男女がまじめに性を語れるか?エロリプに透けてしまう下心

エロリプを送っていい、の勘違い

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか? John Hope

ツイッターというツールを使っていて、いまだ驚くこと、それは、「エロいことを言っている女性に対しては、エロいリプを送っていい」と信じている男性の多さです。

もちろんのこと、ツイッターは、見知らぬ相手と対話することで、コミュニケーションを取るツールですし、単純に、「女性とエロ話をすることが楽しい」と感じる男性にとっては、エロい話題を振りまいている女性にエロリプを返すのは、当然といえば、当然のこと。
そこまでいかずとも、実際にはなかなか話せない、ナイーブな性の話を赤裸々にできるのも、SNSの利点とも言えます。が、それにしても突然、知らない男性に、いきなりタメ口で馴れ馴れしく、もしくは、上から説教するかのごとくのリプを返されると、正直、ビックリしてしまいます。

そもそも、女にとって、セックスや性の話は、イコールより幸せな生き方や自分らしさを模索する話でもあるわけで、そこに「エロいね。絡み希望♪」だとか、「なんだかエロそうですね(*^^)」と薄い表面だけを見た――というか、「セックス」といった単語にのみ反応して、おそらくは文脈はまるで理解できていない――リプやメッセージを返されると、「そういうんじゃないんですよね」と憤慨したくなるのですが、一方では「どんなであれ、相手がコミュニケーションをとりたいと望んでいるならば、頭から否定はせずに、こちらも向き合うべし」と思う気持ちもあり、少々複雑。

もちろん、真面目に「幸せな生き方や自分らしさを模索する」というスタンスで、セックスや性の話に反応してくる男性も結構多くいますが、これまた「ん?」と思うのは、そこに透けて見える「ワンチャンいけるかも」という下心。「結局、それかよ!」とがっくりきてしまう。
「エロ(女)を全面に出しながら、女として見るな、人間として対話しろ、というほうがおかしい」のかもしれませんが、こちらにすると、生き方の話をしているのに、それを「話のわかっている、いらやしい女」「男を欲情させようとしている」と感じるのは向こうの勝手です。この認識の差って、大きいな……ということが、日々ツイッターに届くリプを眺めて思うことです。