• love
  • 2016.06.04

「若い女好き」な男性につい思ってしまうこと…歳の差恋愛がはばかられる現代

女子高生を買うオジサンたちは、果たして「ロリコン」なんでしょうか? 狭い意味では違うと分かっても、彼らにとって不本意な「ロリコン」という呼び方を感情的には選びたくなってしまう……。この理由って、いったい何なのでしょうか?

「女子高生好き=ロリ」というイメージ

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか?
©eloy Molina López

 前回のコラムで「高校生だった当時のわたしを買っていた、あのオジサンたちは、ロリコンではなかったと思う」といったようなことを書いたのですが、しかし、今のわたし(39歳)からすると、女子高生に欲情を覚えてる中年の男性について、どう思うかと問われると即座に浮かんでくるのは、「ロリコンなのかな?」の一言です。

 コラムを読んでくださった方から頂いた、いくつかの反応の中に「JK(女子高生)はJK(女子高生)というカテゴリであって、ロリコンとは違う」というものや、「ロリコンは初潮を迎える前の、12歳以下の少女を偏愛する人のことじゃ」といったものがありました。
そういう意味では、わたしが“ロリコン”という言葉を使ったのは、少し乱暴でした。
が、一方では「うちの彼氏、女子高生が好きみたいなんだよねぇ」と女友達に愚痴られれば、「ロリコンか!」と脊髄反射的に突っ込んでしまうわけで、やはり根本には、女子高生好き=ロリという思いが染み付いているのです。
せっかく若い頃に、身を持って経験して、「女子高生を買うオジサンたちはロリじゃない」という結論を導きだしたというのに、理解していても、納得は出来ていない、これは、なぜなのでしょうか。

 わたしはもう立派な中年女性なわけで、ロリコンから狙われることもなければ、幼い娘がいるわけではないから、ロリコンを警戒する必要もない。
「人妻と痴女が大好き」が口癖の夫のAV愛蔵棚を物色しても、女子高生モノはおろか、学生服姿の女性が写ったジャケットすら、一枚も見つからないので、深層心理で「女子高生に寝取られるかもしれない」という恐れを抱いているということもないと思います。
いや、あくまでも理性でそう思おうとしているだけであって、感情は別。

 女子高生を好きな男性を、あえて「ロリコン」という、本人たちが不本意だとする呼び方をするのは、実は世間でよく言われているように「身体は大人の女と一緒で、かつ肌はピチピチの若い女に対するババアの嫉妬」の感情が根底にあるのかもしれません。
まぁ、個人的には肌の調子が不安定だった10代よりも、大して手入れせずとも吹き出物が出ないようになった今のほうが満足をしているのですが……などと書くと、これもまたババアの自己正当化と誹られそうですが、多くの先陣女性がおっしゃっている「女は、年を取れば生きるのが楽になる」という言葉通り、心臓に毛が生え、少々の恥は笑い飛ばせるようになり、嫌いな人には好かれなくて結構! と開き直れた三十路以降の人生のほうが、ずっと楽しくて生きやすい。

変わらない「性癖」ゆえに絶望してしまう

 そもそも、人様の性癖についてどうだこうだと口を出すのはお門違いといいますか、幼女が好きだろうがウンコが好きだろうが、レイプでしか興奮できなかろうが、そのされることを望んでいない他人を搾取せずに、イマジネーションや二次元で、その性癖を満足させることが出来るのならば、まったく責めるべきではありません。
というのに、自分と同年代の男性陣が女子高生だ中学生だ「若い雌に発情するのが、生物として正しい」といっていると、なんとなくガッカリしてしまうのは、同じくらい生きて来たはずのその人が、その性癖の部分だけ十年前、二十年前、三十年前とちっとも変っていない、成長していない、成長することはない、という事実を突きつけられるからかもしれません。

 なぜなら、「変わらない」ということほど、絶望することはないからです。
けれども、性癖なんてものは変わらないからこそ、性癖であるわけで、変わるものは性癖とは呼ばないとも言えます。
そしてそれを「変えろ」ということもまた乱暴で、支配的なことです。わたしはそう思います。
だからきっと、いつか、夫がこっそりと隠している女子高生モノのアダルトビデオを発見しても「気持ち悪い!」とも思わないだろうし「捨てて」とも頼まない。
けれど、ただ冷ややかな気持ちを込めて「へー、実はロリコンの気があったんだ」と思うことでしょう。

 こうして考えてもうひとつ思ったことがあります。
世の中の女性はわたしと同じように「若い女が好き」=「ロリコン」と考えている人が多いのではないか、ということです。
福山雅治が14歳年下の吹石一恵(当時33歳)と結婚した時や、16歳年下の一般女性(当時27歳)と結婚した西島秀俊、18歳年下のモデル(24歳)と熱愛中の浅野忠信など、どれも報道された時には、「ロリコンなんじゃないか」という世間の声がチラホラとあがっていました。

 対象とする年齢ではなく、年の差に女は引っかかる。
絶対評価ではなく相対評価で測るために、二十歳を過ぎてさえ、年の差があれば「ロリコン」と誹られる現代――。
「若い女性好き」の男性には、ちょっと生きにくい世の中かもしれませんね。

・・・次回は《18歳まで残り10日…2つの失敗が招いた「青春の区切り」》をお送りします。

大泉りか 女子会 人生を変える恋愛講座
『女子会で教わる人生を変える恋愛講座』/著:大泉りか
出版社:大和書房

新刊『女子会が教える人生を変える恋愛講座』発売中!
素敵女子、キャリア系、文系女子、アキバ系、婚活中、ギャル系の6タイプの女のコが男のコのモテの疑問・悩み・不安に親身になってこたえてくれる恋愛ハウツー本!
男性はもちろん女性も、あるあるネタの宝庫として楽しめますよ!

Text/大泉りか

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

今月の特集

AMのこぼれ話