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  • 2016.09.03

風俗でのバイトが人生を変えた!?学校では教えてくれない就職先

就職活動は大勢の人が通る道でもあります。「リクルートスーツなんて着たくない」と思いながら活動している方も多いはず…でも、実は「スーツを着ないと就活は上手くいかない」なんてただの迷信なのかもしれません。世の中広く見渡せば色々な方方があるのです。今回は、キャバクラが内定に繋がったお話です。

「恋愛とキャバクラ」に勤しんだ私の就活

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか?
©by dollen

 大学四年生の就活の年、わたしも御多分に漏れず、カラスのように真っ黒いリクルートスーツを着て就職活動に励んでいました。

 戦闘服――リクルートスーツ――として選んだのは、ジャケットにパンツとスカートがセットになったもので、お堅い企業を訪問する時はスカート、マスコミなどの比較的自由とされている会社の場合は、パンツでも可とされていたからでした。

 といっても“可”とされているだけで、もちろんスカートを履いてもいいのですが、わたしはどうしても、あの、オバサンのような膝丈の、さしてタイトでもない中途半端なタイトスカートを履くのが嫌だった。なので、わざわざパンツもセットになっているものを選んで買ったのです。

 しかし、試着に試着を重ねて買ったリクルートスーツだというのに、身に着けると、まるでしっくり似合わないこないことが悩みのひとつでした。メイクや髪形を、併せて変えて、いわゆる就職活動に向けたものにしたところで、違和感しかない。「こんな似合わない服を着て活動したところで、選んでくれる企業なんて、ないんじゃないか」と最初から負け戦に挑む気分だったのを覚えています。

 その予感は正しく、わたしは出版への就職を志望していましたが、しかし、就職活動を初めて早々に「これは無理だな」と半ば諦めの気持ちを持ちました。当時、大手の出版社に勤めていた父親は「就職するなら大手!」と言い張っていましたが、わたしが通っていた女子大から、大手出版社に就職が出来た先輩など皆無だったこと、そして募集人員と応募者数からして、ひたすらに恋愛と、キャバクラでのアルバイトに勤しんでいたわたしなんかが、受かるわけもない、と早々に理解したのです。

絶対に大学では教えてくれない就職先

 しかし、幸運にもわたしは東京の出身でした。自宅は一応都内にあり、父親がローンで買った一軒家は間取りに余裕があって、わたしの部屋もあります。もしも地方出身者で、なおかつ、東京で暮らし続けたいと思ったら、なんとしてでも就職を決めなくてはなりませんが、わたしには、東京にいられなくなるという心配はない。

 そう考えると「まぁ、なんとかなるでしょ」と楽観的に考えて、両親の手前、一応は就活に勤しんでいるフリをしつつ、キャバクラのバイトに復活し、それと平行してSMショーにも出演し、さらに夏休みはひと月半、バックパックを背負ってヨーロッパ一周に出掛けたりと、最後となる、気楽な学生生活を謳歌していたのです。

 しかし、夏が終わると、いよいよ状況の差し迫った様相を帯びてきました。友人たちは、次々と内定をもらっていくし、そうでないコたちは必死にOG訪問やら会社説明会とやらに足繁く通っています。「昨晩のショーで、初めて吊られちゃった!」なんて浮ついているのはわたしだけです。

 ある時、ふと不安に襲われ、組んでいた縄師の方に「わたし、大学四年なんですけど、就職決まらないんですよね……」と相談を持ち掛けたところ「うーん、ストリッパーなんてどう? 一日2万くらいは稼げるよ。紹介してあげるから言って」大学の求人案内には絶対に載っていない就職先を提示してくださり「ああ、そんな手もあるし、しかも、そんなに稼げるのか!」と感動を覚えたわたしは、それから、会う人、会う人に、「わたし、大学四年なんですけど、就職が決まらないんですよね!なんか仕事ないですかね。ちなみにマスコミ志望です!」と相談することにしました。

風俗でのバイトが人生を変えた

 するとアッという間に、「俺の知り合いが、小さい出版社やってるけど、社長と会ってみる?」と言ってくれる人が現れました。キャバクラで何度か着いたことのあるお客さんでした。「お願いします!」と頭をさげてすぐに面接の日取りを決めてもらい、リクルートスーツを着て会いに行きました。

 結果はその場で合格。一応、正社員雇用といえどもボーナスも保険もなし、手取りは18万ほどでしたが、贅沢は言えません。それに、わたしにはSMショーのM女っていう副業もあるし……というわけで、わたしは無事に、希望していたマスコミの仕事に就くことが出来たのでした。

 同じ大学に、こういう就職の仕方をした友人はいなかったので「キャバで出会った客に斡旋してもらった会社に就職が決まった」というと、皆、驚いて笑いました。が、実際に社会に出ると、こうした「人の紹介」でもって、転職先が決まることって珍しくない。それどころか、めちゃくちゃある話ですよね。

 そういうことがあらかじめ解っている学生は、アルバイト先やサークルを選ぶ際にも、「就職に結びつく」ってことを考えて選ぶのでしょうが、わたしはそんなことまでは頭が回らず、いざ就職となってから、ようやくのこと、気が付いた、という少々、ぼんやりした話なのですが、キャバクラや風俗といった場所は、反社会的な人から、普段の生活では知り合うことの出来ない超金持ちまで、とにかくいろんな人が集まる場所です。
叶えたい野望があって、時には心をすり減らすような、男と女のやりとりを受けて立つ気合があるならば、そこに飛び込んで、自分の人生をステップアップさせるために利用することもできる。

 人生を劇的に変えたいと願っているあなた、今からでも遅くはありません。キャバクラなり熟女パブなりでバイトを始めてみるのも手かも!?
……って、最後は女性向け風俗専門求人誌の広告みたいになってしまいましたが(苦笑)、少々荒療治ではあるものの、真剣に、人生を変える一つの手段であることは確かです。

Text/大泉りか

次回は<男女がまじめに性を語れるか?エロリプに透けてしまう下心>です。
「エロいことをツイートしてる女性にはエロリプを送ってもいい」と思っている男性のなんと多いことか……。AM読者のみなさんも嫌な思いをしたことがあるかもしれません。下心なく、男女が真面目に性を語ることはできないのでしょうか?そもそも、男性同士でSEXの話をすることってあるんでしょうか?

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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