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  • 2016.09.10

男女がまじめに性を語れるか?エロリプに透けてしまう下心

「エロいことをツイートしてる女性にはエロリプを送ってもいい」と思っている男性のなんと多いことか……。AM読者のみなさんも嫌な思いをしたことがあるかもしれません。下心なく、男女が真面目に性を語ることはできないのでしょうか?そもそも、男性同士でSEXの話をすることってあるんでしょうか?

エロリプを送っていい、の勘違い

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか?
©John Hope

 ツイッターというツールを使っていて、いまだ驚くこと、それは、「エロいことを言っている女性に対しては、エロいリプを送っていい」と信じている男性の多さです。

 もちろんのこと、ツイッターは、見知らぬ相手と対話することで、コミュニケーションを取るツールですし、単純に、「女性とエロ話をすることが楽しい」と感じる男性にとっては、エロい話題を振りまいている女性にエロリプを返すのは、当然といえば、当然のこと。
そこまでいかずとも、実際にはなかなか話せない、ナイーブな性の話を赤裸々にできるのも、SNSの利点とも言えます。が、それにしても突然、知らない男性に、いきなりタメ口で馴れ馴れしく、もしくは、上から説教するかのごとくのリプを返されると、正直、ビックリしてしまいます。

 そもそも、女にとって、セックスや性の話は、イコールより幸せな生き方や自分らしさを模索する話でもあるわけで、そこに「エロいね。絡み希望♪」だとか、「なんだかエロそうですね(*^^)」と薄い表面だけを見た――というか、「セックス」といった単語にのみ反応して、おそらくは文脈はまるで理解できていない――リプやメッセージを返されると、「そういうんじゃないんですよね」と憤慨したくなるのですが、一方では「どんなであれ、相手がコミュニケーションをとりたいと望んでいるならば、頭から否定はせずに、こちらも向き合うべし」と思う気持ちもあり、少々複雑。

 もちろん、真面目に「幸せな生き方や自分らしさを模索する」というスタンスで、セックスや性の話に反応してくる男性も結構多くいますが、これまた「ん?」と思うのは、そこに透けて見える「ワンチャンいけるかも」という下心。「結局、それかよ!」とがっくりきてしまう。
「エロ(女)を全面に出しながら、女として見るな、人間として対話しろ、というほうがおかしい」のかもしれませんが、こちらにすると、生き方の話をしているのに、それを「話のわかっている、いらやしい女」「男を欲情させようとしている」と感じるのは向こうの勝手です。この認識の差って、大きいな……ということが、日々ツイッターに届くリプを眺めて思うことです。

下心なく、男女がまじめに性を語れるか

 もちろん、男性からのリプも、嬉しいんです。でも、女同士でわちゃわちゃとやりとりしている時に、まったく空気の読めない割り込み方をされると、正直なところ面倒くさい。つーかなに、「下心なんて、少しもない」っていうんだったら、なぜ女に絡んでくるのさ、男同士話してればいいじゃないの!と思ったところで、ふと、気がついたのは、男同士って、セックスの話をするのか、ということです。
「ヤった女について」や、「セックス武勇伝」、「笑いで落とす艶話」みたいなことは、男同士の会話としてあるとは思うのですが、「自己開示が必要とされる性を通しての生き方」みたいなことを、男性同士で語り合っているのって聞いたことがない。

 というわけで、不思議に思い、「男がセックスを語ろうとすると、なぜか男同士で語らず、女に語りかける印象にあるんだが、これ如何に」と、ツイッターで問い掛けてみたところ、返ってきたのは、総じて、「男同士ではセックスの話をしない」という返答でした。
曰く、「そもそも女性をどうやったら満足させられるか真面目に考えてる男が周りに少ない(中略)そうなると、どれくらいヤッてるか数の話だったり期間だったり、変わりダネくらいしか話題が無い」「セックスについて真面目に話しても、相手が男性だと(もちろん、すべての男性ではないが)ただのエロ話としてしか聞いてもらえないと言うか、軽いセクハラ感、例えばこの女はヤれるか?って感じで会話されている気がする事は結構あります」といった具合でして。

  ようするに、男同士で自らの性の話をすると、そこにマウンティングが生まれてしまう。性の悩みや、抱えている思いを曝け出すことは、「男として、どちらが優位か」ということを知らしめる情報を与えることになってしまうので、できない、というのが実際のところのようです。

 ひょっとすると、女同士のエロ話に入ってきたがったり、性の話をしている女に語りかける男性というのは、性をテーマとした、会話に飢えているのかもしれません。 一方で、女がそんな男性を「キモっ」と避けるのは、そこに下心が覗いているから。
下心さえなければ、いくらだってディスカッションしたい――。

男と女が、あたりまえに、真面目に性の話ができる時代は、いつになったら訪れるのでしょうか。

Text/大泉りか

次回は<「DV」と「相手に染まる」は紙一重!?男の理想になるリスク>です。
彼氏の影響を受けたのか「イメチェン」に走ってしまう女友達。「彼氏の色に染まる」ことが可愛いと思っているみたいで…素敵な一面でもありますが、一歩踏み外すと「DV被害者予備軍」になったりしてしまうのです。そこで、「悲しい目に遭わないためにも確固たるプライドを持つススメについて」考えてみませんか。

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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