪いですよね。