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  • 2016.11.19

サイぜリヤの高いワインに挑戦する感覚で、憧れのイケメンに挑むのだ

若い人には「サイぜ」の呼び名で人気のあるファミレスの「サイぜリヤ」には一本数千円もする高級ワインが置いてあると言う事実を知っていましたか?お手ごろ価格な商品を提供するお店で少し背伸びをしてみる…これってもしかして「恋愛」でもよくあることではないでしょうか?そこで、今回は結婚記念日に鰻とロシア料理を召し上がった大泉さんの「身の丈感覚」の恋愛癖からみるイケメンの見方のお話です!

お手頃価格のお酒と男を求めてしまう

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか?
by Daniel E Lee

 そういえば先日、4回目の結婚記念日を迎えました。
昨年は鰻を食べて祝ったのですが今年もやっぱり鰻を食べました。といっても、お祝いのディナーはロシア料理のお店を予約していたので、今年は鰻はランチです。
去年はあんなに気合を入れて鰻に挑んだというのに、今年はさくっとランチ。わたしも偉くなったものです……

 といっても、今年チョイスしたお店は、去年のように少し張り込んだ老舗の鰻屋というわけではなく、リーズナブルなチェーン店でして、「よく通る道沿いにあって気になるから、せっかくのこの機会に行っておくか」くらいの感じで入ったのですが、やっぱり鰻、美味しかったです。

 昼は鰻、夜はロシア料理のコースなんて贅沢しちゃってごめんなさいね、と誰に謝っているのか自分でもわかりませんが、あまり贅沢をすると、わたしの中の小庶民が「調子に乗りすぎると、いつか足元を掬われるぞ!」と警鐘を鳴らすのはなぜでしょうか。
チェーン居酒屋に入ると、一杯ずつサワーを頼むことはせずに、必ずボトルと割りものセットを頼んでしまうし、イタリア料理屋でワインリストを見せられても、一番安いボトル以外を選ぶという選択肢はない。
決して裕福ではありませんが、かといってものすごく貧窮しているわけでもないのに、わたしには、ついつい「お手頃」を選ぶ癖がついてしまっているのです。

 こういう「身の丈感覚」が、食以外にも染みついてるのか、わたしはしゅっとしたイケメンが苦手です。
柴犬みたいに素朴な顔をしていて、かつ、ややむさくるしい男性が好きという前提があるんですが、その好みとはまた別に、しゅっとしたイケメンを見ると「お手頃ではない」と判断してしまって、恋愛の対象から除外してしまう癖があります。

一皮剥けば、イケメンだって中身は同じ

 この堅実ともいえる「身の丈感覚」は、果たして良いことなのか。

 サイゼリヤには実は、通常のメニューとは別にワインリストがあって、そっちにはなんと、「ワインの王」とも呼ばれているバローロ(一本7,500円だとか)までもが用意されているらしいのですが、頼んでみようと考えたことすら、一度もない。
毎度毎度、飽きることもなく、1.5リットルのマグナムボトル1,080円一択で攻めている体たらくです。

 けれど、こういう考え方もありますよね。いつも、いつもマグナムボトルばかり飲んでいては、成長しないぞ、と。バローロを飲むことで、別の世界がちらりと垣間見えるかもしれない……
いや、見えないかもしれないけど、それでも、「バローロとマグナムボトルは変わらない。どっちでも酔える」ということを知ること自体が成長なわけで、そのためだけにも、バローロに挑戦する価値はあるともいえるのです。

 サイゼリヤで金さえ払えば、誰もがバローロが飲めるのと同じように、誰であってもイケメンを好きになるのは自由です。
もちろん、イケメンや美女を狙う場合に、ライバルが多いのは確かですし、また、モテるゆえに「妥協する」という選択肢を取らない人も多いので、「異性からアプローチを受けること皆無。自分を口説いてくれる相手は貴重なので、選り好みせずに付き合います!」なんていう人に比べれば、ハードルは高いかもしれません。
けれど、挑戦してみないと、どんなであれ結果は出ません。
そもそも、「イケメンだから……」なんていって、及び腰になっているのはこちらだけで、一枚皮を剥げば、中身は一緒ですしね。

 なので、とくに恋愛にオクテな男性が増えている今はチャンスだと思います。
実際に、美女なのに引っ込み思案ゆえに、すっかり恋愛から遠ざかっている人も多いし、逆にルックスはちょっとアレであっても、積極的だからこそ、異性が途切れない人もよくお見掛けします。

 大切なのは挑戦することです。
それで、もしも上手くいけば万々歳ですし、それで「バローロとマグナムは変わらない」ということを実感したとしたら、これからの恋愛観が少し変わったりもして、世界が広がるんじゃないのかな、と思うのです。

Text/大泉りか

次回は<「恋愛名言集」は男の都合で出来ている?昔からの言い伝えには注意しろ!>です。
恋愛で何か問題に直面したときに思わず頼ってしまうものの上位にランクインするモノといえば、「名言・格言」だと思います。そこには、心を軽くしてくれるような魔法が散りばめられた素敵な言葉が…と、思ってしまうのは少し単純かもしれません。恋愛にまつわる名言・格言を紐解くと見えなかった世界が見えてくるのです。

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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