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  • 2016.01.23

絶対に手放せないものを犠牲にしてまで『追剥ぎ男子』と一緒にいれるのか。

今までのあなたの恋愛はどのようなものでしたか…今回は、"追剥ぎ男子”という男から考える「後悔しない恋愛」についてです。あなたは、絶対に手放せないものを捨ててまで男性に尽くすことができますか?

人を好きになることの代償


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by Kamal Zharif

 ありがとう文春!

 今週発売された週刊文春に、ベッキーと川谷の“禁断愛”の続報が掲載されていましたが、ベッキー、いいんですかね。最初のスクープ記事が出た時は、世間にはまだ、ベッキーに同情を寄せる声もなかったわけではありませんでしたが、さすがに新しく流出したLINEの画面は、ベッキーの人柄を疑わざるを得ず、好感度は地に堕ちたといってもいい。
ベッキーが川谷との“純愛”で失ったものは多く、そして大きい……と他人事のようにここまで書いていますが、実際、不倫でなくとも、男性を好きになったり、付き合ったりしたことで、代償に何かを失うことって、ありますよね。

 特に嫉妬深い男性と付き合うと、自由を奪われがちです。もちろん、物理的に無理矢理に監禁をされる、なんてことではないわけで(あったらそれは犯罪です)、そのほとんどは自分の選択で失うことを選んだわけですから、「自己責任である」という人もいるかもしれません。
けれども、恋というものは正気を失っている状態のわけでして、また、「女は男の色に染まってナンボ」「女は男に合わせるもの」なんていう古めかしい呪縛もまだ色濃く残っている。

 しかも、世の中には無意識に「自分の都合のいいように相手を誘導すること」に非常に長けている人もいます。
タチの悪いことには、そういう性質を持っている人は、それを「自分の決断だと思わせる」こともまた上手いのが厄介。
例え、後から「なんでわたし、こんな我慢ばっかり……」と思っても「君が選んだことでしょ」と言われば頷かざるを得ないですし、後々「相手に洗脳されていた」と認めるのも、その相手を好きだった自分を否定するようでなかなか難しい。


恋に狂っていても、絶対に手放せないもの


「短いスカートを履くな」と言われて、丈の長いスカートを履くようになったり、「ヒールを履け」と言われて無理して踵の高い靴を履いたり、「短い髪が好きだ」と言われて髪の毛を切ったり、「男友達と連絡を取り合うな」と言われて携帯の住所録を消去したり……

 付き合う相手に何かを求めることは必ずしも「悪いこと」というわけではないですし、それに応えたいというのも、愛情の表現であったりするわけで、問題は「自分でどこにラインを引くか」ということだとも思うのですが、
さて、四十年近くも生きていれば、そんな“追剥ぎ男子”と付き合うことで、様々なものを失った女性を数々見てきましたし、時に、自分も多くのものを失ってきました。

 趣味のグッズ、好きな格好をすること、ひとりで旅をすること、貯金、男友達、女友達、家族……
「愛する男のためだった」といっても、恋から醒めた今から思えば、自分の大切なものをみすみす手放したことは、悔しく腹立たしく恥ずかしい過去です。

 けれども、一方で、どんなに恋に狂っていても、絶対に手放せないものはなかったですか?
わたしにとっては、それは『夢』でした。
けれど、その「最後まで捨てられないもの」こそを自分のために捨てて欲しいと望む人もいる。
そりゃそうですよね、相手が自分の要求に従うことで、愛情を確認をする人は、相手の一番大切にしているものを捨てさせてこそ、最上級の愛情を得た、として満足できるわけですから。

 さて、わたしの『夢』を具体的に言うと、『仕事』です。
『好きな仕事』をして生きていくことが、人生の最も大切な目標でした。

 そして、『夢』は、わたしの手のひらの中にあった。
そんなわたしに、とある“追剥ぎ男子”に言ったのは、「君が『仕事が好き』『仕事楽しい』『仕事しないと』と言う度に、いちいち、『お前なんか仕事以下』『お前といるより仕事をしているほうが楽しい』『お前と過ごすより仕事が優先』と言われてるみたいで、傷つく」いう言葉でした。

 その言葉を聞いた時、彼の愛情の渇望を気の毒に思い、また、「人の『夢』を、奪うことが、この人の『夢』だなんて」とうんざりとした気持ちが沸きました。
この言葉がきっかけで、「ここまで求める人は無理」と、ようやくわたしはその彼の求めに応じることから、決別する決意がつきました。
もっと早く決断していれば、と思う反面、決断が出来なかったのは、やっぱりその彼が好きだったからです。
ホントに恋って、正気を失わせるものですね……。


奪われたくないものを持つことの大切さ


 もしも、恋人から何かを奪うことで、愛情を確認する癖がある人はどうしたらいいのでしょうか。
簡単なことで、自分にも恋人から奪われたくない何かを作ればいいのです。
趣味や友達やその他のなんでも。そういうものがないと、相手がそれを奪われる苦痛がわからない。
「自分の大切なものは、絶対に手放さないけれど、相手には手放せたい」というジャイアン体質の人は……困りましたね。
まずは相手は、「貴方のことを愛しているから、そこにいる」ということを、きちんと認識し直してはいかがでしょうか。

 それにしても、愛という夢をちらつかされて、仕事という夢を追い剥がれてしまった、ベッキーの今後から、まだまだ目が離せません。

…次回は《『東京ラブストーリー』にみるセックスと年齢の関係とは…》をお届けします。

Text/大泉りか

楽園の罠

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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